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【超将棋】レート1位が教える、初心者が勝てるコツ【ターン制バトル】

0.2段になりました

将棋のルールをぶっ壊したバカゲーこと、超将棋

友達とゲラゲラ笑いながら遊ぶのも楽しいのだが、やはり対人戦なので「勝ちたい!」「レートを上げたい!」と思うのは当然だろう。

私(えいえい)はこの超将棋で現在(2021/11/18)、レート1位を記録している。

-2.ランキング

ご覧の通り2位を圧倒してのトップなので、少なくとも超将棋で戦った経験はピカイチだと言えるのではないだろうか。

そんな私が今回、初心者の方に向けて「どうしたらターン制バトルで勝てるのか」を解説していこう。

このゲームには運も絡むので100%勝てるとは言わないが、少なくとも今よりはずっと勝てるようになるはずだ。


駒のラインを意識しよう

超将棋で一番重要なのは当然、だ。

相手から大駒を全て奪ったとしても、自分の玉が落とされてしまえば負けである。

まずは玉が安全なのか危険なのか、判断できないことには勝てない。

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まずはこの盤面を見てもらおう。

自分の攻め駒を青、相手の攻め駒を赤、お互いの玉を緑で囲っている。

ここで問題だが、どちらの玉の方が危険だろうか?




...正解は相手(盤面奥)玉である。

一見すると、相手の攻め駒が5枚も包囲しているので自玉の方が危険に見えるが、ここでラインの概念が出てくる。

お互いの攻め駒が動ける場所(ライン)を明示してみよう。

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どうだろうか。

先程とは違い、相手玉がいかにも危険な状態にあるのがわかるだろう。

逆に自玉は、包囲されているように見えて実は詰めろ(次に玉を落とされる手)が掛かっていないのだ。

このように、見た目と実際の危険度が違う局面は非常に多い。

冷静にラインを確認する癖をつけよう。


※少し強い方になると、「45°回転させたラインも考える必要があるのでは?」と思うかもしれないが、初心者向けの解説なので割愛する。


詰めろの駆け引きを知ろう

玉の危険度はわかったけど、具体的にどう活かせばいいか迷っている人もいるだろう。

そこで、詰めろ(次に玉を落とされる手)が掛かっている場合の駆け引きを考えてみよう。

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相手から詰めろが掛けられた。

次に飛車をフルチャージされると自玉が落ちてしまう。

一方、こちらの馬は相手玉から遠く、まだ詰めろを掛けられていない

こういう時に攻め合うと負けてしまうので、受けに回るのが肝要だ。

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玉を上がり、相手の飛車のラインから逃れた。

8.飛車が突っ込んできても

それでも飛車を突っ込んできたので、

9.死なない

飛車が落ちた。

ここで自玉には詰めろが掛かっていない

10.詰めろが解除されたので

それを見て、すかさず攻めに回るのが次の動きだ。

今回は相手の飛車が落ちたから分かりやすいが、飛車のラインが一瞬逸れるなどして、詰めろさえ回避できれば攻めに回って問題ない。

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弱めにチャージして玉に詰め寄るのも大事な動きだ。

大駒はつい強くぶっ放したくなるが、着実に詰めろを掛ける方が相手としては困っている。


まとめると、自玉に詰めろが掛かっていないなら攻め自玉に詰めろが掛かっていたら受けに回るのが重要だ。(ただし、相手玉も既に詰めろなら攻め)

なんとなく怖いから(本当は安全なのに)受けに回ったり、詰めろに気づかずに攻め合ってしまうのは致命的なミスになるので気を付けよう。


居玉は避けよ

有名な将棋の格言だが、これは超将棋においても言える。

13.こちらの手番だが...?

序盤の何気ない局面だが、実は既に自玉が危ない

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よく見ると、相手の角が自玉を睨んでいる

これは鬼殺しというハメ技で、うっかりしていると2ターン目には死んでしまう。


28.何気ない手だが

別の局面だが、今度は相手が歩を突いてきた。

29.手をこまねいていると

こちらも何気なく手をこまねいていると...?

30.角が突っ込んできて

相手の角が突っ込んできて、

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いきなり敗勢になってしまった

これは玉頭馬というハメ技で、これを喰らって負けた方もいるのではないだろうか。

蛇足だが、この技を考えたのは私である。


以上のように、居玉は見かけよりずっと危ないのだ。

下段に玉が居るせいで、ちょっとした衝撃で簡単に落ちてしまったり、上部を抑えつけられてアッという間に負けてしまう。

初心者のうちは特に、玉を早めに上がっておこう


カタパルトを覚えよう

初心者の方だとそもそも、「カタパルト?なんかの武器の名前?」と訝しがっているかもしれない。

しかし、このカタパルトは超将棋において必須級の技術であり、これを使えるか否かで勝率が大きく変わる。

初心者のうちに使いこなすのは非常に難しいが、「ふーん、そんな技術があるんだ」程度には知っておいて損はないだろう。

23.チャージ中に

まずはマッチングの合間のトレーニングモードで、飛車を使って練習するのがいいだろう。

まずは飛車を普通に、左クリック長押しでチャージする。

24.右クリックして

飛車のチャージ時間は長いので、その間に落ち着いて飛車を右クリックしよう。

青い矢印が出現するはずだ。

25.矢印を押すと飛ぶ

この青矢印(上矢印以外)を右クリックして、チャージ(左クリック)を放すとぶっ飛ぶ。

ぶっ飛び方は青矢印をクリックした向きによって変わり、下矢印を押すと上に大きく飛ぶ。

左右の矢印を押すと、方向転換して水平に飛ぶ。


最初は大駒を盤外にぶっ飛ばしてしまうが、慣れるとこんな攻防が出来るというのをお見せしよう。

※ここからの内容は初心者には難しいので、話半分で聞いてもらって大丈夫だ。

※現在、初手のカタパルトは禁止されているので、あくまでイメージ図である。

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相手の角がいきなり飛び込んできた

斜め右上に中チャージ→左青矢印で15°くらい回している。

自玉のラインには入っていないが、次に斜め右上にフルチャージ→左青矢印で45°回転すれば玉を落とすことができる。(意味が分からなければスルーでもOK)

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自玉が詰めろなので受けに回る

普通に玉を逃げても問題ないが、せっかくなのでカタパルトを使おう。

上に強チャージ→下青矢印で大きく飛び、盤の中央まで逃げ込む

この後も相手が飛車をカタパルトして自玉に詰めろを掛けたり、もう一度自玉をカタパルトして相手玉の目前に出現させたりと自在な戦いを楽しめる。


まとめ

超将棋はある程度上級者になれば実力が頭打ちになる上に、運が絡むので初心者に上級者が負けてしまうこともある。

それもあってか、単純なバカゲーだと思われがちな超将棋だが、実力の要素が全くないかと言われればそんなことはない

運に一喜一憂しながら、実力を高めていく。

そんな楽しみ方も、超将棋にはあるのではないかと思っている。


終わりに

今回の記事はどうだっただろうか。

質問や感想などあれば、ぜひ気軽にコメントしていただけると励みになる。

私は試験期間中なので、次の記事をいつ書けるかは分からないが、反響が大きければなるべく頑張って執筆しようと思っている。

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