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大自然と人生観 中津川

5月の平日、山に行きたい。そんな思いつきで車を走らせて向かった中津川。
名古屋からおおよそ80キロ、久しぶりの長距離運転は楽しかった。



付知峡

岐阜は可児、美濃加茂、川辺、七宗、白川、八百津、東白川とひたすら山道。途中見えてきた景色は、車を停めてゆっくり眺めたくなるほど素晴らしかった。
川辺あたりでカレーが食べたくなり、昼ごはんを求め進んだが飲食店はほぼなし。
唯一、道の駅で見つけた食堂にはカレーはなく、泣く泣く諦めて目的地へ向かった。

中津川市に入った時の達成感は久しぶりの感覚だった。長距離が久しぶりで疲労がきたり、何度も襲われた眠気だったり、空腹だったり、それらが一気に吹っ飛んだ気がした。
付知峡口という信号を左折し数分、途中で看板が消え不安にはなったが無事辿り着いた。

観音滝と不動滝の二つの滝があり、正直どっちがどっちか分からなかった(笑)
足元はかなり整備がいってて歩きやすくて、年配の方や子ども連れも見られました。

恐らくこれが観音滝
こちらが不動滝

写真で見た時、この青さを疑ったが本当に綺麗なエメラルドグリーンだった。流れ落ちる水とそこに溜まる水の違いがはっきりわかるほど。
普段は海や壮大な高原が好きなので、これほど有名な滝を間近で見ることが初めてだった。改めて自然の偉大さに感銘を受けた瞬間だ。

散策中見つけた吊り橋。三島で日本一の吊り橋を見たばかりだったので、流石に定員3名という張り紙には恐怖を感じた。
違う色合い、コントラスト、空気感。吊り橋から見える景色が最近ではお気に入りになった。旅する時の目的が増えました。

下から見た付知川源流。天気は曇りで少し肌寒さを懸念していたが、春とは思えないほどの汗をかくほど暑かった。こんな山中でも納涼は不可避!春でよかったです。



夕森峡谷

付知峡から車で40分ほど、さらに車を走らせ向かったのは夕森峡谷。こちらには竜神の滝がある。
背後から同世代くらいの女子二人組が歩いてきたので、抜かされないようなるべく足を止めずにひたすら歩いた。

もみじ橋

秋には紅葉が綺麗らしくそれにちなんで名付けられたのかな、もみじ橋という赤いこの橋が写真スポットになっていた。

竜神の滝

夕森かけ橋、まさに竜神の滝へと繋がる架け橋だ、良いセンス。こちらも写真で見たまんまの美しさだった。これだけ一枚の写真で伝えられる滝は他にないだろうな。

驚いたのが、ここにいたほとんどが同世代の若者だってこと。特にカップルは多かった。一生写真を撮り合いしている二人を見て、自分の彼氏が(空気の読めない)写真好きじゃなくてよかったなと切実に思いました。
ここでそのカップルがいなくなるのを待っていると、後ろにいた女子二人組に抜かされて、あまりにも私が邪魔になっているような気になって肩身が狭かった。
意外と、一人には田舎より都会の方が居場所はあるんだな。自然の方が好きだけど、ある程度の街でこれから先も生きていこうと思った。

まさか車で二時間かけてわざわざ見にきた滝で、現実的な考えに達するとはという気持ちでしたが、今後の生き方の参考になったので良かった。
今は気軽に誘って遊ぶ友達もいなければ、すぐ近くに相方がいるわけでもないので、なるべく一人で辛くならない休日を過ごしていきたい。

駐車場に向かう途中、来た道を辿ったつもりが違う道に出てしまい遭難しかけて焦ってしまった。
仕方なく食べれていなかったカレーを求めて、中津川市街地に出ることにした。



中央道

山を抜け市街地に出たものの、時刻は16時前になっていた。
本当は去年雨で行けなかった恵那峡や苗木城跡にも行きたかったのだが、雨が降ったのと、ご飯を食べ来た道を二時間かけて帰るのがしんどかったので高速で帰ることにした。
手っ取り早く、サービスエリアでカレーを食べることに。

恵那峡サービスエリア、一日我慢して食べたカレーは泣くほど美味しかった(笑)
サービスエリアで食べるご飯が昔は苦手だったけど、最近は好きです。静岡SAでも二度食べたことがあるほど、やはりカレーを見るとお腹が空いていなくても食べたくなる大好物。


この旅で思ったことがもう一つ、やっぱり新しい土地に行くことは好き。
聞いたことない地名や、知ってるけど行ったことない地名を現地で見ることは、経験値が増えて大人ということをより感じるのだ。
子どもの頃はできなかったこと、そして地元ではできなかったこと、それが大人になったからできるようになった、そして地元ではないからできるようになった。
今まであまり見てこなかった大自然に触れ、人生観を考えることができた今回の中津川旅、既に今年のハイライトに記録した。


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