オタクによる嵐5人のボーカル音声分析(後編)

どうも、ハルです。

右も左も分からぬまま始めたnoteの投稿、まだ2回目ですがめちゃくちゃ楽しんでます。

ただ、これだけ言わせてください。


嵐オタクの共有力やばない!?!?!!(今更)


自分が想像していた以上に音声分析の反響が大きかったので、純粋にめちゃくちゃ嬉しかったです……読んでくださった皆様本当にありがとうございます……

(ちなみに前編はこちら)

 

さて、今日は前回に引き続き、嵐5人のボーカル音声分析をしていきたいと思います。

過去の雑誌やCD音源を軸にしていきますが、当然これは音楽が好きなだけの素人による分析です。(ここ大事)
所々異論や突っ込みが起こる可能性もありますが、そこはどうか「へ〜こんな意見もあるんだな〜」くらいに受け流して頂ければ有難いです…!

後編といっても5を2:3で分けたので、恐らくこちらの記事の方が長くなります。なるべく簡潔にまとめられるように頑張るぞ!!!!!!(盛大なフラグ)


では、早速参りましょう。


【二宮和也】

・声から感情が見える多彩な表現力

流石第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞者ですよね。(テンプレ)

メンバーの中でも自分の魅せ方をかなり理解っている人であり、特に表現力の高さが有名な二宮くんですが、この記事では個人的に「楽曲の中に入れ込むのが上手いなぁ」と思うシャウトウィスパーボイスについての説明からします。

まず1つ目のシャウト。迫力のある歌にしたり、激しさを表現するのにも使え、雰囲気を作りたい、または部分的に感情を高めたいという時にも使える歌唱法です。

二宮くんはフレーズの中の1番高い音にアクセントを付けて噛み付くように歌う癖があり、その流れでシャウトを入れ込むことで、より大きな感情を表現しているのです。

CD音源よりライブ映像を見た方が分かりやすいかな。「Breathless」のラスサビソロとか特にシャウトが入れ込まれてるオタクのためのシャウト祭りなのでオススメです。

次に2つ目のウィスパーボイス。息が混ざっているしっとりとした声でありながらも、音に安定感があり優しくて甘い印象や切ない印象を与えられる歌唱法です。

伸ばす音の切り際で吐息を混ぜて抜くなど、呼吸のコントロールがとにかく上手い二宮くん。スローテンポの楽曲になるとそういった部分の良さが際立ちます。

私もやってみせてあげるの。
同じ様に口を尖らす…。

こちらソロ曲の「虹」の2番Bメロです。あぁ、そっか。二宮和也って女の子だったんだ。(違う)

「わぁ〜たし〜もやって〜、み〜せてぇ〜⤵︎あげるの〜 」は、切ないメロディーにウィスパーボイスとフォール(※音を伸ばした時に最後に本来の音から音程を下げていくもの)が付け足されているので、ただ普通に歌うよりもかなり切ない印象に変わりますね。

二宮くんのソロ曲に泣けるものが多いのは、メロディーや歌詞の力だけでなく、些細な語尾のニュアンスだったり、言葉につける温度のようなものの塩梅が非常に良いことが理由になっています。表現力の高い人って、男性目線で歌っても女性目線で歌っても違和感ないんですよ……なんてこったい……

・遠くまで抜ける伸びやかな高音

これに関してもまた色々説明していきたいんですけど、あの、(本人曰く)低音あんまり出ないからって、ソロ曲を出す度に最高音更新していってるのなんなんですか????

二宮くんの音域は2オクターブ半。これでボイトレほとんどしたこと無いってもう奇跡ですよ。

普通にテレビやラジオで話している時もよく分かるんですけど、二宮くんはスカッと抜けた明えば自然と声が通ります。しかし曲によってはそこを弱く出したりする場合もあるので、やはり上手くコントロールするために独学で努力を積み重ねてきたのでしょう。(総じて好き)


【松本潤】

・倍音あふれる温かい歌声

潤くんと言えば聴くだけで白米3合はいけちゃう(?)魅力的な下ハモですが…あの下ハモが高く評価されているのには、潤くんの元の声質が深く関係しています。

皆さんは人の声が評価される時、「バイオリンのような声」という言葉が使われているのを聞いたことがありますか?

実はバイオリンの音を声紋分析すると、幅広い周波数帯で均等に音が波打って響く特徴が見られます。音が一つではなく、和音のように重なりあって作られているため、たくさんの周波数帯で強い特徴が均等に出るのです。

潤くんは声帯の振動による倍音が一般の人より4000Hzくらい多く出ているので、非常に音色として層が厚い、弦楽器のように温かく、爽やかで厚みのある声質になります

ちなみに倍音が何かと言いますと……

倍音とは、楽音の音高とされる周波数に対し、2以上の整数倍の周波数を持つ音の成分。1倍の音、すなわち楽音の音高とされる成分を基音と呼ぶ。

Wikipedia『倍音』


「…………は?」と思ったそこの貴方、大丈夫です。私も初見の時全く同じ反応をしました。

はい!!!!今からオタクが倍音について出来る限りの範囲でざっくり説明しま〜〜〜〜す!!!!(クソデカボイス)


倍音とは、自分が出している声の基音(鳴っている音の中で一番低い音)の上に重なる沢山の音です。人の声は・音程・リズム・音量だけで出来ているのではありません。顔や身体が違うように、声帯も共鳴腔もみんな違うのです。

例えば、ギターとピアノで同じ音階を鳴らしても音色が判別できるのは、倍音が違うから。逆に分かりづらいのはシンバルのような倍音が大きすぎる音と、救急車のサイレンのような倍音が削られた音ですね。

(もう少し深く掘り下げると整数次倍音や非整数次倍音などの説明も必要になります…が、かなり長くなりそうなので今回はここで一旦ストップ)

それから潤くんのようなタイプの歌声は、「カリスマ性」「英雄的」といった言葉が似合い、前にグイグイ進んでいくような印象もあります。バラードを歌っていても悲観的ではなく、どこか「強さ」を感じるようなバラードになることが多いです。

倍音の多いアーティストだと、松任谷由実さんや、Mr.Childrenの桜井和寿さん、山下達郎さん辺りの名前が挙げられます。(メンツが鬼)

・歌声を加工しても残る人間らしさ

潤くんの歌声には声道の形によって生まれたノイズ成分も少し含まれていて、それがまた温かみに繋がっています。ボコーダー(人の声を機械を使って「ロボットボイス」に変える、「ボイス」と「コーダー」の意味を持った造語)で声を無機的に変えても人間らしさが残る声です。

人間味が強く音として厚い潤くんの歌声だからこそ、あの下ハモは完璧に成立するんですね。

しかし下ハモそのものもかなり難易度の高いものなので、努力無しでただ普通に歌うだけではあそこまで美しい和音は生まれません。

もっと詳しく話したいけど文字数足りなすぎるからこれだけみんなちゃんと覚えて帰ってね。オタクとの約束は絶対だよ。絶対だよ。絶対だよ!(大事なことなので3回言った)


【大野智】

・高い技術力を持つ正統派なボーカリスト

嵐のメンバーの中は勿論、ジャニーズ事務所内でもトップレベルの歌唱力とも言われる大野くんの歌声。音程の変化やファルセットから地声への移り変わりが滑らかで、とにかく安定感があります。まさに正統派であまり癖のない歌い方です。

まず個人的に注目したいのが、大野くんが出す正確なビブラート

二宮くんは喉、相葉くんと潤くんは顎、翔くんはノンビブラートのことが多い印象ですが、恐らく大野くんは主に一番難易度の高いとされる横隔膜でかけるタイプでしょう。

曲の中で聞こえてくる大野くんのビブラートは、主に3種類あります。

1つ目、若いころの曲でよく聴ける音が細かく上下するビブラート。私はちょいアンニュイ男の子ビブラートと呼んでいます。(前回同様ネーミングセンスが酷い)

強めにかけたビブラートは、瑞々しくもあり、どこか弱々しい男の子っぽくもあり。女性の「守ってあげたい…!」という母性本能をくすぐっちゃうやつですね。「Blue」のメロとかまさにこんな感じです。大野くん………アンタ昔から罪な男やな………しゅき………

2つ目、音の高さが上下するというより、音が前後に揺れる奥行きのビブラート。私は透き通るようなミネラルウォータービブラートと呼んでいます。(またネーミングセンス酷い)

声量でコントロールしているからか、音程は揺れてないけど音が揺れているのが特徴的ですね。これは「Hit the floor」のラスサビ前とかかな。また、5人での歌唱の時にもよく使用されているので、ファンからしたら一番聴き馴染みのあるビブラートかもしれません。

3つ目、強くストレートに伸ばした最後にかける余韻のビブラート。私は民衆の心を揺らす神様ビブラートと呼んでいます。(またネーミングセンs )

これがもうすんごいんですよ!!!!!!

ただ聴くだけで涙が出てくるような、最強のビブラートです。「Badboy」のBメロや「暁」のサビラストをよ~~く聴くと分かりますよ。私はこのビブラートが一番好きです。聴く度に静かに拝みます。

大野くんは昔から歌が上手いというイメージが強いですが、本人は「歌は納得いかないですよ、一生 」ですから…………(涙)

この人こそ沢山の努力をしている事を、全人類に知って欲しいなぁ。

・女性に近いキーでも安定して歌える 

Only love 未来を見渡せば
Never ever want ふたりがいるはず

いきなり「ONLY LOVE」のラストを持ってきましたが。

このフレーズ裏の大野くんのフェイク、なんと最高音がhiG(ラ)。初めて聞いた時は度肝を抜かれました。平均して女性が出せる地声の音域よりも高いです。音域はなんと二宮くんを超える驚異の3オクターブ。(すげぇ)

抜けるような雑味のなさなのに、どこか哀愁漂う、奥行きを感じさせる色っぽさ…その艶かしい声にいつも胸をぎゅっと掴まれる人も多いのではないでしょうか。

…これで喋ったらぽやぽや~~ってなっちゃうのなに、マジでなに!!!!!!!!すきだよ!!!!!!!!



さて、オタクによる嵐5人のボーカル音声分析は以上となります。

この記事を読んだ上でCD音源を聴いたり、ライブ映像を見ると、いつもとはまた少し違った楽しみ方が出来るかもしれません。(なんか怖いので保証はしない)

私自身、5人全員の声と1から向き合ったことで、改めて嵐というアイドルグループが「努力」でトップの座を保ち続けてきたことを痛感しました。

結局5×20FILM2回見たけど時間あったらもう1回見たいな…永遠にあの夢の中にいたい…今目の前にある山積みの課題も夢であって欲しい…(現実)


かなり拙い文章ではありましたが、ここまで読んでくださった皆様に感謝申し上げます。

本当にありがとうございました!!!!!



(次は一人一記事でソロ楽曲分析しようかな、何の曲を中心に紹介しようかな、)

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