僕の中の東京のラーメン

あらゆるジャンルにおける秀でたもの、面白いものに気づきたいなという気持ちを常々持ちながら生活してきたつもりな僕ですが、まだまだ見つかってない魅力はいろんなところに転がっています。
音楽におけるDJであったり、音楽や映画におけるライターなどその分野に特別詳しい人を見るたび、羨ましく感じるのですがこの若干の負けず嫌いが功を奏し、広めになんとなく詳しい人間になれているのではないかと自負しはじめました。
2021年は人生における一つの分岐点だったと後々感じそうな匂いプンプンですので、今の私なりに人生23年間から得たものの一部をここに纏めようと思います。

今回はなんともありふれた題材でもあるラーメンについてです。

福岡出身であり、更には男である僕にとって切っても切れない存在な食べ物のラーメンから書き進めていきたいと思います。この文を書いているのは福岡から羽田への飛行機の中。身体からは豚骨の残り香がするようなしないような…。つまり一番筆が進む気がしてならないタイミングな訳です。
上京した十八の頃、単身赴任で既に東京に住んでいた父親と果たして東京でも美味い豚骨ラーメンを食えるのかという命題のもと、父親の休みの度昼に豚骨ラーメンを食べに出かけたのでした。
結論として、当時池袋にあった一幸舎が一番安心して食えるぞとなったのですが…。いやいや福岡のラーメン屋の東京の店舗やん、と(しかも今は無い)。
当時住んでた目黒あたりにあった近所の博多ラーメンを銘打ったラーメン屋は「バリカタはありません。」なんて言われるしでどこか諦めムードだったわけです。
しかし、父親が単身赴任を終え福岡へ帰ったタイミングで同時に僕も通っていた大学付近へ引っ越したわけですが、そこでやっと「東京で満足のいく近所の豚骨ラーメン」という存在に出会えたのです。


【元祖長浜大学ラーメン】

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こういうラーメンに抱く感情は「ありがたい」です。一時期、霜降り明星のせいやのせいで和牛川西の「ありがたいですねぇ〜」にガンハマりしていた僕ですが、本当にありがたいですねぇ〜なのです。こんなんなんぼあってもいいんですよ。
長浜系の味でもないし、大学要素も正直わからんのですが普通の豚骨ラーメンでありがたいんです。血中豚骨濃度が低くなってしまったときに利用できる、ふらっと行ける店が徒歩圏内にあったのは見つけたときとても嬉しかった。
豚骨ラーメンに求めるものって突き抜ける感動よりも安心に近いものです。食べててクソヤバかったねって感想を交わすことなんてなかなか無い(個人的見解)。福岡は戦場なのでそんな悠長なもんではないですけど、東京ではなかなか個性に出会うどころかスタンダード美味いに出会えなかったので(dig不足もあり)大変でしたが、安心できました。麺も福岡から仕入れてたみたいで美味しかったですし。福岡に帰るのに東京の残りの時間で食べたいなと思わせてくれる味と思い出のあるラーメン屋さんです。

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福岡ではなかなか食べるタイミングが無かったラーメンを東京ではたくさん食べることができました。
豚骨至上主義であることにどこかプライドを持っていたのですが、そんなものとっとと捨てていろんなラーメン食って正解だったなと思います。もちろん、実家は豚骨ラーメンみたいなところはありますが。
そんなラーメン食べ歩きの中で特にdigにdigを重ねた街が国分寺でした。
ラーメン大好きな友達に連れられて行った国分寺では既に名を馳せていた名店たち、そして足を運ぶ中でたまたま見つけた新店。あとはリサーチで辿り着いた店。まあ色々ありますが国分寺駅近辺のラーメン屋はおそらく食べ切った(僕調べ、恐らくそんなことない)僕的国分寺で最高のラーメンを紹介させてください。
※次点で瑞笑の背脂煮干ラーメンが好きです。めちゃ美味い。

【RAMEN WANTO】

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押忍。西荻窪の名店麺尊RAGEの3rdブランドとして国分寺に店を構えるRAMEN WANTOな訳ですが、麺尊RAGEとも、花小金井の麺尊RAGE RENEGADES(麺尊RAGE2号店)とも全く違う味の作りで初めて口にしたとき度肝抜かれました。その二店はおろか、今までに飲んだことのないスープだったので。脳みそに直接「旨ぇよなァ?」と語りかけてくるような青唐辛子とニンニク等々が効いたスープで、見かけは淡麗系なんですけど鬼パンチ力あります。まるで、清楚系なのにクソエロ(ry 替玉をつけ麺風に食べるのは麺尊RAGE系お決まりの感じで。
メニューや「押忍!」の掛け声や、いろんなところに試行錯誤が見られるまだ出来て一年経っていないお店ですが(2022年春現在)変化を見守るためにも、勿論あの一杯のためにも足繁く通いたくなる魔力のある味です。

https://www.google.com/maps/place/RAMEN+WANTO/@35.7169735,139.5221914,12z/data=!4m9!1m2!2m1!1sramen+wanto!3m5!1s0x6018e5c25118cd03:0x97247a713e7365ca!8m2!3d35.696352!4d139.4806285!15sCgtyYW1lbiB3YW50b1oNIgtyYW1lbiB3YW50b5IBEHJhbWVuX3Jlc3RhdXJhbnQ


最後に二郎系の紹介をさせてください。
大学生活の後半、自分の中で二郎系の風が謎に吹いておりました。あのときの僕はきっとニンニク臭かった。コロナ禍になってからなんかマスクの中最悪でした。しかも完食後うずくまってるし。食事を闘いだと錯覚していたあのときの自分に「麺少なめにしな」と言ってあげたい。きっと、「そんなの二郎系じゃない」と返事が来ますが。

【他力也】

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※謎に汁なしの写真しか残ってなかったです、、すみません。

東小金井駅から歩いてちょっとしたとこに他力也(たりきや)はあります。
僕の二郎系の好みの傾向としては、乳化系、麺硬め、太めって感じです。この他力也はまだまだ二郎系初心者だった僕がどんな一杯が好みなのか定義付けてくれたお店でした。
その好みが爆発してるようなお店が【MEN YARD FIGHT】ですが、今回は他力也を紹介させてください。思い出込み込み、ニンニクアブラ、てな感じで。
当時、中央線を使うことが多々あったんですよね。そうすると途中に東小金井を通るわけです。お店のTwitterをチェックして今日はやってるかとか、そもそもこの電車が東小金井に停まるかとか、そしてなにより自分が二郎系を無性に食いたいかとか。その全てがぴったり重なっちゃうと、気づくと東小金井で下車してました。正直、東小金井は他力也以外の目的で降りたことないです、すみません。
この店、なんかめっちゃくちゃ混んでるわけではないんですけどしっかり美味しい。麺も豚もスープも毎度うまいです。飛び抜けてるとかではないけど、そつが無い。お店の人も二郎系独特の怖い感じも特にないし。
間違いないってのはこういう店を指すな〜とか思いながら、いつものように帰りには黒烏龍茶を飲みながらもう食いたくないと愚痴垂れてるのです。
今となってはそんな時間すら愛おしく感じます。
今後も東小金井を通過するときは自分らの若さとスープの甘じょっぱさ、ニンニクと小麦の香りを思い出すことでしょう。

https://www.google.com/maps/place/ラーメン+他力也/@35.7027885,139.5207002,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x6018e5840023ffff:0x4fd2ee558e86c079!8m2!3d35.7027905!4d139.5228458


住んでいたエリアの関係上、どうしてもお店のセレクトに偏りがあるのですが逆にこのエリアに来た際、もしくは住んでる方にはおすすめな3店舗だと思います。是非。

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