忘れられないあの人に向けて
明日から仕事再開。
やっとかーという気持ちと、やべー仕事出来るかなーという気持ちが半々。
まぁ、なるようになるさ。
で、意味深なタイトル通りの今日の話。
今から7年前、ある事件があった。事件の詳細は各自調べてください。黒バスのあれです。
分かる人にはわかる言葉でしか言わないけど、その年初めて私は自分でイベントに申し込んで、参加しようと楽しみにしていた。ネットの向こうで知り合ったフォロワーさんたちに会えるのも、楽しみにしていた。
事件があり、イベントが無くなった。それが何度もあった。
何度目かの中止メールを仕事終わりに確認して、駅のベンチで泣いてた。午後10時、田舎の駅。人もまばらで電車も来ない。
普通なら見て見ぬふりをするだろうけれど、そんな私に三十代ぐらいのサラリーマンがそっとポケットテッシュを差し出してくれた。
「大丈夫? これよかったら」
頷きながら受け取って、それで涙を拭っていた。振られたとかなんとか思われたのかもしれない、ごめんなイベント中止で泣いてて……と思いながら、優しさが身に染みてまた泣けてきた。
「人生色々あるけど、良い事もあるよ」
ニュアンスしか覚えていないけど、そういう感じの言葉をかけてくれた。優しくて、また泣いた。
電車が来て、じゃあねと手を振ってくれたその人に、私は頭を下げたけどかすれ声の「ありがとうございます」しか言えなかった事を、少し後悔している。
あの人が、どう思って私のテッシュを差し出してくれたのか、声を掛けてくれたのかわからない。でも、あの日の事を忘れた事は無い。
「人生色々あるけど、良い事もあるよ」
本当に色々あって、これが永遠に続くのかと思う程苦しい時でも、やりきれない思いを捨てないといけない時も、あの日私がもらった優しさを思い出して、良い事に向かって進もうと、前を向く。
あの日、私に声をかけてくれた名前も知らないあの人へ。
私は、貴方の優しさでどんな時も前を向けています。辛くて苦しい時でも、良い事が必ず待っていると信じて進み続けれます。
私は貴方の幸せを、心から願っています。
ありがとうございました。
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