詰将棋とわたし(41)

41回目です。
図面のすぐ下に作意手順があります。初見なのでチャレンジしたいという方はお気を付けください。

★下記で手順を並べることができます。
http://yakkun1987.web.fc2.com/tume/nyusen/041.htm

画像1


将棋世界 2011年3月号
11角、イ42玉、33角成、同玉、44竜、22玉、13角成、同玉、24竜まで9手詰

変化手順:イで22合は44竜以下。また、43玉は53角成、同桂、44角成以下同手数駒余り

玉方の守備が心許無い初形。44竜、22玉、13角成と進めるのが有力に見えます。しかし、21玉と逃げられ、以下24竜は32玉以下、43角も11玉以下詰みません。

失敗図

失敗図:初形から44竜、22玉、13角成、21玉の局面

ここで「失敗図がなぜ詰まないか」を考えるとあることに気付きます。
そう。失敗図では42歩が邪魔駒なのです。初形で42歩がなければ、先述の手順で詰むのです。

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42の歩を消すための具体的な手段が初手11角です。22合や43玉は変化イのように詰むので42玉と逃げますが、そこで33角成とすれば、同桂には53角成があるので玉方は同玉と取るほかなく、見事に角を使って邪魔駒の歩を消去することに成功しました。あとは先述の手順で詰みとなります。

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わかってしまえば簡単な邪魔駒消去なのですが、角を使って歩を消去するのは意外でしょうか。初見の方は感想をコメント頂けると嬉しいです。

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筆者は大学院1年生。電気系の研究室に入る人が多い学科に所属していたにも関わらず、情報系の研究室に入ったのですが、自分には割と合っていたようで良い経験をすることができました。コンピュータ将棋をテーマにしている先輩も居ましたし。















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