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とりとめのない秋 #26
高くて青くて少し薄い空
だんだんと色が増えてくる洋服たち
夜に聞こえる虫たちと少し浮かれた男女の声
外に出るとすんっと全てを正してくれそうな風
なんでも良くなる、かき消してくれる夕焼け
もうどうでもいいやって時に差し出してくれる君の右手
全部色濃くなるけどサラサラな雨上がりの景色
おいも、くり、いちじく、さんま
食卓はカラフルで少しブラウンが魅力的
チェックのスカートとまだ早いダウンジャケット
遠くで聞こえる音楽、ゆらゆら揺れる頭影
きいろとあかとみどりが徐々に交ざりゆく
あかとちゃいろが増えたらもうすぐ寿命
金木犀で安易に感じたくないけど
通り過ぎることはできない
迫ってくる夜の気配、止まらない頁をめくる手、巡るなんの意味も持たない考え
周りがセンチメンタルを押し付けてくるけど
例によって私も流されても良いじゃない
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