The Pop Group の『Y (最後の警告)』を聴いてみた編
こんばんは、内山結愛です。
今回は、The Pop Group の『Y (最後の警告)』を聴いてみた編をお届けします。
このアルバムは「ロック史上最も“攻撃的”と評された問題作!」や「壁の薄いアパートだと近所迷惑を招きかねない、耳をつんざくような、凶暴な音が詰まっている。」など危険な評判ばかり…!
全編通して凶暴で刺激的。想像以上にThe Pop Group はヤバかった…面白かった…良い経験になりました。
是非聴くときは、夜道や暗がりではなく、明るい場所で。
1.She Is Beyond Good And Evil
最初のギターのプーンって音がくすぐったい。
歌のメロディーが面白い。凄いハイになって歌っていそう。トンネルの中で歌っているくらい声が響いてる。感情の高ぶり…途中叫んでてびっくりした。
2.Thief Of Fire
猛獣が唸るような音。なんかヤバい。絶叫。何かが迫り来るような、駆り立てられるような焦りを感じる音たち。トランペットのような音が印象的。
3.Snowgirl
こちらに何か語りかけてきている。ピアノが使われている、少しジャズチック。それぞれの楽器が自由行動してる。暴力的。歌い方が狂気的。ピアノが暴れ出す。
4.Bloody Money
危ない。幻覚を見ている、聴いているような感覚に陥る。悪魔の叫び声みたいなのが聴こえる。頭の後ろ側が鳥肌が立った。
5.We Are Time
最初の音好き。声が無線機、拡声器を使っているみたい。声のボリュームが急に変わるから、ずっと気を張って聴いていた。日本語版のタイトルが「狂気の時」でその通りだと思った。ノイズ。
6. Savage Sea
始まりが、これまでの凶暴さは一体なんだったのかというくらいに美しくて可愛らしい。段々ピアノの音が不安な感じになってきて凄く怖い。廃墟が浮かぶ。
散々怖がらせて終わりは割と穏やかだった。
7. Words Disobey Me
心臓の音と絶叫。不規則に音がなっているような、歌も演奏も予想ができない。
8. Don't Call Me Pain
お洒落。「モッツァレラチーズゲーム」的な感じで、タイトルの「Don't Call Me Pain」をどんどんテンション高く言っているみたいで面白い。この曲の音程覚えて歌うのはきっと困難。
9. The Boys From Brazil
初っ端から絶叫。断末魔…。ボーカルが右後ろや左上、左後ろ、あちらこちらで聞こえるから包囲されているような気がしてなんだか焦る。ギターすらも人の悲鳴に聞こえるようになる。
10. Don't Sell Your Dreams
狂気を隠しながら忍び寄ってくる感じ。突然の物音と絶叫に体がビクってなるくらい驚いてしまったのが悔しい…。お化け屋敷みたいな曲。ひたすら不穏…
↑ジャケットはパプア・ニューギニアの少数部族の写真をキャプチャーしたものだそうです。
The Pop Group はイギリスのブリストル出身のポストパンク・バンドである。ジャンルとしてはポストパンク、アヴァン・ファンク、実験音楽。
ここからは!聞いたことはあったけど意味はなんとなくでしか知らなかった単語たちを自分のメモ用にまとめたものです。
●実験音楽:現代音楽の潮流の一つである。音楽学においてはアメリカの作曲家、ジョン・ケージ の導入した用語法として理解されている。実験音楽とは不確定性の音楽、あるいはそれにチャンス・オペレーションを加えた偶然性の音楽を指す。
●ファンク:典型的には複雑なグルーブとリズム楽器がインターロックグルーヴで構成されており、ビバップで見られる同じ豊かな色の長いコードを使用している。
●ダブ:レゲエから派生した音楽制作手法、及び音楽ジャンルである。ダブワイズ(dubwise)とも呼ぶ。
●スカ:1950年代にジャマイカで発祥したポピュラー音楽のジャンル。2、4拍目を強調したリズムが特徴。
こういう面白い音楽にもっと出会いです。本当にいろんな音楽があるんだな…
これを読んで下さった皆さんも一曲でもいいので聴いてみてください、是非!
次回はJoy Division の『Closer』を聴いてみた編をお届けする予定です。お楽しみに〜
読んで頂き有難うございました。
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