香純

届けるすべをもたない私のはきだめ

香純

届けるすべをもたない私のはきだめ

記事一覧

底。

いつからか分からないけれど わたしは君が死ぬことが怖くなった 君のほぼすべてを見せてくれたとき わたしは、 君が死にたいならそうすればいい 止める権利なんてないか…

香純
1か月前
10

恋文未満

私が今寂しいのは、あなたがいるから。 でも君の寂しさはそうじゃない。 わたしのせいじゃない あなたは あなたが出会った人、出来事、過去のいろんなことで寂しくなる。…

香純
2か月前
4

大丈夫になれない

こみ上げてくるなにか。 眠りにつこうとするとたびたび 胸がいっぱいっぱいになる 生きているのが怖くなる 自分はこれがしたい、というのがわからない 誰かの右腕になりた…

香純
3か月前
8

カタオモイの覚悟

特異な光を放つ人間は 不遇だった人が多いのではないか それならば 生まれた環境次第でそうなれるかなれないか、 ほぼ決まってしまっているようなものである 私は有難いこ…

香純
4か月前
2

灰色の夜

あたりまえ、なんてものは存在しない あたりまえというその意識のせいで 誰かを傷つけてしまうことがあるのだ 幼い頃、無条件の愛をもらえなかったあなたが それを教えて…

香純
4か月前
3

推しが名前を変えた日

"恋とか愛とかはわからないけれど 推しへの気持ちはいつだって明確 これは絶対にすきって気持ちだ" 私の最愛の推しが名前を変えた 推しも、そのためにつけた名前の私も …

香純
6か月前
3

オネスティ

"友情では無い、きっと。 友情ならば、他人を傷つけたりはしない。 恋でもない。恋なら、すでに終わっているから。 ならばそれは、やはり愛という言葉しか見つからない。" …

香純
7か月前
5
底。

底。

いつからか分からないけれど
わたしは君が死ぬことが怖くなった

君のほぼすべてを見せてくれたとき
わたしは、

君が死にたいならそうすればいい
止める権利なんてないから
そっか、て受け止めて生きていくよ

みたいなことを言った

今も奥にある気持ちは変わっていない。

わたしには
君の苦しさ寂しさをなぞることはできないから
それは君にしか分からないから
あなたが本当に死にたいのならそうしたらいい

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恋文未満

恋文未満

私が今寂しいのは、あなたがいるから。

でも君の寂しさはそうじゃない。
わたしのせいじゃない

あなたは
あなたが出会った人、出来事、過去のいろんなことで寂しくなる。

わかるよ、て言ってくれる。
たぶん本当にわかってくれている。

でもその瞬間で気持ちが交わることはない
一生この寂しい気持ちが交わることはないんだと、毎回思ってしまう

同じ気持ちでいられることを望むことはおかしいのかもしれないけ

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大丈夫になれない

大丈夫になれない

こみ上げてくるなにか。
眠りにつこうとするとたびたび
胸がいっぱいっぱいになる
生きているのが怖くなる

自分はこれがしたい、というのがわからない
誰かの右腕になりたい
と数ヶ月前の私は言った

自分が表舞台に立つ人間でいたい
という願望はあれど
自分にその資質は見いだせず自信もない
だから表舞台の人間を支え
なるべく同じ景色を見れるような位置に、と。

だけどそれはずるいことではないか。

最初

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カタオモイの覚悟

カタオモイの覚悟

特異な光を放つ人間は
不遇だった人が多いのではないか

それならば
生まれた環境次第でそうなれるかなれないか、
ほぼ決まってしまっているようなものである
私は有難いことに幸せに生きてきてしまった

その光を持つ要因は
きっとそれだけではないのだろうが
大きく影響されると私は思っている

私には
救わなければならない過去の自分はいない

その時々で折り合いをつけて昇華できていたから
どの瞬間も自分を

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灰色の夜

灰色の夜

あたりまえ、なんてものは存在しない
あたりまえというその意識のせいで
誰かを傷つけてしまうことがあるのだ

幼い頃、無条件の愛をもらえなかったあなたが
それを教えてくれた

いわゆるエンタメというものでは
たいていの場合は当然のように
家族は「愛すべき家族」とされている

充分すぎる程の愛をもらってきた私は
そこに何も疑問を抱いてこなかった
抱けなかった、という方が正しい

恥ずかしい、情けない

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推しが名前を変えた日

推しが名前を変えた日

"恋とか愛とかはわからないけれど
推しへの気持ちはいつだって明確
これは絶対にすきって気持ちだ"

私の最愛の推しが名前を変えた

推しも、そのためにつけた名前の私も
いなくなった

自分の一部が消えたようなそんな感覚
出会ったのは3年前
色々あって一緒にいたのは604日

そのどれもが大事だった

学生時代はオタクだった
その私が、今までのはなんだったのかと思わされるほど惹かれた

顔も知らない

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オネスティ

オネスティ

"友情では無い、きっと。
友情ならば、他人を傷つけたりはしない。
恋でもない。恋なら、すでに終わっているから。
ならばそれは、やはり愛という言葉しか見つからない。"

あとがきより。

こういうものが読みたかった
これを読んで真っ先に思い出し、読んで欲しい人がいた
私はとてもすきな本に出会ってしまった

石田衣良の本はたまに読む、というレベル
そもそも私は本を頻繁に読む人間では無い
ただそれでも私

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