Underworld の『Beaucoup Fish』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回はUnderworld の『Beaucoup Fish』を聴いてみた編をお届けします。
度々焦燥感を感じさせる音たちと、狂気を垣間見せるボーカルが癖になる…!どの曲も鋭い。
音に身を任せて聴いてみてください!
1.Cups
始まりはなんだかクラシカル。電子音なのに温かみがある。同じビートを刻みつつ、音が加わっていき、微かに変化していく。5分半頃から空気感が変わった感じがする。ジワジワ盛り上げていく展開の作り方。7:55〜から何かが”来る”感が強まる。9分くらいからガラッと変わる。ビリビリした攻撃的な音。残り1分くらいから途切れ途切れの話し声や笑い声で騒がしくなる。12分の超大作、飽きない。
2.Push Upstairs
間髪入れずに初っ端から強めな感じで始まるの格好良い…。ピアノ?と電子音がマッチしている。最初から勢いが、押しが強い。心が焦る、何かに急かされるような感覚。説き伏せるようなボーカルには誰も逆らえない。
3.Jumbo
原っぱのイメージ。生活、会話、環境音。強いビート。ずっと遠くの方でトライアングルのような可愛い音が聞こえる。自然に囲まれてる。飲み込まれていくような、吸い込まれていくような感覚。鳥のさえずり…?再び会話。強いビートのお陰で辛うじて身体が浮かないで済んでる。
4.Shudder/King Of Snake
不規則に不思議な音が跳ねてる。ビリビリ、バチバチ音が猛烈に耳をくすぐる。ダンサブル、思いっきり踊ったら身体壊れそうなくらいダンサブル。じっとして聴ける人居たら凄い。ボーカルの強烈なディレイ。 どこまでも響き、反響し続ける感じ。4:58〜カーレースが開幕したのかと錯覚するくらいのスクラッチ音。止まることを知らない勢い。自分と同じくらいの発音の英語が突然始まって終わる。
5.Winjer
ダークな世界観。ずっと同じ言葉を繰り返しているが、もやがかかって不鮮明な感じ。暗く重く、なのにふわふわしている。ビートが前の曲たちと比べて細かい。ずっと同じようなテンション…かと思いきや最後強め。
6.Skym
悲壮感漂う。ヤバめの廃墟。音階のはっきりしない鍵盤の音。怪しさ。声は優しい。3:23〜からやや壊れだしてドキっとする。ゆっくりと静かに消えていく。
7.Bruce Lee
一変して陽気な感じ。ヒップホップっぽい。歌い方のテイストも今までと違って、ラップみたいにリズミカル。女性の話し声。
8.Kittens
前の曲とガチッとハマって繋がる。スピード感。ビートが少しずつ変化する。1:50〜の音徐々に近づいてくる感じ。一旦落ち着いてまた盛り上がる。曲の半分くらいからさらに音が加わり、RPGのゲームとかで流れていそうな曲の雰囲気になる。ラスト1分の追い上げ。
9.Push Downstairs
2曲目の「Push Upstairs」とタイトルが似ている。微かに聞こえる話し声。ボーカルの存在感。2曲目の時の説き伏せるボーカルの感じが垣間見える。穏やかな曲調。
10.Something Like A Mama
背中がゾクゾクするような、黒々した雰囲気と速さがある。ボーカルもボソボソしている。無機質な女性の声も聞こえる。同じ言葉が繰り返される。落ち着いているようで情報量が多く色々とカオス。終わり方は美しい。
11.Moaner
始まりの音だけで、ゾクゾクする。鳴り続けるベルの音やキックの音に心焦る。1:55から鳴り出す、鳥を潰して出た鳴き声みたいな音が気になる。ずっと回転しているような感覚。狂気。ボーカルはなんとなく、サイコパスか殺人鬼が今から殺す相手に向かって話してるような、そんなイメージがある。鬼気迫ってる。”smile”とか”boy”という単語すら怖い。歌詞もなかなか狂気的。目覚まし時計のようなベルと不穏な暗い音のコンビネーションで終わる。
この曲だけ前から知っていたけど、聴くたびに底知れない恐怖に包まれる…
(↓は自分の勉強用の単語メモです。)
Underworldは、イギリスのエレクトロニックミュージックグループ。ジャンルとしては、電子音楽、テクノ、ハウス、アンビエント、ブレイクビーツなど。
●ブレイクビーツ:サンプラーや波形編集ソフトウェアなどを使用し、ドラム演奏のフレーズを分解してシーケンサーで組み立て直す音楽制作方法。
●シーケンサー:演奏データを再生することで自動演奏を行う装置、およびソフトウェア。
●サンプラー:サンプリングにより標本化された「音」を再生出力できる装置。
終始心急かされゾクゾクしたアルバムでした。恐怖を感じるのに「Moaner」が一番好きです。
最初、分数だけ見た時は「長っ!」と思ったのに、聴いてると展開が面白くて、音も気持ち良くてあっという間でした。凄い…!
次回はSteve Reich の『Reich: Drumming』をお届けする予定です。お楽しみに!
そして、ついにDJ用に新しいヘッドフォンを買いました!ヤッタ!
↓試し聞きをする内山
↓値段に衝撃を受ける内山
↓これだ!というものが決まった内山
最終的に、Audio-Technica の ATH-WS770(ブラックレッド)に決めました。重低音がよく聴こえるのが好みだったので、グッと来ました…一耳惚れ!
今まで聴いてきたアルバムを聴き直してみたら、聞こえなかった音たちが聞こえてきて感動です。有難うございます…良いヘッドフォンは良いです。
これからはこのヘッドフォンと一緒に音楽修行もDJも頑張ります!
今回も読んで下さり有難う御座いました。
サポートをしてくださった貴方には57577で貴方宛のお礼のメッセージをお送りします!