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ヤンキーになる

優秀学生賞ザヤンキーなるものを開催しました。

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四年間(三年間か)頑張ってきた人が、四年次の前期に表彰される制度が大学にあって、それのヤンキー版。GPAとかでは計れないけどそれぞれなりに矜持をもって頑張ってきた人たちをまるごと祝福するための場を作りたいと思ったのが、優秀学生賞のパネル展示が終わる3日前くらい。学内のギャラリースペースが空くのを見計らって、みんなからテキストと写真を集めて実際の優秀学生賞パネルのフォーマットみたいにして、カッティングもステートメントも揃えて、みんなでゲリラで展示した。

いろんなことがあって、一日で大きくいろんな物事が動いた。いろんな人に声をかけたけど、声のかけ方もこれでよかったのかって思うし、反省はある。ただたのしかっただけじゃなくて、この3年間ずうっと意識の下の底の奥の方でウズウズしてた何かが吹っ切れたような感覚にもなって、それが何由来の何なのかつきとめたくなって、帰り道みんなで肉まんを食べる誘いも断って、一人で東山湯に行ってのぼせた頭でお酒を買って、河原町まで歩いていろんな明かりを通りすぎながら飲んだ。


ザ・ヤンキーの語感が自分の中でしっくりきたこと、園田が筆文字のフォントを送ってくれたこと、昨日の今日で、みんながテキストを送ってくれたこと、小池とか何故かずっとおいろけの術の説明してるし、ゆかりちゃんはヒエログリフ送ってくるし。ヤンキーだから何でもありでしょ、の線引きを、みんながちょうどよく、気持ちよく破ったり守ったりしてくれたこと、オープンキャンパスで智勇館が開いてたこと、武居くんが巨額のコピーカードを余らせていて、快く使わせてくれたこと(ほんとうにありがたい!)、ゴミ箱にバキバキの貼りパネが落ちていて、キャプション貼るのにちょうどいいやん!となったこと、コーナンで買ったダクトテープが意外と強力すぎなくて、壁を剥がしてしまう懸念がなくなったこと、どうせなら、と階段じゃなく壁に貼ろうと進言してくれたこと、貼って、並べてみたら全部がいい感じになって、通りかかった良平さんに「めちゃめちゃに怒られるで!笑」と言われたこと、いろんな偶然が全部、たまたまうまく噛み合って、みんなでヤンキーな気持ちを思い出せた気がする。


報われるためにものを作り続けてきた訳じゃないけど、報われたい気持ちは十二分にあった。就活で苦労しないように頑張るとかそういうの、この3年は考えてたし、デカかったやっぱり。おおよそ皆も進退が決まりはじめて、そういう満たされたさみたいなのを全部とっぱらって、誰の評価も気にせずにものを作れる解放感みたいなものが今、自分を賀茂大橋に導いて、寒空の下ビールを飲ませているのかも。たのしかっただけで終わらせるにはこぼれおちる感情が多い気もするけど、インチキな感傷に浸るのはヤンキーじゃないか。あー、たのしかった、やってみないとなんもわかんないなあー!完!


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