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自問自答ファッション教室 〝私の片思い__〟


【強くて 自然で 唯一無二な 妄想と現実を繋げる挿絵画家】


2023.7.30  自問自答ファッション教室で誕生した
私のコンセプトだ 
正直言ってしまうと教室での記憶があやふやで(あきやさんごめんなさい)感想というよりただの超絶自分語りになると思う ご容赦願いたい



教室を前に 私の心はなんだかずっと“ぐつぐつ”していた
緊張して“そわそわ” とか ”わくわく” とかではない
もちろんその気持ちもあったけど それとはまた違う
なんだか“焦り”に近いものだったと思う
直前でジブリの新作の『君たちはどう生きるか』を視聴した後 わずかにカタルシスを感じたが それでも“ぐつぐつ”は続いた むしろちょっとひどくなった
深く心の奥底にマグマがふつふつと煮えたぎっているようで だけどそう思うのすらおこがましいような気がして 考えないようにしていた 


地方民の私は 教室の当日 鈍行電車で向かっていた
片道3時間30分ほどである 一泊の予定で 荷物はできるだけ最小限にした 途中でガールズさんたちへのお土産を家に忘れてきたことに気付き 品川駅で新しく買った
寝ていればすぐだと思ったのに一睡もすることができず なのに時間はあっという間だった いまいち現実感がない

会場には一番乗りで到着した 約束の10分ほど前 まだあきやさんもいない 差し入れを忘れたのもそうだけど 最近小さなミスが多くて 一瞬日にちを間違えたかと思って焦った
すぐにあきやさんが現れて非常にほっとした

ちなみに翌日 美術館へ行く予定だったのにまさかの閉館日だった やらかした


あきやさんはとは その日が初対面で
だけど前からずっと会っているような気がするのはあきやさんの優しいお人柄故か 非常に温かく迎えてくださった
その後 続々とガールズさんたちが到着 ほどなくして教室がはじまった






天才になりたかった私



特定のワードに対して自分がどう思うかというワーク 予習はしていたのに 私はこれが非常に難航した
以前noteにまとめたときもそうだったけど 基本的に自分自分に対して否定的であるため なかなか結論がでない 予習していなかったらもっと悲惨なことになっていたと思う それでもなんとかワードを分類する
その中のひとつ “個性的” そして “おしゃれ”というワードに対してどう思うか
この答えに私のコンプレックスがつめこまれていた


私は 個性的が好きだし あこがれるし なりたいし
おしゃれだねって言ってもらえることもあるけど
そう言われること 自分自身に言うことに対して違和感かある


以前は体型が問題だと思っていた
自問自答を通して考えた結果 前よりも体型や自分の顔に振り回されることはなくなった
小さい時から常に肥満体型で ここ15年の体重の増減は±15キロ以上 常にニキビ顔で太ったり痩せたりする中 それでもファッションは好きだったし ファッションは常に私の味方だった 体型の数字に振り回されることなく 健康意識で行動するようになってからはだいぶメンタルも落ち着いてきた
数十年悩んできたニキビが ここ数ヶ月で急激によくなってきたのも大きかったと思う(これについては機会があればまたnoteにまとめたい)
太っていても様になるコーディネートを常に模索してきたし それはそれで楽しい時間だった

では私のコンプレックスは結局のところなんなのか


それはこのワークであきらかになった
〝なりたい人〟〝好きな人〟〝憧れの人〟は誰かというもの


私が挙げていく人物にあきやさんが一言
『天才ばかりですね~』




えっ………天才???? 

そんなばかな      天才????

改めて人物を振り替えると

樹木希林 、大森伃佑子、二木真希子、米津玄師…
その他わざわざ挙げなかった人物も 振り返ると確かに〝天才〟と呼ばれるような人達ばかり…


ちょっと待って    わたし   〝天才〟    になりたかったの??


もうこうやって書いてるだけで顔から火がでそうになるくらい恥ずかしい
教室での私のいたたまれなさを想像して頂きたい
もちろんあきやさんは悪くない
ただのまぎれもない事実なのだ 認めるしかない そう 私は  〝天才〟 になりたかった…

昔から私は 自分が本当に好きな世界と自分自身とをうまく繋げられないでいた 憧れの世界は常に舞台の上で 私は常に観客だった 

もちろん私は天才なんかではないし なりたい努力を続けられる自信はない
天才と呼ばれる人達が歩む 途方もない努力の道筋に 私は畏怖をいだいていた


苦しくて悔しい そして虚しい
私のかかえていたぐつぐつの正体はこれだった
己の空虚に向き合いたくはなかった
正直泣きそうになってしまって 
あきやさんはそんな私を察してくださったのか 身を乗り出してそっと私の手に触れてくださった



いままで好きなものに目を背けて 傷つきたくないかから感情に蓋をしまくり 他人との交流を絶っていった結果 感情や思考の言語化が難しく  私は何度も言葉がつまってしまった
無意識に思考が停止してまう
本当に情けなかった



それなのに 結局 私は なんらかの形で自分自身を表現したい 好きな世界のそばにいることを 諦めきれないでいた

好きだと思えるものに 知識と経験不足なこと
これに対して 常に後ろめたい自分がいる 




だとしたら ファッションでも 絵でも 文章でも 写真でも 造形でも なにかしらでアウトプットして形を残し 心の補填をしながら 自分自身をアップデートしていくしかない


そしていまの私はたぶん絵が描きたい 
昔は絵を描くことが好きだったはずなのに もう随分と疎遠になってしまっていた
へたくそでも 今の私は描き続けるしかないと思う
昔 学校の先生に紹介してもらって お話させて頂いたイラストレーターさんは 明るくこうおっしゃっていた

『環境の変化や 結婚や出産 子育てで 何十年も絵を描かずに過ごしてきたけど またいつでも絵は描きはじめられるのよ』

昔はピンときていなかったけど 今の私ならならよくわかる

諦めてやめてしまっていたことでも やりたいことなら またいつでもはじめていいのだ
遅すぎるなんてことはきっとない



私の抱える見た目と中身の違和感は 単純に服や鞄 アクセサリーや靴を身につけるだけではなく アウトプットとインプットを繰り返した結果で埋めていくしかない



ファッションだけではだめだった
他のガールズさんも 同じ結論に至っていた方がいらっしゃった




【強くて 自然で 唯一無二な 妄想と現実を繋げる挿絵画家】

私が自問自答ファッション教室で決まったコンセプトだ ほぼ全てのワードが〝天才〟に繋がる
もう苦笑いするしかない 

ちなみに私がファッションを通して叶えたいこと


それは〝物語の挿絵のような装い〟がしたい


そう言った私に あきやさんの答えは



『織春さんは 服をつくりましょう!』


……………………??
え~~~!??!??服~~!??!??
絵じゃないのかーーーい!?笑


まさかの服だった…
なるほどなるほど…そうかー…服かー…
自分が作って着たいほどの服って想像できないな


創るなら装身具がいいな
日常の中に寄り添うけど どこかへ自分をいざなってくれる 魔除けような 御守りのようなもの
それなら妄想上でも作ってみたいものがいっぱいある気がする  


〝挿絵画家〟という職業は 教室直前で思いついたものだった
前は職業というくくりに自分を埋め込むのがうまくできなくて なんとなく〝表現者〟というざっくりとしたものにしてしまっていた
でも物語の挿絵のような装いをしたいという思いは常に一貫している



『強くて 自然で 唯一無二な 妄想と現実を繋げる挿絵画家』


ここで〝妄想〟の意味をあらためて調べてみる

ー妄想とはー

ほかの人にとってはあり得ないと思えることを確信してしまうこと

非現実的なことや、現実にはありないことを信じ込んでしまうこと



そして自然




人間の手の加わらない、そのもの本来のありのままの状態。そのものに本来備わっている性質天性。本性。

「自然」とは、「
人間作ったもの」でも「人間手を加えたもの」でも、人間自身でもないそれ以外あらゆるもののことである。簡単にいえば「人間直接関与していない全ての存在現象」を意味する表現である。

〝自然〟を〝創造〟するのは矛盾していることだけど
だからこそ生まれる世界もある





私の大好きな作品を作り続けるクリエイターさん達
演技や絵 ファッション 建築 造形物 音楽や食べ物で表現する人達

お金が無限にあったらなにができるのか というワークで 私はうまく自己開示できなかったけど
豊かな自然溢れる景色 古い街並みの残る 物語が生まれそうな場所 国内外問わずにそういう場所を旅して その先に見る 妄想の先の物語の世界を なにかしらで形に残したい


そして私の 大好きな物語のひとつ


少女達が舞台の上でみたものは 果たしてなんだったのか 表現の先に見るものは 舞台にあがり その努力をしたものにしか見ることはできないのだ

風の匂い、草の匂い、揺れるヒナギク。そして、向こう側から伸ばされてきた白い指。あの瞬間、あの至福を味わうことに比べれば、多少の苦難がなんだというのだろう。

恩田陸/チョコレートコスモス




私はエッセイイラストや ファッションイラストを見るのが好きだから
自分の見たもの 感じたことを 物語の挿絵のように描いて残すのが いまの私のやってみたいことのひとつだ 大好きなクラフトマーケットのレポイラストとか 本当は描いてみたい
機会があれば いつかガールズさん達も描いてみたいな
人物画超絶苦手だけど…

描きたいもや創りたいものがぼんやり頭の中にはあるのに  できないことが多すぎる でも前よりは ワクワクしている自分がいる




結局私はファッションが好きだし  自問自答ファッションを通して 自分の人生と向き合うガールズさん達
そしてそれを優しく見守るあきやさんが大好きだ
(ときどき 太鼓や 法螺貝の音が 遠くで 鳴り響いてるそれに私は 思わず笑ってしまう)
そういう世界の近くで 私も楽しく笑っていたい





コンセプトが決まってからしばらくのこと とある作家さんの作品をお迎えした
それは首からさげられる 手織りの小さな御守り袋だった みた瞬間目を奪われて 試着して鏡に写った私は 強くて 自然で 唯一無二な 妄想と現実を繋げる挿絵画家だった 

御守りを胸に抱きながらはじめて見た景色は 
海の香りが生臭く 湿った潮風が目に痛かったけど なんだか少し 希望に満ちている気がした





私へ
理想値を高くして力尽きたり 逃げてしまうのは
私の悪い癖だから できること やってみたいことを少しずつやって できた自分はちゃんと褒めようね
違うと思ったら 別のことやってみよう 疲れたら休んで大丈夫 
内に内に籠る性格だから(この引きこもりめ) 自信をもって外の世界に向きあえるように ちょっとずつ自己開示できる自分と自信を作っていこうね
気楽にやろうね 食べ過ぎには注意してね
ラグジュアリーブランドの試着楽しみだね


これからもたくさん 自問自答していこう


見たことのない景色を見たい
行ったことのない場所に行って 食べたことのないものを食べたい
新しい何かに 誰かに出会いたい
私は 私の中の好きな世界の解像度を もっとあげていきたい
私の中の物語は 私自身が紡ぐしかないのだ


 

あきやさんがおっしゃっていた 創作活動(アウトプット)をせずこのまま30年過ごして 果たして30年後の自分は後悔しないか?


答えはきっともう 最初から決まってた



いつか私も世界と両思いになれる日はくるだろうかきっとたくさんの時間はかかると思うけど
せめていまは 片思いくらい許してほしい



あきやさん 当日ご一緒したガールズさん達
そしてこんな拙い文章を最後までお読みくださった皆さま
ありがとうございました!

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