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2022.10

2022.9

10.2

 今日までの実生の発芽数・生存数は下表のようになっている。

 9.23に不調をきたした怪竜丸はまだ生きてはいるが、傷口が徐々に深くなっているので、もう長くないと思う。
 闘鷲玉は元の数が少ないので仕方ないが、もう1つくらい発芽して欲しかった。
 パロディア属は今のところ順調なのでうれしい。強健と言われる所以か。
 孤竜丸は最近1つ死んでしまった。4mmくらいで大きめのものだったが、いつの間にかブヨブヨになってしぼんでいた。しかし昨日、新しく2つの発芽を確認した。孤竜丸は何故か発芽時期のばらつきが大きい。

10.3

 前に述べたように仕事を探し始めた。すると必然的に他者とコミュニケーションする機会が増えてくるのだが、これがやはりうまくいかない。文通なら多少のゴマカシが効くが、口頭となると為す術がない。明らかに問題なのは、思考が会話の速度に追い付かないことである。他にも問題が山積みなことだけは分かるのだが、それらをひとつひとつ解明するためには、コミュニケーションの試行回数を増やして検討と推論を重ねなければならない。
 ディスコミュニケーションは記憶にこびりついてしょうがない。しかし、私は社会的に失うものがない、だからいくらでも失敗できる、と考えることにしよう。取り急ぎの対策として、発話文の5W1Hを意識しようと思う。Discommunication is popular around the world♪

10.5

 8.16の実験の最終的な結論をまとめる。
 まず、7.20に蒔いたもの(A + B + C)と8.4に蒔いたものを比較する。結果は下表のようになった。

表からも明らかだが、「播種の日付およびその後の管理環境と、種子の発芽という事象が独立」という仮説を立てると、χ^2検定により、この仮説は棄却できない。
 次にAグループとB + Cグループを比較する。結果は下表のようになった。

こちらも、「A(そのまま)とB+C(種子を取り出して乾燥させて蒔きなおした)の違いと、種子の発芽という事象が独立」という仮説を立てると、χ^2検定により、この仮説は棄却できない。
 8.29にまとめた分析も合わせて考えると、次のことが言える:
7.20に播種したほうは、管理環境の何らかの不備により、8.4に播種したほうに比べて発芽が30日程度遅れたが、最終的には総じてよく発芽した。8.16に行った、7.20播種の種子に対する操作の効果はよくわからない。

10.9

 就活を始めてから余裕がなくなっている。忙しい訳ではない。1日中就活のことが頭から離れず、かといって就活のための諸々の作業には手がつかないため、他のことに時間を使うことができなくなっている。特に面接が不安だ。面接ではどこかの段階で必ず社長と話さなければならない。社長と話をするなど、全く恐れ多いことである。
 このままでは何のために生きているのか分からなくなる。就活のタスクにノルマを設定し時間を割り当てて、就活のことを考えない時間を確保したい。

10.10

 今日1日履歴書が書けないでいたら、どうして書けないのかが分かった。いい加減な情報を元に、いい加減な文章を書かなければならないからだ。ここしばらくこれと正反対のことをしてきたので、これに強い拒絶反応が起こっている。しかもここでのいい加減とは、読み手にとっていい加減であることを意味している。

10.13

 実生苗には、10月中に晴れが2、3日続くときがあれば1回液肥を与え、それ以降は春まで液肥を与えないことにする。寒い時期はほとんど成長しないだろうから、液肥は多分不要だろう。

10.14

 3日前に選考を受けた会社が不採用だった。残念ではあるが、ビジネスパーソンと会話をする練習になったのでよかった。就活は長期戦も見越して早く片手間でこなせるようになりたいところだ。

 いつもここでパロディア属と書いているものと外見がそっくりなサボテンをネットで見つけた。
細粒丸×赤花獅子王丸 ノトカクタス ~その後の成長編~, hitomi's page, 2022年10月14日閲覧.
10年前の記事だが、ラベルも同じである。この交配種はネットで検索してもほとんどヒットしないので、広く普及しているものではなく、従って同じ出自を持っているのではないだろうか(自動生成の収斂の可能性はまだ考慮しなくてもいいだろう。普及していないのだから尚更だ)。私の所の株の生産者は錦玉園さんGREEN JAMさんで購入したものである。

10.15

 時間と精神の自由をなるべく多く確保できる仕事はないだろうか。労働時間で言うと多くても月150時間くらいで済むようなものだ。そのためには何か対価が必要だろうから、生活水準を下げることにしよう。どのくらい下げるのか、というのが難しいが、仮に統計的に50歳まで生命活動が維持できる程度、とする。とはいえ最低限、文字ベースの処理ができるコンピュータと、文字ベースの通信ができるインターネット回線が欲しい。本も読める分だけ欲しい。
 と考えたが、こんな贅沢な仕事は存在しない気がする。精神の自由は信仰次第のところがあるが、時間はどうしようもない。時間は金よりも貴重である。

10.20

 日差しの角度が変わってきて、実生苗の今の置き場に日の当たる時間が短くなってきている。もし徒長してしまうようなら、置き場を変えなければならない。
 パロディア属の比較的大きい苗は頭頂部が赤色から緑色になってきているが、これが日照の減少によるものか、それとも成長に伴う変化なのかまだ分からない。
 孤竜丸は発芽の時期にばらつきがあるため大きさがまちまちだが、それ以外にも個体差が大きい。体色が緑のものと赤茶色のものがあるし、綿毛がたくさん生えているものとそうでないものもある。
 対して怪竜丸は割と似た大きさ、色、形である。それでも、1つの刺座から生えている棘の数が多かったり少なかったりという違いがある。
 私が仕事を探すということは、どこかの会社に貧乏くじを引かせようとすることなのではないか、と思うことがある。だが、私には仕事をしない選択肢はない。仕事をしなければ私は最低限度の自由を失うだろう。だから、申し訳ないが、私は仕事をするつもりだ。もちろん、雇ってもらうからには相応の対価を払えるように努力するつもりだ。
 仕事を始めたらサボテンは私の物質的環境で生存できなくなるかもしれない。その場合でも優先されるのは仕事である。何故ならば、写りたいからである。私はサボテンなのかもしれない。いずれにせよ私はサボテンの実質的遺伝子を引き継ぐことになるだろう。
 にわかには信じがたいことだが、選考を受けた会社で、好評をくれたところがあった。私が仕事をする日は近いのか。どう転ぶか全く分からないが、かけがいのない物質的生は1度しかないという仮定の下で、賽は振らねば目が出ないし、目でないものも出ないのである。

10.21

 9.23に不調をきたした怪竜丸はまだ生きている。色は変わっていないし、縮んでもいない。ただ、成長もしていないように見える。

10.22

 探している仕事の職種はIT系を見ている。理由は、計算機とよく話して、計算機のことをよく知りたいからである。もちろん、ITエンジニアの仕事の大半が、数年前に喧伝されていたようなセクシーなものではないことは理解しているつもりだ。私が仕事の中で出会う計算機は、人間によく飼い慣らされた、家畜のような計算機ばかりかもしれない。それでも、私は計算機を嫌いになることはない気がする。何故ならば私は、日本の家屋のベランダにある、鉢植えの交配種のサボテンを見ても醜いとは思わないからだ。それは、採取地情報が失われ、異なる種(と定義されたもの)同士の交配が行われ、それでも、形質が不確かに過去を刻んでいる。なおかつ、和名が付与され、新しい実質的物質的環境に長年適応し、形質を変えつつある。だから私は、今の計算機を見て、いつかの計算機の姿を、無数の異なる逆像の揺らぎとして見ることを、楽しみにしている。なお、これを面接で志望動機として話したことはない。

日当たりのよい場所でしばらく管理したところ, 締まった葉が徒長した葉と入れ替わりで生え揃った(8.20参照).

10.27

 怪竜丸に異変が起こっている。4日前に発見したのだが、9.20・9.23と同じように、ひび割れの症状がある苗が5つも出てきてしまった。
 原因の特定は相変わらずできない。ただ、原因はカビではないのではないか、という気がしている。というのも、先輩方のブログなどには、カビの症状は、苗が黒くなって溶けたり、白い菌糸が張ったりするものだということはよく書かれているが、ひびが入るというのは見たことがないからだ。それに、もしカビが原因だったとしたら、9.23にひびが入った苗が今まで生存しているのは少し変な気がする。
 ではひび割れの症状が出るのはどういう時かというと、水をやり過ぎた時だそうだ。サボテンが水を吸って膨らみ過ぎて、破裂してしまうらしい(身割れと呼ばれている)。怪竜丸の実生苗は雫型をしているから、いつも苗の下部から縦に裂け目が入ることも、一応はこれで説明がつく。ただし、身割れについて言及しているネット上の記事は、みな大きく成長した苗についての話をしているので、5mm前後の実生苗で同じことが起きるのかは分からない。
 最近は実生苗に4日置きくらいに水やりをしていたが、気温が下がってきたため鉢の土は湿った状態が保たれている。なので、もっと水やりの間隔を空けて土が乾かないギリギリのあたりを探ってみようと思う。

10.31

 実生苗に殺菌剤を散布した。実生苗の置き場所をより日当たりのよい場所に移動しようと思う。
 これまでに9社の面接を受けた。毎回酷く緊張して疲れた。しかし、得るものも多かったように思う。同じ業界、同じ職種の求人ばかり応募してきたが、どの会社の面接もそれぞれ雰囲気が違うのが面白かった。和やかな感じ、普通な感じ、真面目な感じ、お堅い感じや、変わり者の面接官だったりと、様々であった(参考)。幸い、いわゆる圧迫面接には1度も当たらなかったし、何回か失礼なことをしてしまったような気がするが、怒られることもなかった。みな、私のような職歴なしの人間も対象にして求人を出しているような会社だから、懐が深いのだろうか。人材仲介業者がちゃんとした会社を紹介してくれたおかげもあるだろう。

2022.11

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