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1人800万円:株主資本主義の損益分岐点

こんにちは、晴彦です。

「100円から投資家の仲間入り」そんな売り文句で投資信託を買ってみた方、NISAで月5万円の積立を継続している方、1億円分を貯めてアーリーリタイヤ間近の方。どこまで行ったら資本家側に回ったことになるのか、気になりませんか?自分が資本家側にいるのか、労働者側にいるのか、あえて具体的な線引きを考えて見ましょう。

1000兆円÷1.25億人=800万円/人

2024年現在、日本の(東京証券取引所の)株式の時価総額は1000兆円になりました。日本人が持っている外国株と外国人が持っている日本株が大体同量だと仮定し、かつ日銀などの持ち分を無視すれば、国民1人あたり800万円の株式が出回っていることになります。

注意点として、分母の1.25億人には非生産人口も含まれています。我が家はチビッコを含めて4人居るのでイーブンになるには3200万円必要です。

仮の共産主義との比較

仮に日本が共産主義社会で、1000兆円の株式をすべて国が保有し、国民にその利益を等分したととすれば、実質的に1人あたり800万円の株式を保有していることになります。

一方で現実の日本は資本主義社会で、株式の個人所有が認められており、その持ち分は千差万別です。

持っている株式が800万円を超えている方は、株式から国民平均以上の収入を得ていますから、株主資本主義によって得をしていると言えるでしょう。資本者側の仲間入りおめでとうございます。

800万円以下の方、少々の株式を持っていても、まだ残念ながら労働者側です。今度の選挙では資産課税に賛成票を投じた方が得かもしれません。

数字から思うこと

4人世帯で3200万円分の株式というのは特に若者にとって、実に高いハードルです。個人的に、国民1人当たりの株式時価総額という数字に陰ながら執着していましたが、我が家もようやくこれを超えて「株主資本主義の受益側」に仲間入り出来た自負があります。この資産額は、実際、資産成長が入金ペースを上回り複利が効いてきた実感を得られるタイミングにも近いです。

しかし、まだ損益分岐点の上あたりを漂っている段階ですので、ここから転落せず資産を伸ばせるよう気をつけないといけませんね。(おわり)