日々の記憶


毎日生きていると
少しずつ昔のことは忘れていく。
たぶん今日も、いつかのことを忘れていって
今日の記憶も、いつか忘れてしまう。
そういう繰り返しなんだけど、
そういう繰り返しの中に忘れないこともある。

家族と過ごした時間、友達と過ごした時間、
すきなひとと過ごした時間、
会いたかったひとに会えたとき
遠くへ旅行に出かけたとき
自分の夢が叶ったとき、
うれしかったこと、こわかったこと
驚いたこと、嫌だったこと、辛かったこと
どれもこれも、もう断片的でしかないけど
なんとなく、ぼんやり、
起きたことだけは思い出せる。

そういう日々を忘れないように残しておきたくて
学生時代に、やたら文章を書くことに没頭した。

言葉で自分を日々を
表現していくことがたのしかった。
少なからず今も、気づいたらこうして
文章を書くことに向き合っている時間がある。
書くのは紙でも、ネットでもどっちでも良くて
でも、ネットのほうが少しだけ書きやすい。
理由はいまだにわからないけど。


文章だけだった日々に、写真が加わって
わたしが表現できる世界がすこし広がった。
写真はおもしろくて、
自分のきもちを映されているみたい。
人間の目は、見たいものしか見えないと聞いたけど
写真は、見えないものも見える瞬間がある。
まるで心の目がそこにあるかのように。

だから、
ちゃんと言えないこと、うまく伝えられないこと
写真や文章なら、どうにか伝えられるかもと思った。

そして、
自分の世界を、写真と言葉で
表現し続けたいと思った。
もしかしたら誰かに届くかもと思った。
「かも」じゃなくて、誰かに届けたいと思った。

わたしは写真と言葉で
もっと残して生きたいと思った。



ゆっくりだけど、自分と写真と言葉と
向き合う日々のことを残していこうと思います。

またね。







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