研究に向き合えなくなったら

Matsuiさんは研究やめたくなったとき、研究に向いていないと思ったときありますか?(長期間)ありましたら、どのようにして乗り越えた・研究を続けられていますか?
私は、数年前まで楽しくて仕方がなかったのに、ここ1-2年は研究に関する連絡(メール)が来るたびに動悸で吐き気がして、メール開くのにも数日かかることがあります…。


まず個人的なことを語ります。私は、自分が研究に向いていると思ったことはないです。確かに、研究よりも苦手なことはあるかもしれませんが、研究に向いているか否かといった軸で研究を続けるかは考えたことはありません。

簡単に言うと、ある時とりあえず研究で人生を生きてみようと思ったので今まで研究をしています。自分にとってはそう決めたことだけに意味があって、「研究で生きてみよう」と思ったことを貫徹する人生を生きるという「なにか心に決めたことを守る人生」みたいなのを生きてみたいというのが大きな研究に対するモチベーションです。

研究に向いているか向いていないかというのは、「感想」とか「感じ方」みたいに近い指標なので、多分誰にもわからないことだし、それだけを理由に研究をする/やめるという意思決定をするのは正確な判断が下せない可能性が高いです。たとえば、「学位は取ろう」とか「この論文だけは書き切ろう」みたいなそういう具体的な目標をつくる、すなわち、「学位を取ったら研究やめる」とか「この論文を書いたら研究やめる」といった心の作り方もアリだと思います。自分も、もういなくなってしまった人と「学位はとるね」と約束したのが心の支えになったこともありました。

では、「研究をやめたい・つらい・動悸がする」みたいなことが私になかったのかというとそんなことはありません。どうしても研究をする上では、面倒な事柄やその他が降り掛かってくるからです。キレ散らかすときもアリましたが、自分としては、なんとか「研究する」というタスクを達成するために以下のような方法を実践しました。わたし自身もこれらが良い方法かはわからないのですが、4点くらいあげます。

  1. 研究から完全に離れる

一番良いのは、研究から離れるということです。研究のことや研究関連の人間関係で自分のなかで考えがループしてしまい、自分のキャパを超えてしまうということは珍しくありません。とりあえず、ループからブレイクするために、研究から離れるということが効果的なことがあります。メールとかもすべて無視して1-2周間、時には1ヶ月など適当に旅をするなどがよいのではないでしょうか。自分のそのような時期を設けたことがありました。周りには、事故にあったとか適当なことを言っておきましょう。

2.早寝早起きする

睡眠不足がある場合は解消しましょう。夜眠れないなど場合もありますが、まず朝の決まった時間に起きて、水を飲み散歩をしてください。朝の早い時間に日光を浴び、メラトニンセラトニンを生成してください。認知行動療法みたいなもんですね。また、具体的な体を動かすという行動を組み合わせることで自律神経などが整います。コーヒーやエナジードリンクなどのカフェインを日常的に採っているなら、昼までにしたり、完全なノンカフェイン生活などを試してみてください。

3.研究から離れる時間を1日の中で作る

1日の中で強制的に誰かと会ったり、趣味の時間を強制的に作ってください。研究から離れてなにかに没頭する時間を作ると気持ちが切り替えられます。趣味や話し相手がいない場合はゲームをしましょう。スマホゲームは通信機能がありメールなどに気を取られるし、下を向く体制になり脳への血行が悪くなるのでやめましょう。具体的には、PS4やSwitchなどのコンソール機のゲームをテレビにつないで1日2hとかしてください。自分は、研究について考えない時期を作るために、龍が如くなどを夕方から夜までずっとしていた時期もあります。非常に調子が良かったです。

4.日記をつける

このときどうだった、何をしていた、どういう気持だったかなどを日記として記録するのも良いとおもいます。睡眠や食事や研究関連とのイベントと自分の気持ちの関わりがわかりとてもよいとおもいます。自分は業務ノートというのを使っていました。

最後なのですが、質問者さまの「数年前まで楽しくて仕方がなかったのに」という点が印象的でした。研究が楽しくて仕方なかった事があるという事実を大切にしてほしいです。人生において何かについて「楽しくて仕方ない」という体験をしたという事自体が素晴らしく、尊いことだからです。自分ももう一度、小学生のころに戻って、悪友とOOOをXXXするのに夢中になっていた頃に戻りたいです。

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