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『ノースマン 導かれし復讐者』見た!

コスチューム物(ヅカオタしか使わない、、、?)の映画は、あまり見ないのですが、こちらはあのシェークスピアの「ハムレット」が基にしたという古くからあるお話だと伺ったので、気になり見てみました。

広大な自然が素晴らしく、主人公アムレートの心情を表したかのように晴れ渡らない天候がとてもリアル。パンフレットを読んだら、グリーンバックでの撮影ではなくロケらしい。情景のリアルさと華美でない衣装の為か、ヴァイキングって多分こうだったんだろうな、、、と納得してしまう絵力です。実際、監督のロバート・エガースはリアルさを追求したとのこと。

北欧神話の用語が説明なくぽんぽんと出てくるが、MCUのソーシリーズを何度も見てるので難なくクリア出来て良かった!
ソーを見てない人は、ヴァルハラだけでも調べて行くと良いと思う!知らんかったら、鑑賞中、まじでヴァルハラどこなん!?ということしか考えられなくなるほどヴァルハラという言葉出てきます。
ヴァルハラとは、戦死者が連れて行ってもらえると言われてる主神オーディ
ンの宮殿のこと。戦う者はみんなそこに行きたいらしい。

バイオレンスシーンがたくさんあり、かなり血なまぐさい。主人公アムレートは、復讐絶対遂げてみせるし、伯父の家臣も全員殺すわ、って感じで悩みまくってるハムレットとは大違いです。暴力を主として歴史を進めてきたヴァイキングさが良く出ている。
また、近親相姦のようなシーンやめちゃグロい殺害シーンがさらっとあったりするのが古代に作られた物語っぽくて雰囲気がある。

狼・熊・犬・狐の動物での表現が多かった。面白いなと思ったのは、たいていズル賢いとされてる狐が、王妃の周りからどこうとしなかったシーン。最後の方に王妃の狡猾さが判明する。
フィヨルニルの飼い犬が突然噛みついてきたのを殺すシーンは、暗示かのようだった。フィヨルニルからしたらアムレートは犬だったのだけど、実際は逃げ延びた先で狼・熊ほどに成長しているので、決闘シーンではお互い倒すことが出来なかったのだと思った。
ところで、火山での決闘シーンはスターウォーズ3のオビワンとアナキンの決闘シーンをオマージュしてると思うのだけどどうだろう。

ニコール・キッドマン、アニャ・テイラー=ジョイの女性陣の美しさがすごい。化粧もほとんど無いような時代の映画なのに、抜きん出た美がすごい。
見た目の美だけでなく、賢さも持ち合わせてる役だったので非常に良いキャストだと思った!

ファンタジーとリアルが共存しているし、ストーリーもしっかりと面白かった!ヴァルハラだけでも覚えて帰ってください!


『ノースマン 導かれし復讐者』(原題:The Northman) 2023年公開
監督:ロバート・エガース
出演:アレクサンダー・スカルスガルド、ニコール・キッドマン、クレス・バング、アニャ・テイラー=ジョイ


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