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経済産業省 2022年度 1weekインターンシップに参加した堀口英利くん

経済産業省では、経済産業政策の実態や理解を深めるために大学生等を対象にインターンシップを実施している。

堀口英利くんの投稿によれば、2022年8月1日(月)~5日(金)に開催された経済産業省のインターンに参加していたとのこと。この経済産業省 2022年度 1weekインターンシップについて調べてみた。

ご無沙汰しています。今週こちら参加していました。非常に有意義な機会でした。
国としての課題に真っ正面から向き合われている方々ばかりだったし、間違っても「裕福な方ばかり」との印象は受けませんでした。

堀口 英利 | Horiguchi Hidetoshi - 2022年8月5日
https://twitter.com/Hidetoshi_H_/status/1555528288076181506


2022年度 1weekインターンシップ とは

1weekインターンシップは経済産業省が政策の企画立案に関する実践的な経験を通じて、政策の実態や政策への理解を深める目的で大学生向けに行っているインターンシッププログラムである。尚、2023年度から1week Summer School (政策デザインの夏学校)に名称が変更されている。

対象

日本国籍を有する短期大学、高等専門学校、大学、大学院の学生を対象としている。

期間

堀口くんは第1期に参加している。

第1期 2022年 8月 1日(月)~8月 5日(金)
第2期 2022年 8月15日(月)~8月19日(金)
第3期 2022年 8月22日(月)~8月26日(金)

参加資格

経済産業省のインターンシップ実施要領によれば、インターン参加者は実習生の枠組みになる。実習生は大学の推薦が必要となり、インターンに関する覚書も経済産業省と大学間で締結することになる。

(実習生の資格要件)
第2条 実習生は、大学等の学生であって、日本国籍を有する者のうち、意欲、成績、人物、素行等に優れ、服務規律を遵守することが確実であるとして大学等が推薦した者とする。ただし、実習を希望する学生が海外に所在する大学等の学生である場合に限り、大学等の推薦は不要とする。

経済産業省 インターンシップ実施要領

もし在籍する大学で、過去に訓告等なんらかの処分を受けていた場合は到底推薦などは得ることができなかっただろう。

調査票

応募にあたり調査票を提出する。ゼミでの研究テーマや他機関企業でのインターシップ経験が重視されているようだ。

1weekインターンシップ調査票

志望動機

元経済産業省出身の議員に対して応募動機を語る。

専攻の戦争学とは別に、FOIPや地域格差に興味があったので、「貴省だと取り組めるのかなあ」くらいの感覚で応募しました。

堀口 英利 | Horiguchi Hidetoshi - 2022年8月5日
https://twitter.com/Hidetoshi_H_/status/1555528288076181506


インターン中に何があったか

堀口くんが経済産業省の若手と会談する機会はインターンや交流イベントぐらいだろう。そうすると、下記の投稿の会話はインターン中にあったと思われる。
以下のように自慢げに語る堀口くんを見て、経済産業省の若手や同席していた他のインターン生はどう思っただろうか。

真夏に節電要請が出るたび、冷房を18度に設定して除湿機能も付けてエアコンをフル稼働させながら、その真下で加湿器を動かし、さらにはお風呂を沸かして8時間保温し続けるアカウントはこちらになります。

堀口 英利 | Horiguchi Hidetoshi - 2022年11月2日
https://twitter.com/Hidetoshi_H_/status/1587742492157673472

この話を経済産業省 地球環境対策室の若手(当時)に話したら、さすがにゴミを見るかのような目を向けられましたとさ。

堀口 英利 | Horiguchi Hidetoshi - 2022年11月2日
https://twitter.com/Hidetoshi_H_/status/1587742999123197952


大阪万博開催までのボード日付から、撮影日はインターン最終日の2022年8月5日(金)。

所用で足を運んだ経済産業省総合庁舎本館ロビーの大阪・関西万博のカウントダウンボード。
省内の知人にバッタリ会うかと思いきや、そんなことはありませんでした。

最初は気持ち悪く感じた公式キャラクターも、気づけば愛らしく感じてきます。庁舎地下のファミリーマートにもグッズが売られていました。ステッカーが欲しかったものの、取り扱いがなくて残念。
(でも、たまにミャクミャクが単なるアホ面に見えてくる……)

ちなみに、政務三役の部屋は他省庁より暑いような。
(節電?それとも気のせい?)

Instagram - hidetoshi_horiguchi_ - 2022年8月8日
https://www.instagram.com/p/Cg_J2VquHs2/


インターン直後の予定

年表によれば、2022年8月8日~19日は Exam Period3 すなわち試験期間にあたる。堀口くんがこの間、試験を受けたかどうかは不明である。

22/8/8 KCL:Exam Period3 開始(KCL Academic-Calendar 参照)
22/8/18 300 円収入印紙 30 枚分の領収書日付(22/11/25 ツイート参照)
22/8/19 KCL:Exam Period3 終了(KCL Academic-Calendar 参照)

堀口英利さん年表より 抜粋


インターン直後のキャリア展望

インターンの終了後の8月8日、堀口くんは Instagram に下記の投稿をしている。

「1人1人が幸せ・豊かな社会の繁栄」とか「きめ細やかで血の通った行政」といった漠然としたテーマを、ぼんやりと考えています。たとえば眼下に広がる景色にも、1人1人の営みがあるはず。

もともと深夜3時くらいまで友人と電話で議論するくらいには政策や社会に関する話題が好きで、地方に足を運べば「この地域の出身だったら、どんな人生を送っていたのだろう」と想像してしまいます。「豊かな社会」「血の通った政治」って何だろうとか、どうやったら「生まれた境遇に関係なく幸せに暮らせる社会」を実現できるのだろうと逡巡する時間は社会全体の平均に比べて遙かに長いと自負しています。
本邦の風潮や体質は嫌いながら、しかし次世代の子どもたちのためにも「豊かな社会」であって欲しいとも、また願っています。

だから、将来を考えるときに「公共性」は決して無視できないし、より良い社会に繋がる仕事をしたい、と思っています。
もちろん、お金を使うのは好きだから、それなりに稼げる仕事でなければならない、というのも大前提。高給の名だたる外資系企業からスカウトも届くなか、官僚(国家公務員総合職)は給与や待遇がネックですね。

自分の思い描く「理想の社会」に貢献できて、かつ高いレベルで自己実現できる人生やキャリアって、いったい何なんでしょうね。トレードオフせずに両立したいのが本音です。

Instagram - hidetoshi_horiguchi_ - 2022年8月8日
https://www.instagram.com/p/Cg_LWaZuCur/


公務員としての進路

この投稿はインターンから2か月後の10月。今後の進路として1週間のインターンを受けるほどには選択肢としてあったものが、完全否定になっている。
インターンで業務の実態が自分の想像と違っていたことに気が付いたのか、反転するほどの何かがあったのかがあったのかはわからない。

かつては国家公務員総合職も進路として考えたものの、給与や待遇がネックとなり、いまではまったく眼中にありません。
大学のネームバリューもあって、給与水準の高い国内外の有力企業を狙えるなか、正直、わざわざ官僚になって低賃金で働いてオンボロ官舎に住みたいとも思えません。

堀口 英利 | Horiguchi Hidetoshi - 2022年10月31日
https://twitter.com/Hidetoshi_H_/status/1586873958628208642


インターン後の行動

インターンを実施した2022年8月以降、堀口くんは経済産業省に対して行政文書開示請求をおこなっている。



資料等

経済産業省 インターンシップ実施要領

(目的)
第1条 この要領は、経済産業行政に関心を持つ大学及び大学院(以下「大学等」という。) の学生をインターンシップ実習生(以下「実習生」 という。)として受け入れる場合における実習の実施方法、実習生が従うべき服務規律その他必要な事項を定め、もって当該学生の学習意欲の喚起、職業意識の涵養及び経済産業行政についての理解の増進を図ることを目的とする。

(実習生の資格要件)
第2条 実習生は、大学等の学生であって、日本国籍を有する者のうち、意欲、成績、人物、素行等に優れ、服務規律を遵守することが確実であるとして大学等が推薦した者とする。ただし、実習を希望する学生が海外に所在する大学等の学生である場合に限り、大学等の推薦は不要とする。

(実習生の受入れ)
第3条 経済産業省大臣官房秘書課長(以下「秘書課長」という。)は、大学等又は学生本人から実習の希望に関する調査票の提出があったときは、調査票に基づき審査を行う。当該調査票が大学等から提出された場合、秘書課長は、大学等の推薦の可否も踏まえ、実習生を決定して、当該大学等に通知する。当該調査票が学生本人から提出された場合、秘書課長は、実習候補生を決定し、当該学生の所属する大学等に通知する。通知を受けた大学等は、実習候補生の推薦の可否を決定し、秘書課長に通知する。秘書課長は、大学等の推薦の可否を踏まえ、実習生を決定し、調査票を提出した学生に結果を通知する。
2 実習生の受入れに当たっては、当該実習生を派遣する大学等と経済産業省との間で、実習の実施に係る基本的役割等を記載した覚書を締結するものとする。ただし、実習生が海外に所在する大学等の学生である場合に限り、当該実習生と経済産業省との間で、実習の実施に係る基本的役割等を記載した覚書を締結するものとする。
3 実習生は、実習の開始前に、服務規律の遵守等に係る誓約書を提出しなければならない

経済産業省インターンシップ実施要領



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