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せめて嗤えよ


人間はひどく汚く、愚かだ。ということを頭に入れて生きていても、耐えられない場面に何度も遭遇する。耳を塞ぐことを意識していたのに、それすら上手く出来ず、支障が出て来て、ああダメだ、ちゃんとしなきゃ、と、流し込めば込むほど咽返る。こんな風に生きてて何になるのだろう。

この歳になってもまだそんなこと言ってるなら、ちゃんとハタチの時に死ねばよかったんだ。誰に許されたくてこんなに生きてんだろう、私が誰かの全てを許しても、誰にも許されないし。何度も何度も繰り返して来た。やっと擬態出来た、はずだったの、簡単に鎧は剥がれ落ちてそこには屍。

会いたい君も、もうこの世にいないんだって。

そりゃそうだよな、こんな地獄で生きることを選ぶなんてどうかしてる。これを読んでる君もどうかしてる、どうかしてる同士だから、せめて優しくいたいよね。

何にもしたくないよ、でも、目眩の先にある真っ白な世界から1秒でも早く抜け出して、わたしは私を愛していたい。誰かじゃなくて全然いい。孤独が好き。でも夢幻みたいなのも嫌いじゃない。でもやっぱ苦手。人間なんて矛盾し続けて生きるのだ。

君の中の正義は君の中で振りかざそう。そうすれば誰も傷つけず、笑っていられるよ。きっとね。

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