トライアスロンに出る。

やっちまった

申し込んじまった。「出来心で.. つい魔が差して」気づけば2.6万円振り込んでいた。

トライアスロンは、泳いで、チャリ漕いで、走るらしい。
なんでそんなきついことを2.6万払って人はやるのかよくわからないが、リストを見たら物好き(失礼)が1,000人弱いた。
出るのは、泳ぎ(1.5km)、漕ぎ(40km)、走り(10km)。
チャリは多分なんとかなる。走りは10km自体はなんとかなりそうだが、泳ぎ漕いだ後ってのが不安。問題は泳ぎだ。

幼い頃プールは通わされてたし、水泳じゃないが水系のスポーツを5年くらいやってたこともある。
なので、基本泳げるっちゃ泳げるが、1.5kmなど連続して泳いだことはないし、そもそも海で泳ぐなんぞやったことはない。そもそも海は泳ぐものでなく、眺めてビールを傾けるものだ。

練習をはじめた

申し込んだものは仕方ないので練習をはじめた。

曲がりなりにも戦略コンサルという仕事をしてたこともあるから、まずは全体像を整理、期日から逆算し、リソース配分を決定した上で、アクションリストに落としてく。

はずもなく、とりあえず最近習慣化してきたジムを惰性で通い続けてた。
一応、自分で追い込まずとも1時間で勝手に鬼教官(失礼)が8-10人の集団に対して追い込んでくれるプログラムなので、まあ結構運動してある感はある。3ヶ月で体脂肪率は3%減った。
鬼プロを週3でやってるからまあなんとかなるやろ、と戦略性乏しくボトムアップで考えていた。

泳いでみる

とりあえず両国プールへ。

意気揚々と泳ぎだすものの、係員からすぐストップがかかる。ここは親切に指導もしてくれるのか?と思ったら、手につけていたMiバンド(スマートウォッチ)を注意された。人にあたったら危ないというが、これでそんな打撃になるか?と思いつつ、素直に従う。

500m泳いで、息が切れる。室内プールなのに暑い。だったら細切れで泳いだら良さそうなものだが、1回止まったらもう一生再開しなそうだから続ける。そもそも、別に泳ぐのが好きではないのである。

なぜ好きでないか。それは、疲れてしんどいということもあるのだが、暇だからである。
ランニングマシーンと違ってiPadで映画見ながら泳ぐこともできないし、イヤホンで音楽も聞けない。おまけに件のように、ログをとって物事が改善する様をなんとか楽しむという方法を取ろうにも、Miバンドも没収なのである。アメリカだと音楽聞けるようだ。飯は日本で食べてたいけど、プールはアメリカで泳ぎたい。

そして、海へ

なんとか1kmとか、平泳ぎをはさみながらなら1.5km泳げるようにはなってきた。よっしゃ

次は、海で泳ぐことである。経験者いわく、「暗い(先が見えない)」「波があって大変」「しょっぱい」。
「なんか、人生みたいだな」という浅いコメントを胸に押し込み、いざ大海原へ。逗子で、ライフガードがいる状態で、コーチが教えてくれるというイベントがあることを知人が教えてくれた。前日は酒も飲まず、準備をして寝た。

..
….
寝坊した。


やっちまった。3人でいく予定で、もう1人の輩は2日酔いでダウン。自分はシラフで8時間スヤスヤ寝てしまった。もっと恥ずかしい。起きたらGoogle Mapをいかに横にスクロールしてもどの交通手段でもNGな時間帯に突入していた。

結局海とは本番で初対面となった。

2.6万ですまねえ

そう、これを書きたかった。
前述のように、トライアスロンは、しんどいことをするというのに参加費もウン万円かかる。しかも、その参加費に飽き足らず、随所に課金ポイントが潜んでいるのだ。

まずは水泳。水着・ゴーグル・帽子が必要である。これは新卒の時にイキって昼休みに泳ぐのがカッコイイと思ってたお陰で、基本装備が整ってた。と思っていた。思っていたら、「ウェットスーツが必須です」という文言がある。ん?ダイビングのやつ?と思ってたら、どうもダイビングのやつともサーフィンとも違うらしい。仕方ないのでワイズロードというチャリ屋に行く。「一番安いやつなんですか?」と聞いたら、「4万ですね」というカウンターパンチ。聞かなかったことにして店を出る。一緒に出る仲間に聞くと、海外サイトで買うと安いと教えてもらった。それだと1-1.5 万でなんとかなるようだ。高いけど、なんかすごい安い感じがしてヒャッホイとなった。のもつかの間、180cm/88kg-のものしか在庫がなく、結局レンタルというものも教えてもらい(あるんかーい)、それに落ち着く。レンタルだと5,000円で済んだので、意気揚々とゴーグル(4,000円)に課金している自分がいた

次は自転車。これは、わかりやすくお金のかかる分野だ。幸い、昔意味もなく東京から京都まで自転車で行ったりしていたお陰で、自転車は買う必要なし。専用の靴もある。フッ.. と思っていたら、そういえば泳いだ後何着るんだろ?と思っていたら、サイクルウェアとサイクルパンツだと言う。うん、そうだよね〜〜。荒川とかを爆走しているおっさんが着ているピチピチのアレ(失礼)である。ハイ、11,000円。

最後にラン。これは余裕だ。以前友達がナイキの厚底シューズ(3万円)くらいをくれたので、流しだなと思ってた。そしたらどっこい、一緒に出る仲間が「チャリの後走るから、厚底シューズだと結構反動がきてしんどい」と言うではないか。もうこの時点で家計簿が「予算外出費」で溢れていたので、これはグッとこらえて見てみぬフリをした。大人になった自分にエールを送る。でも、その仲間が「やっぱり自分のテンションが上がるのがいい」ともいうから、へへへっとランニングウェアも新調した(6,000円)。

ここまでで、約5万円(正確には5.2万)。
ちなみに会場にいくまで、新幹線、レンタカー、宿泊代、食事代がノってくる。もうこれは家計簿の締め日的に翌月の扱いになるので、計算の手を止めた。

前途多難

トライアスロンはお金のかかるスポーツだ。しかもしんどい。まだ本番迎えてないけど、現時点で全然おすすめしない。
コンサル仕込みの戦略思考も通じない(主に自身の怠慢のせいで)。
でも1,000人も申し込むんだから、やりきった後には、きっと何か得られるのだろう。

wish me luck

追伸

10XはQA,Designerを中心にヒトを求めています。
私は泳力を求めています。

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