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2023.5

2023.4

5.2

 現在の実生苗の発芽数と生存数は下表のようになっている。

 去年夏の苗の大きさは5mm~13mmくらいの幅があるが,2,3個を除けば元気そうに見える.外見も棘の太さや肌色,稜の形状等から,ネットで見た成球の面影を感じられるようになってきた.
 今年3月播種のものは,牡丹類の方は発芽数はまずまずだが,発芽後死んでしまった苗が多いのが気になるところだ.黄裳丸については,半分諦めている.数少ない発芽した苗も,あまり生長していないようで,どうしたものだろうか.
 4月播種のものは今のところ調子が良い.黄裳丸の発芽はまだだが・・・もう少し待ってみよう.

5.4

 先日ヤフオクで購入して播種した黄裳丸のフィールドナンバー付の種子なのだが,フィールドナンバーだと思っていた番号,CH1545とCH1806をネットで検索しても,ほとんど情報がない.
 CH1545のほうは1件だけそれらしいページが見つかった(Lobivia (S) : aurea, CH 1545).チェコの植物販売業者のページのようだ.出品の説明文も併せて考えると,私が購入した種子の出自は恐らくこのショップだろう.このショップのページから,CH1545の産地はSaladillo, San Luis, Argentinaであることが分かった.ただ,このCH1545という番号は,フィールドナンバーの検索サイトでヒットしないのは何故だろう.これはフィールドナンバーではなく,ショップ内で割り当てられた商品番号のようなものなのだろうか.
 このショップにはCH1806のページはないが,これもここで販売されていたものと思われる.多分売り切れか何かで,この種子のページは削除されたのだろう.だから,CH1806の産地は知ることができない.
 またこのショップの説明文をみると,販売されている種子は,ショップのオーナーの下で生産されたものだという.それなのに,自生地の情報と自生株の写真があるのはどういうことだろう.自生地で採取した種を持ち帰って播いて,育った株から種を取ったのだろうか.
 と色々想像してみたのだが,肝心の発芽のほうは皆無である.何だか,全然発芽する気がしない.
 これまでに播種して良く発芽したものは皆,販売者と採種者が同一と思われる種子である.従って,採種してからあまり時間が経過していないことが推測される.だから,よく言われるように,種子の鮮度は高い発芽率のための重要な要素なのだろう.
 ところが,黄裳丸は,古くから日本に移入されているというのに,私が調べた限りでは,国内でその種子を入手する方法がほとんどないので,困っている.

5.6

 4日間位置食いを止めて実感したのは,私は心の底から位置のことが嫌いであるということだった.位置食わざる位置食うべからず,というのは自身の無矛盾を信じて疑わない程に程度が低いこの体系の公理である.
 あなたはこの体系の不必要な頑丈さを十分に理解していながら,漸近的な拡張を信仰して,その質量を動かしているのだろうか.
 あなたにはあの忌々しい位置が既に,トンボやサボテンと同じに見えているのだろうか.
 質量でありながら情報であることに対して,未だにこれ以上続きを書くことができない.きっと,位置食いを続けている内に,忘れてしまうことだろう.

サボテン食わざるトンボ積集合に食われるべからず.

5.7

 今年春の実生は今まで腰水で管理していたが,1日1回の底面給水にしてみることにした.しかし,平日に給水を忘れるとまずいし,真夏は1日1回の給水では足りない恐れもあるので,適宜腰水も織り交ぜようと思う.

5.13

 1週間,実生苗に底面給水を試したが,問題なさそうだ.毎日給水すると(今頃の気候では)常に土が湿った状態が保たれている.腰水より少しだけ手間が増えるものの,成長につれて給水の間隔を空けたり,液肥を与えるのにも都合がよい.
 春に播いた種の発芽は一段落している.発芽後に死亡してしまったものは目算で10個程ある.環境的な要因を想像すると,温度が高すぎたか,それとも水気が多すぎたのか.発芽と枯死が鉢の中で同時に起こるので,それらの正確な記録をつけるためには,種子の1つ1つを識別して観察する必要がある.今回はそれができなかった.
 去年夏播種の雨ざらしで管理しているものでは,孤竜丸が1つダメになった.孤竜丸はまだ大きさが十分でない感じがするので,不織布をもう一度かけなおそうか考えている.怪竜丸も1つしぼみかけのがあるが,その他の個体は旺盛に成長しているので,環境を変える必要はなさそうだ.
 ダメになってしまった孤竜丸と怪竜丸の苗は,他に比べて成長が遅れていたり,形が変わっているものである.これは少なくとも5億年前から続いてきた法則だと思われる.しかし,これからは違ってくるはずだ.それらはここに写っているし,再びそれらに写るのである.

5.14

 注文したSwitchBot 防水温湿度計が届いた.これで,春に播種した実生苗を入れているプラケースの温度と湿度を1日中計測して,データを記録することができる.
 実生苗ごとの記録ページを作成することにした.定量的な記述はそちらですることにして,後で見返した時に分析の役に立つようにするつもりだ.下記のサイトを真似しようと思う.

5.20

 種類ごとにページを作ると手間に感じたので,播種時期ごとに分けることにした.
 5.10にまた種を播いた.

山城愛仙園の快竜丸とヤフオクの黄裳丸 
数が少ないので1つのカップに撒いた.この2種で見分けがつかなくなることはないだろう.

この日播いた黄裳丸は既に8割発芽している.出品ページには約4年前の種子だと書かれていたので,こんなに良く発芽したのは驚きである.また,4.26に播いた黄裳丸CH1806も2つ発芽した.これも死人が生き返ったくらいの驚きだった.

2023.6

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