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思い出の君に

「ありがとう」
言われて嬉しいはずの
君からの最後の言葉
期待もさせてくれないんだね
終わったんだね
寂しい時もその寂しさを
忘れさせてくれた君を
まだ、まだ、未だ、まだ
忘れられない

放課後の教室に二人きり
たまたま会えたあの帰り道
公園で月がのぼるまで
語り合えたあの日に戻れたらな

今日は満月だよ
もしも君と夢で会えたら
今すぐ君の手を握りしめて
どこでもいいから駆け出したいよ
君とだから楽しかった
嬉しかったことも全てさ
忘れられなくて 
いつまでも私の心
君に『ありがとう』は言えないよ

二度も私を期待させた
君の顔、声、落ち着く匂いも
寂しい夜もなだめてくれた
『二度と私を期待させないで』
そんな本音は胸の奥底に

「ありがとう」
その言葉を最期に
君と私のトーク履歴
あの日のままで前に進めずに
また私は君の思い出の中

今日は満月だよ
もしも君と夢で会えたら
どんなことにも全力な君も
少し抜けてて愛しい君も
どんな君も独り占めして
今もずっと愛し合ってさ...
君との日々が何事も無かったように
暗い道を照らす月

明日も独り
不意の寂しさに紛れて
無意識に探している
君に『ありがとう』は言えないよ

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