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2020.12.16𓏋𓏊43話読んだよ


40話を読んで私はこう書いた↓

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はてさて
4年ぶりの百目鬼ィを前に、矢代はどんな世紀の名演技をして行くのか、それでいて百目鬼ィに子どもの様に甘える矢代も同居しているわけなので、甘味0の中に途方もない甘さを感じるわけなのでした。
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うむ。
矢代、世紀の名演技がずっと出来ていない。
ずっとずっとふわふわとした甘さを携えて。


40話41話ととりとめもなく感想?を書いたのだが
ついに42話では満足し過ぎて筆は止まった。


そして43話、扉絵がね。

40話独りふけっていた矢代に
43話百目鬼ィが重なる。

あそこに常に真実が書かれている。
そして単行本になると総て消える。

もう胸がひゅうひゅうとする。
それだけでよかった。


矢代はずっとふわふわしている。
そらそうだ。
我々読者は半年以上かけて再会を噛み締めておる。
それがどうだ。
矢代たちはあれは正味何日?何週間?何ヶ月なんだ?


たった3ヶ月だよ、一緒に居た日々は。
離れた年月は、4年だよ。

そして再会してあれは正味何日?何週間?何ヶ月なんだ?

綱川邸に泊まる?なんの必要が?

嗚呼、また風呂場だ。
大事な場面は、常に風呂場。

とは言え、この10年で風呂場は3回目。
それくらいに、重大な場所。


お前は嫌だ。

お前をどうにもできない。

お前は変わったんだろ。

胸が詰まる。


私、43話を読んでから
意を決して、5巻を振り返った。
CDと共に。

頭がカチ割れるんじゃないかってほどに
泣いた。


矢代
演技なんて出来ていない。
百目鬼ィの前ではする必要もない。
苦しくて悲しくて寂しくて辛くて温かさしかない。

人は独りでは生きていない。
どんな形であれ、誰かが誰かを見てる。
支え、自分を重ねている。


天羽が
百目鬼ィを重ねてくれたんだと。


囀るの住民は
少なくともそうして生きている。


さあ矢代なんと答えようか。

できる。
でも
できない。
でも
詰んだぞ。

そら、口もぽかんと空いてしまうな。

変わらないために変わって
変わるために変わらない。

そのままでいいんだよと思う。
流れのまま揺蕩えば。


もう出逢えたからね。


今日も今日とて愛おしさしかない。
3月の7巻発売を楽しみに
凍てつく冬を越えて春を待っています。

映画2章も楽しみに。
嗚呼、人生は果てしない。

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