拭くと磨くの違いについて

先日、母自身が、かねてから欲しいと言っていた、
花器のための青竹をもらってきました。
もらうときに、師匠から、磨けば艶が出るからね。
と一緒に米糠まで頂いてきており、
母は一生懸命、糠を入れるサラシの袋を手拭いで作っていました。
お昼ご飯を食べる前に、早速できたサラシの袋で、
少しの間、竹を拭いてみたそうで、
お腹も満たされた昼食後、母が、
判明したとがある。と、深刻な顔で伝えてきました。
うん、どうしたん?
どうやら、相当拭かんと光れへんみたいや。
なるほど。大変やな。
ここでふと、思いついた疑問を、母に投げかけてみました。
ところで、それ、磨いてんのん?拭いてんのん?
あ、そうか。磨くんか。磨けば光るんか!
磨くと拭くは違うんちゃうか?どうやってたん?
こう。
それ拭くやろ。
そうか。
その後、徐に作業しにいった母。
様子を見にいってみよう、磨くってこうちゃう?と実演することになるかと思いきや、
母の後ろ姿を見た瞬間、出てきた言葉が、

「磨いてる!!!」

そう、思わず叫ばずにはいられないくらい、
一心不乱に竹を磨いている母の姿がありました。
そやな、それが磨くってことやな。とお手本のような磨きに、
さっきは、どうしてたん?
さっき?こう。
それは拭いてるやなぁ。
と2人で磨くと拭くの違いについて改めて確認しあった出来事でした。

そして、竹は見る見る光ってきていました。

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