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2024.3.30 cali≠gari 「cali≠gari 30th Caliversary"1993-2024"『カリ≠ガリ vs プロレス』」 @ 新宿FACE

数年前に観ていたテレビ番組で耳にしてからずっと忘れられない言葉があります。

「日常を戦うために非日常を愛してる」

たしかヴィジュアル系バンドの特集をしていて、ライブの話題になった時に出てきた言葉だったかな?
共感でしかないし、実際今の私にピッタリな言葉だなあとも思うのですが、今回感想を綴ろうとしているライブはまさに"非日常の詰合せ"的な内容だったと思っています。

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cali≠gariの毎月30日企画第6弾、「カリ≠ガリ vs プロレス」に行ってまいりました。

30日企画唯一の休日開催ということで、絶対に行くと決めていたのですが、vsプロレスとは…?と思い続けて数ヶ月。ライブ当日を迎えても謎は謎のまま、まあなんとかなるっしょの精神で臨んだわけです。

運良く、本当にものすごく運良くロイヤルVIP(カウンター)席に当選しまして、一般の指定席の方々よりもちょこっとお先に会場入りしました。


プレミアム特典はミニのぼりでした ウケる

会場に入ってすぐ目に入るプロレスリング。
私これから本当にプロレスを目の当たりにするのか…とじわじわ実感が湧いてきました。

プロレスはまっっっっったく通ったことがなかったので、楽しみ3割不安7割という具合。

突然近くにいたガリストさんに話しかけられまして、何かと思いきや

なんと紙テープを頂いてしまいました。ものすごい量持ってた。準備万端である。そしてそれを分け与えてくださる懐の深さ。ライブが始まる前から感動してしまいました。


以下、感想をつらつらと。


・開演前、研次郎さんとベッド・インのかおりさんがリング上に登場。2人ともリング上が神聖な場所だと理解しているからなのか、端っこの方に立っていたんだけど、途中真ん中に行こうかっていうやり取りが下ネタ発言のオンパレードで笑った。さすがである。

研次郎さん「こんなこと言ってるとまた怒られちゃう。"cali≠gariはエロじゃないです。エログロ(ナンセンス)です。"って。秀仁くんに。」

2人、一定の距離感を保ったまま喋り続けてるのもおもろかった。ライブ終盤には合体するくらい近づく的なこと言ってたけど、そんなでもなかったような…笑。

・プロレス童貞、処女の諸クン(byかおりさん)のためのテストマッチが行われ、青さんが好きそうな体型のプロレスラー様がいらっしゃり、プロレス観戦の極意?を伝授いただく。やり取りが面白くて漫才見てる感覚になった(?)。


ショートコント、プロレス(違う)

ブーイングの練習の時、研次郎さんがかおりさんから反則技を受けたがっており(エロいやつ)、あれこれ考えた結果ジュリ扇くすぐりを受けていました。かおりさんの言葉責めやら研次郎さんの体勢がなんだか生々しくて、これ見てて大丈夫?って思った。

・いよいよ開演。青さんチームと石井さんチームが順番に入場した際、青さんチームの時は青さんボーカルの、石井さんチームの時は石井さんボーカルの「新宿ヱレキテル」が流れてテンション上がった。

・入場時は撮影可です!(ライブ中以外は写真OKだった)というアナウンスが流れていたため、合法的にメンバーを撮れるというラッキーイベントが発生。いっぱい撮ったつもりだったけど、意外と撮ってなかったのと、ブレブレすぎて泣いた。
リング上の方々が各方角を向いて撮影タイムを設けてくれたので、ありがたく写真を撮りました。


集合写真に混ざりたがらない天邪鬼


壮観である

そりゃそうだって話なんだけど、プロレスラーみんなガタイが良い。

・青チーム赤チームに別れての対抗戦ということで、それぞれのチーム代表者が意気込みを言う場面があり、青チームのリーダーであるラム会長がガリストであることを知る。

ラム会長「職権濫用しま〜す!!!」

単純なのでそこでもう会長のことが大好きになる。

青チームと赤チーム、メンツ逆じゃね?という話題に。青チームはイケメン、スマート体型、キュートなラム会長というメンツなのに対し、赤チームはガチムチ体型、The漢の集合体のようなメンツだった。確かに。

青さんはノリノリでコメントをするのに対し、石井さんはノーコメント。いつも通りである。(誰かが石井さんは巻き込まれていると言っていた。確かにそんなスタンスだった。笑)

・戦うということは勝敗がつくということ。負けたチームには罰を、ということで負けたらどうします?の話。

石井さん「はい!(挙手)思いつきました。マスクを外します。」←罰というより我々にとっては褒美である

青さん「髪を切ります。坊主にします。」←悲鳴があがる会場

青さんが髪をかけて戦うのに対して石井さんぬるくね?石井さんも髪切る?坊主にする?という流れになったけれど、

石井さん「俺が髪切ったら色々(cali≠gariのパブリックイメージとか)変わっちゃうでしょ。秀仁が秀児になるみたいな…」←バチくそ笑った

結局、石井さんが負けたらスカートの中を脱ぐということになった…と思う。たしか。

・研次郎さんは中立の立場なので緑チーム。リストバンドも緑色をつけていた。

かおりさん「研次郎さんは永世中立国スイス♡」←突然の賢い例え

どこでのやり取りか忘れてしまったのだけれども、
かおりさん「研次郎さんったら♡かしこ♡」
研次郎さん「俺賢いですよ、早稲田大学理工学部出身なので。」
っていう流れがあって面白かった。

・本編はライブパートからスタート。

SE的な感じで流れていたと思うんだけど、聴いたことがない石井さんボーカルの曲が流れていて、何の曲かな〜と思った。旧Twitter(現X)を見ていて後々知ったのだけれども、どうやら以前村フェス(研次郎さんの誕生日ライブ)で配布された「続、続冷たい雨」だったらしい。ちゃんと聴きたかった…!

前回の30日企画(29日だったけど)の時に「今日は大人しいセトリだったけど、3月は暴れ曲ばっかり」と青さん?研次郎さん?が言っていた通り、ライブのセトリは盛り上がるものばかりだった。
リング上で青さんや研次郎さんが演奏するのもアツかった。(石井さんってリング上で歌ったっけ?記憶があやふやでして…)

個人的に「赤色矮星」がプロレスにピッタリな気がしていたから、聴けて嬉しかった。

あと、いつもは耳栓ないと耳が痛くなりそうで怖いから常につけているのですが、今回は耳に優しめな音響だったので久しぶりにつけない状態で聴けた。これも地味に嬉しかった。

「トカゲのロミオ」→「赤色矮星」→「トレーションデモンス」→「マネキン」の流れでもう汗が滲みはじめる。

・続いてプロレスパート。
第1試合、青チームの御二方がマジモンのイケメンでキュンってなった。頂いたテープも良い感じに投げられて満足。


研次郎さん「朝起きてガイアさん(写真の方)の顔になってたらプロレスラーになる」


政岡さん。かっこいい。ファンいっぱいいそう(小並感)。


対する赤チーム、青さんが好きそうな人たちである。なんかもうそういう風にしか見れなかった。

人生で初めてプロレスを観るプロレス処女の私だったのだけれども、迫力に圧倒されっぱなしだった。人が痛がってると自分も痛く感じるタイプの人間なので、選手が殴られたり床に投げ倒されたりされる度にウ゛ッ…とかギャッッッって変な声が出た。

私の特技?で、割とスポーツ観戦をその場のノリで楽しめるタイプなので、たくさん声を出して応援できた。これはハマる人の気持ちもわかる。

あるとは思っていたんだけれど、場外乱闘も始まって、南側のガリストたちが巻き込まれていた。だがしかし、物分りが良いのがガリスト。履け方が迅速である。素晴らしい景色を見た。

全体的にそうだったんだけど、パワーの赤チーム、テクニックの青チームって感じだった。
1戦目は赤チームが勝ちました。力こそパワー。

・第1試合が終わり、再びライブパートに。
研次郎さん「ベース弾きま〜す」←ユルい

これもどこであったやり取りなのか忘れちゃったんだけど(忘れすぎ)、研次郎さんが「立派な竿を持ってる」「cali≠gariの竿だから"カリ竿"」という見事なド下ネタを披露した際に、かおりさんからの反応が鈍かったっぽくて「スルーしないでください…」とちょっと落ち込んでいたのが可愛かった。

「紅麗死異愛羅武勇」→「コック ア ドゥードゥル」→「色悪」→「ゼリー」→「いつか花は咲くだろう」の順。
コック〜がセトリに入ってくるのありがたすぎ。

・第2試合。青チームはラム会長(待ってました!)と怨霊(怨霊)。

研次郎さんはこの日怨霊さんを真似たメイクをしたんだってさ。

心の綺麗な人には怨霊さんが動いたあとに白い粉塵があがるのが見えるとのこと。見えたよ。やったね(?)。

赤チームの人たち、青チームよりも圧倒的にデカい。一見青チームが大きく不利なのでは…と思っていたのだけれども、そこをテクニックでカバーする2人。
会長はさすがに体格差ありすぎて可愛い反抗ばかりだったけど。笑



中指を立てたりね。可愛い♡

青チームの応援も一致団結具合が素晴らしく、それに背中を押されたかのようにみごと青チームの逆転勝利。勝負は第3試合で決着をつけることになったのだった。

ラム会長、小学生の時からプロレスをやっているらしく、cali≠gariを好きになったのは中学の時と言っていたかな。大人になって憧れの人と共演できるなんて、継続の賜物だよなあと思うなどした。

・かおりさんが「まだ足りないものがあるんじゃな〜い?♡」と我々に訴え、それに応えるかのようにあがり始めるジュリ扇たち。

足りないものはピンク色。
そして始まる生・着・替・え♡

ビキニ姿のかおりさん、最高にマブかった。

からの青さんとかおりさんによるジュリ扇タイム。これが超楽しかったんだから。いつ見てもジュリ扇の波は綺麗ね。

勢いそのまま「マッキーナ」へ。ぶち上がり。

続く「マグロ」はかおりさんも歌で参加してくださり、最高。あの振付も、いつやっても楽しいね。

「混沌の猿」では青さんが客席に降りてガリストへの餌付け(バナナ投げ)を始める。私も久しぶりにキャッチできた🥲。青さん大好き🥲🥲。

「嘔吐」でドラムの中西さんがちょっとトチるも、青さんの見事な軌道修正により事なきを得る。ちょっとしたトラブルもライブの醍醐味よ。

・運命の第3試合。果たして石井さんが脱ぐのか、青さんが髪を切るのか。

他の試合よりかは体格差が比較的少なめな対決。
青チームの宮本選手は女性ファンが多いらしい(by研次郎さん)。なんかわかるって感じだった。

対する赤チーム、1番最初のテストマッチに出ていた選手がいた。元警察官らしい。すごい経歴だ。

元警察官の方が青チームの選手に押さえ込まれていた時、アナウンサーの方が「元警察官が捕まったあああ!」と言っていたのだけれども、研次郎さんがツボにハマっていた。私もめっちゃ笑った。
研次郎さんはしばらくそれを引きずり、何も入ってこないと言っていた。

元警察官、拳銃を取り出す。
ガリスト「撃つなよ?!撃つなよ?!?!」←ダチョウ倶楽部かな???

激闘の末、勝ったのは赤チーム。負けてしまった…。




青さん「何負けてくれてんの?」


青さん「負けは負けだから。一思いに切りな?」
(後ろの石井さんが可愛い)


ラム会長「ちょっと待った〜〜〜!!!!!こんなんじゃ納得いかねえよ!!!もう1勝負やってやる!!!!!」の図

ラム会長「お前らまとめて全員…ぶっ殺してやる!!!」
cali≠gari「死ね!死ね!死ね死ね死ね死ね!(-187-)」←この始まり方非常に良かった

そこから「37564。」「失禁」「クソバカゴミゲロ」と、怒涛のセトリ。それと同時に繰り広げられる乱闘。これぞカオスである。
一体どこを見つめれば良いのか、何に盛り上がれば良いのか、何ひとつ定まらなかったけど、とにかく暴れに暴れて頭を空っぽにして楽しんだ。あんな経験初めてかもしれない。

ちなみに途中で石井さんが客席に降り立ち、私の後ろを通ったのだけれども、やはりドギマギしてしまった私は丁寧なお辞儀をしたのだった。それを見た石井さんは微笑んでいた。気がする。そう思っておく。

で、いつの間にか再び負ける青チーム。

青さん「あんた達無様ね〜!本っ当に無様♡」←どこか嬉しそうな笑みを浮かべながら
対して、ひたすら土下座するしかない青チーム。確かに無様ではある。

そしてとうとう本当に行われる断髪式。
青さん「(髪を触りながら)半年間ありがとう…」
ガリスト「嫌だぁぁぁ…(泣)」
髪は女の命と言うからぁ………。

結局枝毛も酷かったしってことで全然どうってこともなく切らせようとする青さん。
ハサミを入れたのはかおりさん。


いざ



旧Twitter(現X)で、ガリストさんが「豆苗を切るようだった」と言っているのを目にして、もうそうとしか思えなくて本当に面白い。

推しが髪を切られたのが悔しいラム会長
「お前らぜってぇ許さねえ!ぶっ殺してやる!!」

そして始まる「エロトピア」(どんな始まり方だよ。笑)

再びステージ上はライブ、リング上及び場外ではプロレスとカオス of カオスな空間の出来上がり。ちなみにラム会長は青さんの切られた髪の毛を持って悲しそうな顔をしていた。(その後その髪をガリストに分け与えていたらしい。面白すぎる&羨ましい。)


ライブは大熱狂の内に終了。
バラちゃんさんの終演アナウンスの後に自然と大きな拍手が起こるほどだった。

まさに非日常的な時間を過ごした、そんなライブだった。



肝心のバナナが大ボケである


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最初は不安の方が大きかったのですが、終わってみたら幸福度爆上がりの素晴らしすぎるライブでした。企画してくれた研次郎さん、オファーに応えてくれた666の皆さん、そして毎度の事ながらライブを作り上げてくださっている全ての方々に大感謝。

そしてロイヤルVIP席を当てた自分のことも、ちょっとだけ褒めてあげたいと思っています。
終演後、ガリストさんに「可愛いので写真撮っても良いですか?」と声をかけて頂き、ミニのぼりとみっしつさんを写真におさめてもらいました。無事に可愛く撮れたでしょうか?


よかったね、みっしつさん



次に私がcali≠gariに会えるのは5月30日。30日企画ラストですね。

4月30日に行けないのが本当に悔しいけれど、私は「カリガリ vs プロレス」の素晴らしい思い出を抱きしめながら、酷く険しい日常を戦い抜いていこうと強く誓ったのでした。