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なにかが始まるときと終わるとき

あー、




えーと、これは聞こえてるのかしら?
まぁいいの、そんなのどっちでもいいの。




私ね、ときどき考えるの。
この廻っている世界がふと止まってしまう時ってくるのかなって。
ばかばかしいでしょ?分かってるのよ、自分でも。




でもね、そう考えている時がいちばん楽なの。いちばん自分でいられて、いちばん存在意義を感じるの。
悲しくて、哀しいけどそれでしか得られないことがあるのを分かっているから。




だから東京はいい、自分より愚かで悲しいひとが目に見えてわかるから。生きるって、生きてるってこういうことなのね。

あなたにはわからないでしょう?それはそれは目を合わせることも出来ないぐらい眩しいもの、知ってるのよ。知ってていってるのよ、どうか嫌いにならないでね。




だから、あなたに答えを見つけて欲しい。
この世界がいつかふと止まってしまった時、私に死に処をくれるのは一体なんなのか。




それまでに私は自分の頭をいっぱいにしておくわ。
私は自分の頭の辞書で、最高の遺書を書くから。




それが私の生きる理由ってことをどうか内密に。



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