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OWV LIVETOUR2023-CASINO-福島公演

20230311 けんしん郡山文化センター

前回のツアーの最後に、次のツアーの開催が発表されてから4ヶ月が過ぎて、まだツアー開催を知ったときの嬉しい気持ちを新鮮に抱えたままツアー初日を迎えました。

今回もいつもの2人と一緒です。まだ会う前、になちゃんから「いちご大福いる?」とLINEが来て、まだ会ってもいないのに優しくされているなあと思いました。

新幹線のなかでまちおかさんに「さっきね、電車で御茶ノ水を通るときに小さい子どもが『ママ〜!御茶ノ水飲みたい!御茶ノ水飲みたい!』って騒いでてユーモアがあったよ」と話したら「御茶ノ水は漢字の"御茶ノ水"とひらがなの"おちゃのみず"があるよね、ひらがなのほうが少し甘いんだよね」と言われたので、御茶ノ水って地名だけでなく本当に飲料が売られているんだ!ひらがなの方は少し甘いんだ!と素直に話を聞いていたら「って、すぐ子供に嘘教えちゃうよね(笑)」と言われて、その話が全て嘘だったことを知りました。

少し甘いひらがなのおちゃのみず、存在しないんですか……?

この写真、とっても良い写真!

会場までの道のりの至るところに応援広告があって、ヘンゼルとグレーテルみたいでした。

物販に並んだりガチャガチャを回したりして、一段落したところでご飯を買いにいくことになりました。会場近くのパン屋さんに寄ったら全部すごく美味しそうで、3人であれも美味しそう!これも美味しそう!と店内で悩んでいるところを、店員さんのお姉さんと常連のお姉さんが「若い人たちがいると華やかね」とニコニコ見守ってくれて、本田さんの生まれ育った地域が温かくて優しくて嬉しいなと思いました。

ライブ開演です。

OWVは新型コロナウイルス流行の真っ只中に結成したグループなので、今までずっとライブでの声出しNGだったのですが、今回のツアーで初めて声出しOKとなりました。私はこれまであまり音楽に縁のない生活を送ってきてライブに参加した経験がほとんどないこと、普段は大きな声どころか話し声すら出さない生活を送っていることから、周りが声を出していても私はいつも通りひっそりライブを観ることができたらそれでいいと思っていました。

が、ライブが始まって流れたOP映像があまりにも完成度が高くてあまりにも綺麗で、周りから悲鳴にも似た歓声がしっかりと聴こえてきました。みんな今このときをずっと待っていて、やっとOWVに応援や感謝の気持ちを届けることができるんだなと思ったことと、OP映像の今までにない気合いの入り方に、きっとOWVもそれを受け止める準備が整っているんだなと勝手に思いを馳せ、OWVがステージ中央から現れて、OP映像の5倍くらい大きくなった歓声を浴びながら歌い始めたところで私の涙腺は限界を迎えました。

1曲目は知らない曲でしたが、OWVが私たちファンの知らない曲を歌っているのはいつものことなのでもはや驚きません。歓声を浴びてきっと本人たちの理想形である黒くてかっこよくてギラギラとした怖い衣装を身にまとい、ゴリゴリとした強気な曲を4人並んで歌う姿に、私もこの会場が盛り上がる声のうちの1つになれたらいいなと思って、だけど声を出そうとすると声より先に涙が出てしまい、私にライブで声を出すなんて100万年早かったんだと思いました。

念願の声出しライブ、念願の凱旋ライブ、本田さんに向けてたくさん「おかえり」を言わせてくれる他3人のメンバーがあたたかくて良かったです。「それ行け!」と叫ぶ本田さん、「アンパンマーン!」と元気に叫ぶ我々。OWVが嬉しそうにしてくれていて嬉しい気持ちと、ファンが思い思いの声を届けられて良かったという気持ちで胸が詰まってしまい、開演からしばらく経ってもまだ泣き止むことのない私もちゃんと泣きながら「おかえり」と「アンパンマン」って言うことが出来ました。私の蚊のような肺活量では、たとえ最前席だとしても到底ステージに声が届くことはないけれど。

浦野さんのコールアンドレスポンス、佐野さんが浦野さんにそっとリクエストし、浦野さんが「興味!」と叫び、会場内のうち3人くらいが「深いねえ〜!」と返していました。浦野さんが先月出演していた舞台『FATALISM ≠ Re:Another story』(フェイタ)に出てきた台詞をやってくれるなんて微塵も思わず、フェイタ5公演観たのに何も反応できなくて少し落ち込みました。ちゃんとレスポンス出来た人、天才!

『Let Go』のあと、『Sccatered』が終わり、本田さん、佐野さん、かつくんがそっとステージから捌けていき、浦野さんだけがステージに残ります。スッと右手を上げて『Sccatered』の終わりを見届けた浦野さんがそのままステージ中央に残り、オレンジ色のライトに温かく照らされて(このあたりは記憶があまりないので、嘘かもしれないです。)「楽しかった時間を飲み込むようで」と静かに『Twilight』を歌い始めました。浦野さんが1番を歌いきるとステージが暗転し、会場からすべての音が1度消え、すべての人の意識が浦野さんに集中しているのが分かりました。浦野さんがスッと息を吸う音が聞こえて、1度吐いて、再度吸う音が聞こえて、「切なさは、愛しさの一部だから」「溢れ出す思いごと抱きしめよう」と無音の会場で浦野さんの歌声だけが響きます。目の前の光景があまりにも幻想的で、私もう死んだのかと思いました。

浦野さんがOWVになって初めてのライブAWAKEで、こちらにまで痛いほど伝わってくる緊張のなか絞り出すように1人で歌った『Sccatered』を、ステージに1人だけ残って終わらせたこと、それから新しく始まった『Twilight』を最後まで1人で歌い上げたこと、過去を自分の手で終わらせ塗り替えてゆく演出がとてもストーリー性があって(私が勝手にストーリー性を持たせているだけですが………)本当に良かったです。浦野さんが1度吸った息を吐いて、もう1度吸ったときのこちらまで緊張する感じはAWAKEのときの「I don't know why ひとり寒い夜に」のあとのフレーズを待ったときと同じように見ているこちらにまで緊張が伝わってきて心臓が痛くなったのですが、そのあとは、3年前よりずっと堂々と、自由に、感情豊かに歌っていて、浦野さんはあのときからはるか遠くの場所に来たんだなと思わされたソロでした。

『Twilight』ソロが終わったあと、隣の本田さん推しのお姉さんが「秀太くん、良かったですね、私も泣いちゃいました」と言ってくれて、すごく嬉しくて「本当に良かったです」と答えたつもりだったのですが、ここがライブ会場でなければしゃくりあげていたんじゃないかと思うほど号泣していたのでその声はウニョウニョとしてきちんとした言葉にならず、たぶん、何言ってんだこいつと思われていたことでしょう。

本田さんのダンスもかつくんのラップも佐野さんのDJも、本当にそれぞれが自由で良かったです。この表現がライブの感想として正しいのかどうか分からないですが、CASIONはCHASERやSTRANGEツアーみたいにただ真っ直ぐで強くて怖いだけではなくて、とてもしなやかなライブだなと思います。よくしなるからそれだけ衝撃も強くなる、みたいなライブ。

福島出身の本田さんが最後に挨拶で東日本大震災に言及し、「3.11は中学の卒業式だった」と言っていて、私もその日が中学の卒業式だったことや、そのあと校舎の修理の影響で高校入学が遅れたことを思い出しました。続く挨拶で「今日OWVにこの会場を貸してくれたことを福島県民として誇りに思います」と泣いているのを見て、郡山の駅がファンの応援広告で溢れていたことや、たくさんの声が重なった「おかえり」の言葉、3.11をツアー初日にしたこと、いろいろなことを思い返し、私は本田さんがこの場所でこの日を迎えることができて良かったなと軽々しく思っているけど、当たり前だけど本当にいろんな葛藤の末にそれでもこの日を選んだんだろうなと改めて思いました。

アンコール、『Here&now』で舞い散る銀テープを見て、もちろんまた泣きました。

終演後、浦野さんの『Twilight』ソロで声をかけてくれた本田さん推しのお姉さんに本田さんのダンスや歌声がかっこよかったこと、本田さんが今日この日にライブ出来て本当に良かったと思っていること、さっき声をかけてくれて嬉しかったこと、などいろいろなことを伝えたくて勇気をだして話しかけたのですが「本田さん、今日、ここでライブできて本当によがっだでずね………」となぜか話しかけた私がまた号泣してしまい、気持ちの悪いモンスター、略してキモンスターになってしまいました。普段、人と喋る機会なんてほとんどないのに自分から声をかけるなんて慣れないことは本当にするものではなく、キモンスターを見て怖がらせてしまっていたら申し訳ないなと思っています。本当は天使なんですよ。

会場を出たあたりでフォロワー2人に会って「本田さん、本当に………」と声を出したらまた感極まってボロボロ泣いてしまい、「ちょっと泣かないでよ」ともらい泣きした2人に怒られました。これからの人生、声を出すたびに泣きだしてしまう人間になったらどうしようと少し不安になりました。

1部と2部の間で見た飛行機雲です。

2部が始まる前、1部で信じられないくらい泣いてしまったので「もう泣けない……(涙が枯れてしまったから)」とつぶやいたらまちおかさんが隣で「絶対泣くよ!!!」って言ってきてすごく良かったです。あと本当に2部もたくさん泣きました。

2部のコールアンドレスポンスでは浦野さんが、今度は学校の先生みたいに分かりやすくレスポンスの仕方を教えてくれました。「僕が目を見せたら、『眩しい、眩しい!』って言ってください、僕が『うるせえよ』って言うから『静かにします』って言ってください」楽しそうでなによりでした。

グッズで出ているメンバーシップカードを見て、本田さんが「本当にお店でカードとして使えるんですよ」「嘘です」と言っていたのですが、いくら私といえど、さすがに騙されませんよ。

松明ペンライトの荒々しさが出ていてお気に入りのお友達写真です。けんしん郡山文化センターさん、素敵な場所と時間をありがとうございました。

たまたま通りがかった時計屋さんがひぐち(私のアカウント名)だったので記念に撮りました。ホテルに帰ってから、になちゃんの部屋に集まってご飯を食べて、気を抜いたら今日のライブのことを思い出して泣きだしてしまいそうで、3人で無言のまま涙をこらえていました。

次の日の朝8時。早起き。

またまちおかさんが素敵カフェを調べてくれたので朝ごんを食べに行くことに。今回の遠征でもホテルの予約も新幹線の予約もご飯屋さんを調べるのも全部2人がやってくれました。私はまだ赤ちゃんなので何も出来ませんでした。次の遠征は私がホテル取るぞ〜〜〜🥳🥳🥳

ガラス張りのお店はお洒落で住宅街に似つかわしくない外見をしているので『xxxHOLiC』という漫画に出てくる侑子さんのお店を思い出しました。私たちにしかお店見えていないんじゃないかな………みたいな。

コーヒーとあんバターサンド。メニューを開いたら「あなたはコーヒーの酸味が苦手であることを私は知っています。」と書かれていて、ご存知なんだなあと思いました。酸味のあるコーヒーは苦手だったけど、ここのコーヒーは飲みやすくて酸味も含めてとても美味しかったです。

あんバターサンドはプレッツェルに挟まれたあんこと塩の効いたバター。プレッツェルもとても美味しくて、去年のクリスマスは「大きいプレッツェルを食べる」という目標を達成できなかったので今年こそ大きいプレッツェルを食べようと思いました。

街のいたるところに本田さんの応援広告があって、もはや街全体がコラボカフェみたいなものでした。多分……

タワーレコード郡山店では、これまでのシングルのパネルや、サイン入りメッセージがたくさん飾られ、LetGoの衣装も展示されていて楽しかったです。展示されている特大パネルと一緒に写真を撮ってもらっていたら、あとからになちゃんに「アクスタとご飯の写真撮るのは恥ずかしいのに、それは恥ずかしくないの?」と聞かれて、改めて聞かれると普通に恥ずかしいなと思いました。でもあとから「あのとき写真を撮ればよかった〜!」って後悔するのは良くないので、今後もになちゃんには特大パネルと私の写真をたくさん撮ってもらおうと思います。撮ってもらった写真を見返すと、かっこいい特大パネルの横に埃みたいに汚い自分が写っていてやっぱり楽しかったです。本当は天使なんですよ。

になちゃんとまちおかさん2人とバイバイして帰ってきてから、「ずっと楽しみだったけど、もっと楽しかったよね」って言われて、本当にずっとずっと楽しみにしていたけどその楽しみの気持ちよりもっと楽しかったなあと思って、一緒にいてくれた2人が同じように思ってくれていることが嬉しくて、またちょっと泣きました。

まだツアー初日なのにオーラスのテンションです。

あいざわ

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