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#30DaySongChallenge DAY20

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DAY20
自分にとってたくさんの意味がある曲


PENGUIN RESEARCH / boyhood

いつかちゃんと1本の記事として書こうと思っていたのですが、ちょうどいいので今日書いてしまおうと思います。
私がどうしてPENGUIN RESEARCHにクソデカ感情を抱くようになってしまったか、です。
音楽の話ではなく自分語りが続きますがご了承ください。忘れないように文字にしたいなとずっと思っていたことなので冗長に書きます。



誰にも言わなかった話なのですが、興味無いまま入社した金融関係の会社で心身ともにバチボコに疲弊してしまい、退職してかなり長い間ガチのニートをしていました。
初期の頃こそ自動車学校に行って免許とったり親や友人と旅行したりして無職を大エンジョイ、そして折を見て再就職したのですが、電車の中や事務所で突然過呼吸になってしまうことがしばしばありました。さらに発売後ずっと遊べていなかったとびだせどうぶつの森にもハマってしまい(たかがゲームだと思われがちですが、当時の私の脳内は完全に森の中へ移住しており一日18時間プレイしていました)、そのうち外に出るのが嫌になって立派な引きこもりの完成です。友達に声掛けてもらったりしたらちゃんとオシャレして普通の顔して外に出かけていましたが、当時遊んでくれてた友達本当にごめん。心配させまいと思い何も言ってなかったけどとっくに仕事辞めて無職だったんだよ。仕事してる人間が平日朝5時やら6時まで遊んでるわけないよね!へへ!

そんなダメ人間をしていたある日突然、PENGUIN RESEARCHというバンドに出会います。
リズムゲーム「バンドやろうぜ!」の楽曲提供をしていることで名前を知り、それから少ししてTBS系サッカー情報番組「スーパーサッカー」のエンディングで敗者復活戦自由形が流れているのを見て、3月には同名タイトルのアルバム・敗者復活戦自由形が発売。いよいよ気になって、友達とPENGUIN RESEARCHのライブに遊びにいきました。

ライブハウスなんて記憶にないくらいご無沙汰だった現役引きこもりがとんでもない熱量のライブに放り込まれたらどうなるか。答えは「呆然」です。訳の分からぬまま右手を振り上げていましたが、多分口が開きっぱなしだったかもしれない。経験したことない衝撃を受けました。
アルバム収録曲は口ずさめるくらい何度も聞いたのですが、ライブで聴くと全っ然違う。音量とか音圧が体全体にかかって、フロアの床が揺れる。ドラムやベースのビートが心臓にダイレクトにぶつかってくる。超絶技巧のシンセが鳴ったと思えば、赤髪を振り乱しながらのギターソロが始まる。鮮烈とか爆発とか、なんかそんな感じのアレです。もう本当にすごい。全部が刺激的でした。

興奮冷めやらぬ中、ボーカルの方が次の曲に入る前に軽くMCを挟んでくれる。飛んで跳ねてしていたので呼吸を整えながら耳を傾けると、ニコニコしながらも真剣にフロアに語り掛けてくれました。

「つらいこと、大変なこと、いっぱいいっぱいあるかもしれない。
けどさ、俺たちと一緒に、『せーの!』で一歩踏み出してみませんか!!」


この言葉を聞いた瞬間、笑われるかもしれないけど、世界に色がつくってこういうことを言うんだって思ったし、本当に目から星が飛び出る思いだった!エフェクトがかかってるみたいに、全部がキラキラして見えました。

そして演奏が始まった曲こそ、アルバムには収録されておらずこのライブで初めて聞いたboyhoodでした。音楽が大好きでこれまでもたくさん聞いてきたつもりでいたけど、こんなにもダイレクトに背中を押されたことは無かった。引きこもってから色んな人に心配されたり叱責されたりされたけど全然何も感じなくて部屋にこもり続けた私でしたが、PENGUIN RESEARCHの演奏とVo.生田鷹司さんの言葉、そしてboyhoodの歌詞である

期待なんてしてないから好きにやんなよ

が信じられないくらい響いてしまって、ライブが終わってからも数日夢の中にいるみたいな気持ちで過ごしたのをよく覚えています。

そこからはもうめちゃくちゃ早くて、PENGUIN RESEARCHのライブ行きたさにあっという間に再就職してライブ行きまくりCD積みまくり遠征しまくりの今の私が生まれました。やったね、オタク爆誕!!


それから数年後、幸いなことに遠征先の仙台でメンバーとお写真を撮っていただける機会があって、上記の引きこもっていたこと、そこから脱せたのはPENGUIN RESEARCHのおかげだという感謝を直接伝えることが出来ました。どうぶつの森で引きこもりが加速したって言ったら「理由がポップすぎん?wwww」ってゲラゲラ笑ってくれたのが嬉しかったし、それまで壁によっかかってた堀江さんが「ゲーム好きなの?」ってめっちゃ質問してくれたのが嬉しかった。「今日は遠征?新幹線乗ってきたの?働いててえらい!」って言われて感情が赤ちゃんになったことも書き添えておく。働いててよかった……
メンバーにいつかお礼言いたいなってのは何となく夢物語として胸に秘めていたのですが、まさかそれも叶うとは思わなかった。


以上が、私がPENGUIN RESEARCHにクソデカ感情を抱えている理由です。
目も当てられないようなダメ人間だったあの日の私を救いあげてくれた、最高のバンドなんです。
こんなの好きにならずにいられないでしょ。

だから、これからもたくさん愛を叫びます。
PENGUIN RESEARCHーーーーー!!!!
今日も世界で一番最高だよーーーーー!!!!!!!









【追記】
PENGUIN RESEARCHって最高なんだということを伝えたくてこの記事をツイートしたところ地味に色んな方に見ていただいたようで恐縮しています。
私が元ニートであった事実がゆるゆると拡散されていくのがなんとも恥ずかしくはありますが、PENGUIN RESEARCHに救われた話も一緒に知ってもらえるので結果オーライ!(ということにした)

要らん補足ではあると思いますが、今の話を少しだけ。
上記の仙台遠征でメンバーにお礼を言ったときはまだ正規雇用ではなかったので「転職しようと思ってるんですー」って言ったら「ほんとー?いい報告待ってるよ!」って言ってもらえたので死ぬほど頑張れた。
部屋の隅っこで泣きながらうずくまってた引きこもりニートマンが今は正社員として毎日ヒイコラ言いながら電車乗ってんだから、人生ってほんとに何があるかわかんない。どれもこれもあの日のPENGUIN RESEARCHが背中を押してくれたおかげです。PENGUIN RESEARCHありがとう…人生の恩人です。親族一同PENGUIN RESEARCHに感謝しております。

ニートしてたとき、働きたいって意欲はあるんだけど自己評価がどん底までおちてしまって「どうせ私なんかが入れる企業なんてない、私には何も出来ない」って思って、求人情報を見るのすら怖かった。今思うとはよ見た方がええよって感じなんだけども。そういうことを誰にも言えなかったのが1番辛かったなぁと思いました。
もし、もしもなんだけど、この記事を読んでいる人の中に同じように引きこもってる人がいたら、転職に悩んでる人がいたら、何でも相談してください。どんな話でも聞きます。ツイッターのDM開放してあるし、noteのプロフィールにメールアドレスも書いてあります。一言でもなんでもいいです。私でよければ話し相手になります。

という追記でした。

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