見出し画像

2023/06/26

あーー、夢じゃなかった。良かった、隣にずっといたし、ずっと手を握っていてくれた。離さないでいてくれた、それだけで生きられた。ずっと安心だった。ずっとこのままでいたいと願った。ずっと、とか、永遠とか、絶対とか、そんなものこの世の中にはないと分かっていても、この人とならそれを信じてもいいんじゃないかと思えるぐらいには、本気で好きだし、何よりも誰よりも愛している、な、と思う。恥ずかしいです、

ちょうど一年前、梅雨も明け始めた初夏、私は埼玉の知らない街で野宿をしかけた。当時好きだった人と色々あって、家に帰れず、埼玉と東京の境をずっと行ったり来たり繰り返していた。徐々に空が明るくなって、空が、明るくなっていけばいくほど、勝手にひとりで突っ走っていた好きな人に対する気持ちも、だんだんと覚め始め、ギリギリまで信じていた気持ちもとうに消え、近くにあったホテルの1番いい部屋に泊まった。あの夜はもう二度と思い出したくない。あの街にも行きたくない。

それから1年後の私。講義の後走ってライブハウスへ。友達と煙草とお酒を飲みながら話す時間が幸せだった。また7月に会う約束をした。次に会う約束ができるのっていいなあと素直に思った。トリのバンドに間に合うよ!と好きな人にLINE、彼は走ってライブハウスをハシゴしてきた。最後は好きな人と好きな音楽を聴いて、手を繋いで同じ家に帰った。そして手を繋いで眠りについた。これ以上の幸せを知らない。今の好きな人は、去年の私を救ってくれた。新宿まで向かう電車の中で泣きながらLINEをした。彼はどうしようもない私を受け入れ、待っていてくれた。あの頃からずっと救われている。私は救えているのだろうか、。

私の人生に彼という存在があって本当に良かった。

おやすみなさい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?