人と話すのは相変わらずに

 仕事で“初めまして”の人と会い、その後の時間で“お久しぶりです”の人と会い、お二人それぞれととても楽しく有意義な時間を過ごせて(相手もそう思ってくれているといいな)、私はそれだけでいっぱいになってしまい夜の会議でめちゃめちゃ眠そうな目で参加していた。正面に座っていた人に不思議そうな目をされた。眠くて目つきが悪かっただけです。 

 「初めまして」という言葉は言語学習の最初に習うけれど日常生活ではほぼ使わない単語だな、と思っていたのに最近よく使う気がしている。なるほど仕事柄使うことが多くなる場合があるのかと、やっと分かってきた。そして初対面の挨拶はとても大事だという事も。“そんなことは分かってる”と思いながら通訳講座でクライアントへの挨拶をきちんとしなさいと口酸っぱく言われるのを聞いていた身としては、やっと実感が追いついてきた感がある。気を遣う相手が多すぎて毎回「あ(忘れてた)」みたいなことが起こる。何というか、圧倒的に“一人”だなあ、と感じる。組織に所属している時の後ろ盾は無いのだった。

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