姪からの手紙。

せみ
あまんだ
いつもないている

せみいつもないているに自分の名前を挟ませることで、蝉の如く自分もいつもないているのだ。
孤独の中に蝉との共闘を感じさせる力強い夏の歌である。

夏の雲へ小学生の夏休みの川遊びを重ねる。
ステテコ履いて川辺を進む一歩ごとに浮かんだ記憶は夏を迎え、次第に歳経た体へ追いついてくる。

蟻が風と共に夏の骸を運んで征く。

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