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新型コロナ【肺に大量曝露】死ぬかもよ?

 covid-19は曝露量が少なければただの風邪だと思っている私であるが、目(結膜)および肺での大量曝露には昨年早々から相当気を配っている。
 世間では一部、「大した病気じゃない」「インフル以下」との認識の方も多くいらっしゃるが、covid-19はそうじゃない。ただの風邪でもいいけれど「危険なケース」をしっかり把握しておかないと、隣の大切な人たちを亡くしてしまうかも知れないことを肝に銘じるべきだと思う。

 今回は、肺での大量曝露について、妄想をふんだんに交えて記事にしてみようと思う。(次回記事は「結膜」かも)

◆ 肺胞上皮細胞への直接侵入

 covid-19の感染経路は主に「飛沫感染」と「エアロゾル感染(准空気感染)」と言われている。このうちエアロゾル感染は肺に直接到達する可能性が高いので危険だ。
 通常の呼吸は鼻呼吸であればエアロゾルも含め水分を持つ粒子は概ね粘膜で補足され、肺に到達するウイルス量はかなり減っている。しかし、一部呼吸方法によっては大量に肺に流入するケースがある。肺に到達しやすい呼吸を以下に列記してみる。

【ウイルスが肺に到達しやすい呼吸】
・激しい呼吸(運動時、運動後など)
・深呼吸
・マスクの隙間経由の呼吸

 イメージしてみよう。ゆっくりな呼吸であれば、水分を帯びた粒子は鼻毛や口腔鼻腔の粘膜に捕捉される。しかし、激しい呼吸や深呼吸は流速が早く、粘膜などで捕捉されずに肺へ向かうのだ。
 特に見落としがちなのが「マスクのスキマ経由の呼吸」だ。フィルター性能が高ければ高いほど、スキマから多くの空気が流入し、しかもスキマ経由である故にその流速は通常の呼吸でも思いのほか速くなるのだ。
(マスクの流体力学参照)

 肺には口腔咽頭鼻腔に匹敵する量の受容体(ACE2)が発現する。エアロゾルに含まれるウイルス量は少量とは言え、上記呼吸だけでなく、閉鎖空間での長居でもウイルス曝露量が増えてしまうことを知っておいたほうが良い。

◆ 肺で曝露した際の症状

 肺胞付近でウイルスを大量曝露してしまった場合、例えばデルタ株のように侵入も増殖も早いウイルスであればあるほど、広範囲で一気に肺を壊されていく。咳が出始める頃にはもう肺は真っ白で、酸素吸引が必要になるレベルまで損傷してしまう。
 中には損傷に気づかず通常生活を送ってしまい、とあるタイミングで突然意識を失うケースも発生している。先日の交通事故のニュースがまさにそれで、病院に搬送される前に低酸素症で死亡している。
 ハッピーハイポキシア(幸せな低酸素症)というやつだ。重度の肺炎に至っているのに関わらず、重症であることに気づかない。これは広範囲かつ一気に肺胞をやられることによる弊害だと思っている。
 covid-19認定されて自宅療養している人に、保健所からパルスオキシメーターを無料貸与しているのはこの対策のためだ。

 なお、肺だけで食らっている場合、唾液や咽頭ぬぐいの検体ではPCR陰性になりやすいので、コロナには数えられないため要注意。

◆ ただの風邪派の人は要注意

 私のように危険なケースを知った上でただの風邪だと考えるのはまだマシなほう。こういった主張をする人のほとんどは本気でただの風邪だと思っているのが危険すぎる。
 彼らは新型コロナが疑われる症状が発生しても診察を受けないし、発熱外来などにも相談しない。

 私は最初の投稿から、というか去年の3月からずっと「感染症は曝露量vs免疫力次第」と主張している。covid-19をただの風邪にするためには「曝露量をしっかり下げる」必要がある。少量曝露であればインフルエンザのほうがよほど強毒だが、大量曝露で比較したらcovid-19の方が圧倒的に危険だという認識を持たないとダメだ。

 こんな風邪のように簡単に伝播する感染症なので、そう簡単には無くならないだろう。

 世間全般で「空間飛沫量を下げよう」「(他所様の)曝露量を下げよう」という認識を持たないと、いつまで経っても緊縮は繰り返されることになる。


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