バーチャル身体の祭典¦男性ブランコ浦井さんの持つ力

熱が覚めやらぬうちに書いておこうと思います。
先日、『バーチャル身体の祭典  VIRTUAL NIPPON COLOSSEUM』を拝見しました。

AR、落語、ダンス、デジタル音楽、和太鼓、八百万の神、大駱駝艦、スポーツ

技術、芸能、芸術、スポーツ  という全く異なる分野が重なり合って1つの文化を織り成していました。

私の稚拙な言葉で説明するよりも、まずは観て、感じていただくのが1番良いかと思います。

こちらのアプリから、もしくは

こちらのYouTubeから (13:45頃〜 観れます)

軽く、感じたことを話したいと思います。

私はまず動画で観たのですが、
最初は正直「凄いものを観た」という感想しか浮かばず、ただこの作品に圧倒されて、脳が処理しきれませんでした。(本当に、凄すぎて)

次にアプリでARの1/1スケールで観た時に、
ARだからこそ、絶対に客席では感じられない距離感や視覚で観れたこともあり、作品自体のパワーと、そこに出演するアーティストの皆さんのパワーをデジタル越しなのにストレートに感じられて、気づいたら泣いてる みたいな状態になりました。
久しぶりにこんな状態に陥りました。自分が思っている以上に自分の心に響いてるんだろうと思います。




ではここからは、
この作品を観て 「表現者・浦井のりひろに圧倒されたよ」というお話をしていこうと思います。
(感覚的な文章になるので読みづらかったらごめんなさい)



浦井さんは今回この作品の軸となる落語家として出演されていました。
過去にも落語をされていたようなのですが、私はここで初めて浦井さんの落語を拝見しました。

最初は「上手だな、声がいいな」
なんてシンプルな感想を抱きながら観ていたのですが、
お話がどんどん進み、
様々なアーティストが自身のパフォーマンスを重ねていく中で、
浦井さんの落語はだんだんと力強くなっていきました。

私のスマホの画面上に本物の浦井さんはいないのに、声とバーチャルの身体から発せられる熱量が凄まじく、その熱に感化されて息が苦しくなるほどでした。
「ファンだから」とかなんか抜きにして、彼の落語が自分の感性にズドンと、重く、真っ直ぐに響いて、凄くクラクラしました。
ARや立体的な音響という没頭されやすいシステムもあってか、脳が溶かされていくような感覚に襲われました。

表現者としての彼は、あまりに魅力的すぎる。


先の動画の続きで、この作品の総合演出である川田十夢さんと男性ブランコさん、ワクサカさんによる対談がありました。

モーションキャプチャをしながらの落語を撮り終わった時に現場が盛り上がった、という話をされていて、きっと生はもっと凄かったんだろうなと思いました。
また、ワクサカさんが、浦井さんがお着物を脱いだ時、太ももに扇子でリズムを取った時のアザが出来ていたとおっしゃっていて、それくらい浦井さんは没頭されていたんだなと思いました。

私自身 音楽をしているため、何かを表現する時の没頭する感じはとてもよく分かります。
浦井さん自身がどう感じているかは分かりませんが、自分の経験から言うと、

「何かを表現しよう!」と思った時、
1つ自分の中でスイッチが入る感覚というか、
普段の自分じゃない「自分」が身体を乗っ取る感覚というか、
脳みそが"その事だけ"に支配される感覚があります。
その時の感覚は他では味わえなくて、これがたまらないです。(やっている時は気づきませんが、後から感じられる)
たぶん何かしらの脳内物質がドバドバ出てるんじゃないでしょうか。(笑)

"その事"以外の他のことが一旦全て排除されるから、アザが出来てるのにも気づかないし、力はどんどん入るし、身体や声に熱が帯びる。

こういう感じなんじゃないかな〜と勝手に思っています。ただ本当のところは浦井さんのみぞ知るってやつです。



『浦井が一人と話が三つ』で男ブラ沼に落ちた身としては、(より一層浦井さんに惚れちまうじゃないか……!)と思ってしまいました。
自分自身が拙いながらも「表現をする側」である以上、やっぱりパワーのある表現者には強く憧れます。推しだとかファンだとかそういうことは抜きにして。
浦井さんの力は本当に底知れないです。
ただ今回の作品で、彼を表現者たらしめる所以が少し分かったような気がしました。



推しであるため浦井さんに着目して長々と書いてしまいましたが、当たり前ですが出演されたアーティストの方全員が本当に素晴らしくて、個々の持つパワーが上手く重なり融合したことでこの作品が生まれたんだと思います。
分野も個性も全く違うものを1つの作品としてまとめあげた川田さん含むAR三兄弟さんに大感謝です。

「リズムが重なり価値が重なる
                              高まる次元はメタバース」

作中に出てきた言葉で1番好きなものです。
個々が発するリズムが重なり、個々が持つ価値も重なる。一緒になるからって失われるものではなく、何重にも重なり増幅していく。メタバースという次元の中で。

芸術は芸術、芸能は芸能、スポーツはスポーツ、それぞれの分野内での交流はどんどん広まっていますが、他分野同士の融合はなかなかなし得なかったし、この作品やARは、他分野を融合させる手段の1つとして世界に提示したと言っても過言ではないかと思います。




私のぼんやりとした夢みたいなものに「お笑いと音楽って上手くコラボ出来ないかなぁ」というものがあります。
今まではそれの理想形の1つとして、東京03の『FROLIC A HOLIC』がありましたが、今回でこの『バーチャル身体の祭典』も理想形に加わりました。
理想形というには恐れ多いくらい素晴らしい作品でありました。


この作品を創り上げたアーティストの方々、川田さん、AR三兄弟さん
本当にありがとうございます。

そして長い読みにくい文章をここまで読んでくださった貴方様!
本当にありがとうございました。


この記事が参加している募集

推しの芸人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?