見出し画像

夜の公園は無造作でやさしい

セミってこんなに優しく鳴くっけか。

上野公園にあるわたし御用達(と言ってみたかっただけ)のお店でビーフシチューを食べながら、ふと思った。この世界にはうるさいセミとうるさくないセミがいる気がして、なんともまあ人間っぽいなと思った。

夜の公園って響きだけでなんか最高だと思うんだけど(思わない?)、実際に夜の公園は最高だ。

犬の散歩してるおばさん、ひとり携帯をいじるサラリーマン、ランニングするハツラツ家族、青春まっただ中の若者、とそれをベンチで見守る若いカップル。
何でもかんでも無造作にゆるりと包んでくれる空気が、そこにはある。

それはそれは気分がよくなって絵まで描いてしまうくらいだ。てか今はスマホで絵が描けてしまうのだからすごい。​

お絵描きに没頭したあと、最近はよく悩んでいるねぇと他人事のように自分を解釈した(比較的いつもかもね)。

痛み止めの即効性を求めるように、何かヒントをくれそうな本を読みまくったり、ネットを貪ったりしながら、「何か意味のあるもの」的な超漠然としたものを、破片でもいいから掴めないかと、ちょっと必死になりすぎている感があるなと反省した。

同時に、本当に最終的に自分のほしい答えはもうすぐ横ににあるんだろうなともなんとなくわかっている(ま、違うかもしれないけど)。つまるところ、なんというかそれを受け入れる心の準備ができていないのだろう。

ま、その気がないなら仕方ないか。どうせ焦るんだから、意識して焦らず行こう。そしたら丁度いいだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?