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リスクを取ることとギャンブルの違い

個人ビジネスや起業をしようと志したことがある人ならば、一度は「リスクを取らないと成功はない」と言ったような言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
そして同じく、リスクとギャンブルの違いについてなかなか理解が及ばないまま時間を過ごすことがあるのではないかと思います。

金融関連の仕事をしている際に、このリスクとギャンブルの違いというものが私には長年理解できずにいました。概念上では理解できたものの、実際の肌感覚では全く理解できないのです。

ところが、自分がリスクを取ったりギャンブルをした経験が一度でもあると、その違いは明らかになってきました。どうしてその違いが明らかになったかというと、その時自分に起きた感情の違いが明確だったからです。

リスクを取るとは

リスクを取るとは、未知の挑戦にかすかな不安とワクワクが入り混じったような気持ちで挑むようなことです。
例えば、私は一般大学卒業後にデザインの専門学校に入り直しました。周りがどんどん有名企業に就職して業界人らしくなっていく中、自分はまた一からやり直しで出遅れているようにも感じました。けれど、今ここで自分が歩む道次第で自分の人生がもっと楽しくなるならばそれでいい!とワクワクした気持ちでいっぱいでした。(ただ、未来への保証はないのでその分自分の行く末に不安はありました)

ギャンブルをするとは

ギャンブルをするとは、目の前の利益に対して異常な興奮状態であっという間に時が過ぎてしまう体感で過ごすようなことです。
例えば、私がお金のことに困って「将来は絶対にお金持ちになって今までの貧乏な自分を見返してやろう!」と思った時に、不動産投資の講座に出会いました。そのスクールの参加費はおよそ50万くらいしたのですが、「リターンは一生分の財産になる」という口コミに触れて、ローンを組んでスクールに参加しました。体験会でも「こんなに資産が増えました!」の声や、そのスクールの周辺のカフェで受講生が「こんなに儲かっちゃって〜」という話をしていたのを聞いて、「絶対私はこれをやるしかないんだ!」と思ってローンを組んだんですね。
ところが、実際にスクールに通ってみると、不動産投資は何百万、何千万という金額をまず自分が借金するところから始まるんです。会社員という担保を元に銀行にお金を借りるところから始まる。当時手持ちのお金がほぼ0、さらに銀行が融資してくれなそうな創業1、2年目のベンチャー企業に勤めていた私にとってはかなり縁遠い世界でした。

もちろん、人によっては不動産投資が向いていて天職のような人もいますので、不動産投資自体がギャンブルだと言いたい訳ではありません。
ギャンブルをするというのは、自分の状況が見えていない状態で目の前の利益に異常に興奮して突っ走ってしまうことを言うんですよね。なのでこの時に「リスクを取らないと成功はない」と言う言葉を勘違いしてしまうと大変なことになります。

リスクを取ると言うことは、「最悪この経験が一円にならなくても、自分には価値がある何かを得られるはずだ」と思えるようなことで、ギャンブルとは「この経験がきっと自分を利益のある方へ変えてくれる!」と盲信することなのだと思います。

リスクとギャンブルを適切に見分けて、自分と仲良く対話していきたいですね。

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