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ROG ALLY Z1 Extremeのオペレーティングモード設定メモ

「ウヒョー、こりゃいいや」と思ったとか思わなかったとか。ブルジュ・ハリファの舞台から飛び降りる気持ちで買ったROG ALLY、遅々として進まなかった聖剣3リメイクの進捗に貢献しております。きっと積みゲー消化も進むはず、と言いながらゲームを積む行為自体が捗ってしまっているのは秘密です。

PS5に届くか届かないかの性能でSwitchサイズ。中身はWindows11だからSteamに限らずなんでも動く。何ならOffice入れてキーボードとモバイルディスプレイでもつなげれば普通に仕事もできてしまう。にも関わらずスマホが15万だの20万だのという中、上位モデルで11万円。奥さん、これ買わなきゃ嘘ですぜ。

最近iPhoneやiPadがUVCに対応したことが話題ですが、元からPC的設計思想なAndroidは当然UVC対応済なので、この機に折り畳みのBluetoothキーボードとPixel TabletをディスプレイをセットにしてPC代わりにしたら持ち物も減って割といい感じなんじゃないかと思ってます。(UVCとしてつなげるHDMI→USB機器はあくまで「キャプチャー」なので、ラグっててゲームには向きません。ゲーム用途ならおとなしくドック使ってディスプレイにつなぎましょう

オペレーティングモード

閑話休題。本題は「オペレーティングモード」のプリセットです。別にこの設定がお勧めとかではないんですが、私が使ってる設定を参考&メモ代わりにここに書いておこうかと思います。大事なことなので2回言います。別にこの設定がお勧めとかではないです。でも今のところ私はこの設定でいい感じです。各文、脳内で「※個人の感想です」を補って読んでください。

ROG ALLYはゲーミングPCらしく、ゲームやアプリごとにCPU & GPUの消費電力や排熱用のファン設定を変えることができます。デフォルトで設定されているプリセットは「サイレント10W」「パフォーマンス15W」「ターボ25W/30W」「Windows」の4つ。

ただ、デフォルトの設定は静音寄りらしく、大抵の重いゲームで使うことになるであろうターボ時で90℃超える温度になってしまい、見てて精神衛生上とても良くないです。SDカードが熱で壊れるみたいな話も見ますね。余裕を見て70℃台を維持しておきたいところです。

ROG ALLYはデフォルトのプリセットに加えて手動でカスタムのプリセットをいくつか作れるようになってるので、この設定を作り込んで使います。

カスタムプリセットはACアダプター使用時と電池使用時とで違う設定が自動的に適用されます。なので、同じ設定をACアダプター用と電池用それぞれに2セット作る必要があります。私が作ったのは以下の設定です。ACアダプター用に7セット、電池用に5セットですね。

プリセットごとのSPL/SPPT/FPPT設定

SPLが基本動作時で、SPPTとFPPTがブースト時になります。SPPTとFPPTの下限15Wまでなので7Wと10Wはそうなってませんが、ターボ以外基本的にSPL、SPPT、FPPTを揃えました。

これは、仕事みたいな作業と違ってゲームは性能をあるだけ使っちゃうため、結局初っ端でブーストしただけで以降SPLに落ち着いちゃうからです。30Wターボはプリセットのターボと同じです。SPL、SPPT、FPPT全部最高設定のままファン設定だけいじっています。めちゃくちゃ重いゲームをする時用ですね。そんな重いゲームをモバイルでやるのかって話もありますが。

ファン設定はFAN1、FAN2とも同じ設定にしてます。70℃ぐらいで落ち着いて欲しいの想いを込めた設定です。ACアダプター使用時と電池使用時でほぼ同じにしてます。

全カスタムプリセット共通ファン設定

ちなみに70℃未満の際のファン設定ですが、あえて冷やし過ぎないようにしてます。大きな温度変化による素材の収縮が繰り返し起こるのは各部品の劣化につながるので、重いゲーム中は70℃付近で一定を保ってもらって、それ以下になるようならあまりファンを回さないようにしてます。

これで、ターボのSPPT43W~FPPT53W時に一時的に90℃超えることはありますが、普通にゲームしてるだけなら(SPLで持続するなら)高くても70~80℃ぐらいを維持してくれます。全般的にデフォルトのプリセットと比べて高めのファン設定にしてあるので電池使用時に使える時間は減りますがしょうがないですね。

実際のパフォーマンス

2Dゲームぐらいなら7W設定でも全然快適に動きます。消費電力辺りの性能の良さですかね。一応最新のZen4 & RDNA3だし。PCにゲームたくさん積んでる人にはいい選択肢なんじゃないでしょうか。

とはいえ、そこはPCなので、Windowsでゲームする際の様々な面倒はちゃんとついてきます。SwitchやPS5みたいなコンシューマーゲーム機しか使ったことない人がいきなり飛びつくにはハードルが高いです。

以下、参考までに各設定でのTime Spy(ベンチマーク)のスコア置いておきます。ベンチマークを実行してるのは1920x1080環境です。

7W設定

7W設定: 7W, 15W, 15W
7W Time Spy

一見しょぼしょぼに見えますが、2Dゲームの大半はこれで余裕で動きます。レトロゲーム御用達なプリセットです。スマホで動くようなゲームなら7W設定で大抵動きます。

一部3Dでも7Wでいけるのありました。この後の真三國無双7みたいに60fps限定で良ければ設定落とせる3Dゲームは結構ありそうです。

一方、ゲームそのものは2Dで7Wでも余裕なのに「ゲーム選択画面」を3Dで凝りすぎて7Wじゃ重くなってるのがこちらw ゲーム選択画面のコマ落ち無視して7Wで使ってます。2Dのゲーム選択画面も用意しておいてほしいですね。

10W設定

10W設定: 10W, 15W, 15W
10W Time Spy

2Dなのになぜか重いカプコンベルトアクションコレクション。7Wだとフレーム落ちまくりでした。内部でエミュレーター動かしてるのかな?

15W設定

15W設定: 15W, 15W, 15W
15W Time Spy

10Wから突然性能が上がる15W設定。軽めの旧作3Dなら15Wでもいけますね。60fpsに縛っちゃうのがポイントかも。

20W設定

20W設定: 20W, 20W, 20W
20W Time Spy

25W設定

25W設定: 25W, 25W, 25W
25W Time Spy

聖剣3リメイクは25W設定で遊んでますが、90~100fps出てだいたい70℃台です(最高設定@1280x720 + RSR使用)。1280x720 + RSRならエースコンバット7とかも25Wですいすい動きます。60fpsで良ければもっと電力落とせるかも。

30W設定

30W設定: 30W, 30W, 30W
30W Time Spy

asus純正ACアダプターかasus認証済みACアダプター使用時のみ選べる30W。唯一モバイルバッテリー接続で30W出せるのがコレらしいんですけど、2万出して600g超持ち歩くのかと小一時間、、、(´・ω・`)

手持ちで運べるポタ電だと思えばナシじゃないんですけど、それでも30Wでゲームしてたら1時間も経たずに空になって気休めにもならないので、本体バッテリーでもモバイルバッテリーでも、バッテリー使用でヘビー級ゲームのプレイは期待しない方が良さげです(ROG ALLY本体が40Wh、Anker 737が24000mAh)。ROG ALLY、見た目はポータブルなUMPCでも中身はしっかりゲーミングPCなんですよね。

で、30Wは25Wと比べてみるとあんまり差がありません。25Wで事足りるなら25Wで設定したいところです。25Wなら電源と電池の間を行き来してもパフォーマンスがほとんど変わらずプレイも安定するかと思うので。1280x720レンダリング+FSR/RSRで60fps、画質中設定みたいな感じですかね。

30Wターボ設定

30W設定: 30W, 43W, 53W
30Wターボ設定 Time Spy

先に話した通り、SPPTやFPPTのターボは持続性が無いのであまりあてにしない方が良さげです。どうしようもなく重いタイトルに悪あがきたい時専用ですかねw

まとめ

Time Spy(ベンチマーク)の実行環境は1920x1080でした。でもゲームでは1080pネイティブでレンダリングさせることは少ないんじゃないかと思います。実際は720pかな。

細かいことはここでは端折りますが、ROG ALLYはAMDの最新のチップを載せてるので、FSRやRSRと言ったアップスケーリングを使うことができます(NvidiaでいうDLSS)。

FSRやRSRを使うと描画負荷的には1280x720ぐらいになったりするので、その分、フレームレートを稼げたりしてより快適に遊べるようになります。旧作なら100fpsぐらい平気で出たりしてビビります(ROG ALLYのディスプレイは120Hz)。まぁ、結局そのあたりも色々設定してあげないといけないんですけど。

FSR or RSR使って1280x720から1920x1080へのアップスケーリング、さらに60fps上限を前提に電力25Wぐらいまでの範囲で、各ゲームのグラフィックスの設定やオペレーティングモードの設定を決めていくのが良さそうです(ただ、FSR未対応でRSRを使わずに、単純に低いレンダリング解像度からアップスケーリングしてシャープネスを上げるRISを使う方がパフォーマンスが良くなるゲームもあるとか)。

余談

当たり前田のクラッカーですが、CPU & GPUってスペック的な性能が良くても燃えない温度でいられる範囲でしか性能が発揮できないんですよね。PC並みの性能を謳うチップをスマホに載せても、積極的に冷やす機構を持たないスマホじゃすぐ高温になっちゃうので、実際は性能を落として動作することになります(サーマル・スロットリングとか言ったりします)。すぐ発熱の表示がでるくせにピーク性能ばっかり謳うApplうわ、なにをするくぁwせdrftgyふじこlp、、、、、、、、、、なんて謳う性能そのまま出し続けることなんて無理なんだから、そんな最新機種に20万も出さずにROG ALLYでも買えばいいのになって思っちゃいますね。

Z1 Extreme、何気にM2より性能良いし(Z1 Extremeは7840uからAI機能削除したバージョンらしい)。


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