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バルカン半島の旅①【ドゥブロヴニク】


フランスに来て丸2年。
バカンスという文化の恩恵を受けて、今夏も2週間自宅を離れて旅をした。

目的地はクロアチア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナの3カ国。
どれもバルカン半島に属してる国らしい。


一応テーマを設けて、今回は

「まだ見ぬ絶景に出会う旅」

とした。


クロアチアは観光名所として有名なドゥブロブニク(魔女の宅急便のモデルの地)、
そして世界遺産の国立公園のプリトヴィツェ湖群に、

モンテネグロはコトルという街、

ボスニア・ヘルツェゴビナはモスタルという街を訪れた。


どれも隣接された国で、訪れた街はそれぞれ世界遺産に指定されている。



結論から言うと、ボスニア・ヘルツェゴビナが優勝だった!

まだ見ぬ文化を肌で感じて、ワクワクとぞわぞわが混在、
ひさしぶりに「旅」をしている感じがした。

そしてなんといってもご飯が安くてうんまい。
何を食べてもおいしくて、食いしん坊の私にはぴったりの国だったので
順を追ってゆっくり振り返ろうと思います。


しかし新しい文化に出会うことは刺激であり、
良い意味の刺激でもあるんだけど
私のような目に映るものから見えないものまでぶわぁぁぁっと感じ取ってしまうハイリーなセンシティブなパーソンには ←
振り返り、咀嚼して、経験や体験を自分のものにするのにまぁ時間がかかる。

そして日常モードに戻ることに
ものすごい労力と気力が必要になる。笑


インスタをリアルタイムに更新したい気持ちもありながら、8月は丸々SNSから遠ざかっていました。(こういうところがマメに更新できない理由。一生インスタグラマーにはなれない←)


だけど、それくらい渋い経験ができたしちょっぴり特別な旅でもあったので
少しずつ綴っていこうかなと思っています、
何度かに分けて更新していきます!興味のあるかたは読んでくださいませ。





クロアチア🇭🇷編



まず、クロアチアのドゥブロブニクは魔女の宅急便のモデルになったという真っ青なアドリア海と城壁に囲まれた旧市街のオレンジ屋根のコントラストが美しい世界遺産。

美しい海にリゾート感溢れる豪華客船の船着場、軽やかな装いで各々楽しむ風景は
景色の美しさ含め良い意味で”期待通り”だった。

この夏どこの国(特にヨーロッパ)でも起きていたことだけど
クロアチアも例外なくオーバーツーリズムで、
どこもかしこも人だらけ。
バスのチケット売り場のスタッフも、
レストランのウェイターも、
売店のお姉さんも、
兎にも角にも疲れた顔をしているのが印象的だった。

こういうときにそのお店のサービスの評価や、
”クロアチア人は愛想が悪い”などと国民性をジャッジしたくないと思う。

私でもこの観光客の多さ、辟易するだろう。

言葉が通じて(英語も滞りなく使える)、意思疎通ができて、求めているものを受け取る事ができるのだから
それで十分ということにしたい。


いつものようにのんびり起きて、
昼過ぎから行動していては混雑の中動くことになるので
クロアチアにいる間は毎日早起きだった。

朝7時に起きて、朝ごはんも食べずにぶらりと散策、
行きたい観光名所にはオープンと同時に入り、さくっとまわる。

そんで昼過ぎになって人のピークに達する前に宿に帰って昼寝をする。

朝8時の旧市街。人は少なく涼しい
小道を眺めるのが楽しい
↑を撮る私を撮るおまめさん
マラ・ブラーチャ薬局。ヨーロッパで3番目に古い薬局
おまめさん(夫)と朝のお散歩。
お昼近くになると一気に人の出が多くなる


そんなこんなで実際には人混みに揉まれる事なく快適に過ごすことができた。

今でこそドゥブロブニクはしっかりと観光地化されていて、
治安も良く綺麗、
タイムスリップしたかのような歴史を感じる美しい街並みと
ロープウェイであっという間にたどり着いた高台からはそれは素晴らしい景色を見ることができるけど、


ロープウェイ
清々しいほどに真っ青な海と空、オレンジ屋根の街。想像以上に魔女の宅急便やん。あんまり知らないけど←


クロアチアという国は1991年に旧ユーゴスラビアから激しい紛争を経て独立した国で、なんと私と同い年。

自分の年齢でいうともう32歳だな〜なんて思うけど、
国の年齢でいうとまだたったの32年。と感じるから不思議である。

街のいたるところに、紛争の生々しい写真や歴史を綴った展示がされてあって
その写真に刻まれる日付がまさに自分が産まれた日だったりして
なんだか初めての感覚、胸にくるものがあった。

旧市街に展示されてる紛争時の写真。
しっかりカラー写真。そうだよね、私が生まれた年だもの…
私が生まれた日の約2週間後。あまりにも生々しい写真。


ど真ん中に言葉にすることができないけど、そして言葉にすると軽く聞こえてしまうかもしれないけど、今こうして平和にこの美しい景色を訪れられたことに深いありがたみを感じたのでした。

展望台横に建つ戦争博物館にも行ったよ
歴史はおまめさんが詳しいから一から教えてくれる。この歳になって現地で社会勉強できるありがたさ



そしてしっかりちゃっかり予約していた(4月時点でとっておいたよ!ハイシーズンは景色の良い最前列の席は特に直前では予約できないので注意)
展望台にあるレストランで気持ちの良いランチタイム。

最前列(景色側)じゃなければ予約なしでも入れそう
ばえてる
へへ、おまめサングラス似合わないのかわいい
タコのセビーチェ!美味しい!けど蜂!!蜂との闘い!あいつらタコを噛みちぎりやがる!いいけどお金払え!!


ぴゃ〜
街中は暑いけど、高台&風があって爽やか気持ちいい。
リゾート感はここと、
海での海水浴で感じました。


5億年ぶりの水着むっちむちof むちむち
水が本当に綺麗
穴場の海水浴スポット。これでも人少ない場所


地ビール&ハンバーガー&スーパーのポテチ。さいくぅ。

海好きじゃないんだけど←
この雰囲気はリゾート地ならではだから楽しむ。
ハンバーガー待ちの人


そういえばドゥブロブニクのスーパーの店員さん、
ポテチ食べながら仕事してたな。

しかも堂々と


いいな。
このくらいゆるく仕事したいものだな。笑



猫に誘われて小道に入ってみたり、
目的もなく散歩する旧市街もとってもよかった。



宿泊は現地のオーナーさんが直接管理、貸し出しをしているアパートに3泊。


キッチン付きだから現地の食材(海町だから海産物🤩)と地元ワインを買いこんで料理して宴だ!と意気込んでいたけど、意外にも海産物がぜんっっっっぜんスーパーに売ってなかった。

輸入物の冷凍イカとか、クロアチアのハムとかを食べました。
私たち夫婦は料理が共通趣味なので、基本旅先ではふたりで一緒に料理をします。

夕日を眺めながらプライベート空間で寛ぐ時間、良い。


港の夕焼けビューなアパート
毎日入れ替わり立ち替わりで豪華客船が停泊する。さすがヨーロッパ屈指のリゾート地。


そんなこんなでドゥブロブニクでは主に海でぼーっとしたり、お散歩したり、な滞在でした。

観光地好きな人&体力ある人はさらに見るところいっぱいありそうな感じ。


とまぁ、楽しい時間ではあったのだけど

薄々感じていたけど、


わたし、


観光地あんまり得意じゃないぞ・・・!!


(今更)

(こんなに満喫しておいて)



人が多いところが苦手だからなのか、
パッケージ化された「良いでしょ」なムードが苦手なのか、
インスタントに"知った気になれちゃう"手軽さゆえの無機質感?手触りの無さ?が不完全燃焼に感じるのか。


この違和感は次第に大きな確信になり、今回の旅の結論に至るのですが、それも最後にまとめてみたいと思う。

これはこれで楽しかったけど、お腹いっぱいかもしれない!!という発見。




次はコトル(モンテネグロ)編を更新します →


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