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ざっくり要約 無(最高の状態)

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大好きな鈴木祐さんの新作の無(最高の状態) を読んだので、読み返す時のメモとしてざっくり自分の解釈をまとめます。

問題

人間は「赤信号は止まらないといけない」とか「お金はレジで払うものだ」みたいな判断を、自分の過去の経験から1ミリ秒で行なっており、これを制御することはできない。
同じように「この人は母親に似ているからいい人だろう」や「背が高いから怖い人かもしれない」という偏見も1ミリ秒で判断しており、制御できない。
さらにこの偏見は自分にも牙を向き、例えば友人にそっけない態度を取られたときに「私は愛されない人間だからだ」みたいな偏見も1ミリ秒で判断していて、制御できない。
その上で、この脳が作り出す偏見、つまり根拠のない物語は、脳の構造上、現実よりも10倍重視されてしまうらしい。そのため根拠が無いにも関わらず事実だと思い込んでしまう。

具体的な根拠のない物語の例

・反芻思考
同じ悩み、例えば「病気になるのではないか」「お金がたりなくなるかもしれない。」「あいつは最低な人間だ」みたいな思考がずっと巡り続けてしまう
・身体イメージ
自分の顔や体に対して否定的に考えてしまう
・失敗の記憶
失敗を反省しすぎて慢性的なストレスになる
・自分の性格
「もっと自信があれば」「もっと前向きな性格だったら」と自分を責めてしまう
・自分の感情
その他の多くのネガティブな感情

解決策

この問題に対処する方法は2つ
1. そもそもこのような思考が出ないように、常に脳のリソースを何か他のことに使う。
2. 全ての思考を、他人事のように、科学者のように、ひたすら観察する。
1の具体的な実践方法
1. 日常生活の動作に意識を向け続ける
2. 呼吸に意識を向ける
2の具体的な実践方法
思考が雲で自分が空のイメージをする。ネガティブな思考は雨が降っている雲で2〜3日消えないかもしれないし、些細な思考は数分で消える雲だと考える。その上であくまでも他人事のように「あー雨が降ってるなぁ」程度に観察する。
1と2を行う上での問題点
ずっと自分に意識を向け続けるせいで、「私は周囲と独立した存在である」と自意識が過剰になる。
その解決策
外出時にすれ違う人の幸せを願えば、自意識が抑えられ、同時に気持ちが落ち着き、幸福度が増す。


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