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2023.7

 2023.6

 現在の実生苗の生育状態は下表のようになっている.

去年夏の苗は来週植え替える.6月播種の苗は今月末までには腰水を止める.
 2,3分くらい後だっただろうか,交尾の体勢を解除して間もなく雌はコンクリートの岸沿いに打水産卵を始め,雄は雌の20cm程上空で見張りを行った.1分くらいで約3mの範囲にプロットした後,再び雌雄が連結し,岸辺に静止して交尾の体勢に戻った.そして再び連結を解除し,また産卵を行うかと思った矢先,どこからか瞬時に別の雄が表れ,僅か0.3秒程の間に雌の首元を尾部連結器で捕捉,どこかへ連れ去った.

7.17

 6月に播いた黄裳丸の生存率は25%と低めになっている.ストックがあるから,9月にまた播いて,物量でカバーする.
 4/30に異常を疑って植え替えた牡丹類の交配種だが,今も生きている.手持ちの川砂や軽石を市販の培養土に混ぜて水はけを良くして植えている.異常だと思っていた,外側のロゼットが柔らかくなっていたのは,どうやらこの種の生態であったようだ(参考:「メヒコ3rd その30 亀甲・連山の生き方」, 2023, さぼちゃんマイラブ, 閲覧日2023年7月17日.).
 さて,近いうちに現在の生息地を離れることになった.新しい生息地は,サボテンにとっていっそう好適なコロニーになる見込みだ.私にとっても得るものが多いのだが,一つ気がかりなのは,いつもの公園に通えなくなってしまうことである.あんなに沢山のトンボが飛び交う場所は滅多にあるものではない.東京に近づくときは特にそうだ.しかし,だからといって現在の生息地に留まるわけにはいかない.移動はトンボの本分だからである.実際,生息地の近所に限定しなければ,東京の方でも,トンボの生息地を見つけられるかもしれない.とりあえずは,汽水域に興味がある.

7.24

 今の人食い場はあと2年ももたない気がする.慣れるとか我慢とかの程度ではなく,根本的にそこで信じられている何かを受け入れられない感覚を覚え始めている.やはり私にはまっとうな人食いは難しいのかもしれない.何を求めて,何を諦めるか,観測されるままの現実に即して考えなければならない.残りの2年間で.

2023.8

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