見出し画像

毎日100%の力を出せば、3年後には世界はガラリと変えられる・・・読書録:99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る 岩佐大輝著

ビジネス書と思って読んだら、やられました。涙がボロボロ来た。もしくは涙腺が弱っているのか?

再読です。

東日本大震災で被災した宮城県山元町のいちご産業を立て直すどころか、ブランド化して産業として成り立たせるというお話。復興とか地方創生とかいうより、生き方、仕事に対する姿勢、商売って何か、プロって何か、ということを考えさせてくれる一冊でした。

例えば、この活動が社会にどれだけ資することができているか、とか。きちんと語れる経営者ってどれくらいいるだろう、社員にどれくらい伝えてあげれてるだろう。数値目標ばっかりなところもあるんじゃないかなあと。

一流の人は人の話をしっかり聞ける、良い方法があったらスパッと方向転換できる、とか。結構遮る人もいるよなあ。頑固な人もいるよなあ、絶対こっちの方がいいのに、頭ごなしにダメって言う人もいるよなあと。自分はちゃんと聞けているかなあ、と。

商売って、ユーザーが欲しがっているときに供給すること。欲しい時に共有できなければ産業ではない、とか。お客さん対応はもちろん、相手が誰であっても、期日に求められているものまでに渡す、ということだよなあ、と。

そして、自分の力を100%発揮することを考える。今自分が本当にやるべきことは何か。生まれたからには能力を100%使う義務がある、と言ってくれたのは著者のお爺さまがおっしゃっていたそうなんですが、孫にどんな思いでそれを伝えてくれていたのかなあと、思ったりしました。


私は片方の祖父母には会えておらず、片方の祖父もかれこれ20年ぐらい前に他界し、小さい頃にしか会っていません。でもはっきり覚えているのは、祖父は戦争に行き、過酷な経験をしてきたようで、戦争の話は嫌がり、お盆ごろに放映する戦争に関する番組も消すぐらいだったんですが、そういう経験からか、

「今日食べたいものは、今日食べなさい。明日食べれないかもしれないから。」

「今日やりたいことは今日やりなさい。明日できないかもしれないから。」

と何度も聞かせてくれました。まだ10歳にもなっていなかったんだけど、これは強く心に残っていて。

私のおじいちゃんがもう一回教えてくれているのかも。と思ったり。


100%の力を出さねばならない。

3年頑張れば、世界は変えられる。

よし、頑張ろう、と思わせてくれた一冊でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?