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私が持っている一番古い服:イトウ編

こんにちは。イトウでございます。
“今持っている中で一番古い服”のリレーの第一走を務めさせていただきます。

“一番古い服”というと、
長い間所有している洋服
作られた年代が古いもの
そのどちらの意味合いもあると思います。

いずれにせよ、長い時代をどこかで誰かと過ごしてきた服。
下手に言葉を並べるより、そんな一着の方が余程着ている人のことを代弁してくれるような気がします。

ということで、私は購入してから7年ほどと、そんなに昔からもっているわけではないのですが、
今の私のワードローブの中でぎりぎりヴィンテージと言えるであろう一着をご紹介しようと思います。

50ドルのブルゾン

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学生時代のある日、カナダで出会った一着のブルゾン。
ふと入った古着屋さんで見つけて一瞬で恋に落ちてしまいました。
しかし、当時現地でいわゆるフリーター的な生活をしていた私には50ドルは決して安くないお値段でした。
「かわいいけど、どうしようか、、、」
と悩みながらその日はお店を後に。

しかし翌日仕事をしている最中も昨日のブルゾンが忘れられず
お願いだからまだ売れていないで、、と
そのことばかり考えていました。
もう心は決まっていたのです。

そして、お昼の休憩中に走りました。
ダッシュで買ってダッシュで仕事に戻りました。
レジでお店の人に”これとても良い柄だよね!”と言われて、
”ものすごく良いですね!”と最速の会話を交わしながら。

こうして私の元にブルゾンがやって来ました。

こちらに関しては、その見た目に反する可愛くない臭いも忘れられません。
表現するなら、地下50階にある駐輪場、粉っぽい粒子を感じる様な湿った臭い。
古着ならあるあるでしょうか。
どうにかせねばとバスタブに水を張って、
雨の日のグラウンドくらい茶色い水が透明になるまで何度も何度も洗ったのを覚えています。

そうして、体感-30度という極寒の越冬を支え、
毎日着すぎて”イトウのアレ”と呼ばれてしまうくらい私の良き相棒となってくれました。

今では裾のボタンは取れ、多少ふんわりしていたであろうキルティングはずいぶんコンパクトになり、手を突っ込んで歩いていたポケットには穴が開き、もともとボロボロだった姿は輪をかけてくたびれてしまいました。

それでも手放すことができませんし、今でも袖を通す大切な1着です。

Brand : CAROLE LITTLE
Made in U.S.A.
Fabric from Germany

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