占い

幼い私は信じていた

占うという行為は私を安心に導いた

頑丈なベールで包まれて
何をやっても上手くいく

そう思えた

いつの日からだろう
信じられなくなったのは

何もかもを自分のせいにし
生きる意味をなくした

元より生きる意味などなかったのだ
ただ、好き勝手やっていた

安心に見守られていたから

安心を自らの手で手に入れなければならない
そうしなければ私は生きていけないだろう

何で安心を?
占いはもうやめた

色んな人に聞いてみたが
お金や仕事、お気に入りのカフェなど

まだ、私は分からない
いつ安心を手に入れるのか分からない
いや、安心なんてものはないのかもしれない

ただ、やりたいことをできるくらい
安らぐ心は持っておきたいものだな

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