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Hanaito喫茶 夜の珈琲 #67

こんばんは。
毎日暑いですがお元気ですか?

熱中症気味の生徒さん、熱が出てしまった生徒さん、おやすみの連絡をいただくことが増えてきました。今日は警報が出るほどのすごい雨が降っていましたし、、。夏ってこんなに過酷でしたか?


レッスンは涼しい部屋で行うので、ふとした瞬間外に出た時のダメージがものすごいです。皮膚が痛い。サウナのようで息できない。

外でお仕事してくださっている方々には本当に感謝です………。



さて今夜は。
安藤裕子の『のうぜんかつら(リプライズ)』です。


もうこれはだーいすきな歌!
でもいつまで経っても歌いこなせない歌!!

歌詞に共感しやすい曲ほど歌いたいと感じるものです。「こんなメッセージを伝えたい」、「あの時の気持ちに寄り添ってくれた大事な曲」、そういう曲って誰しもあると思うのです。そしてそれを「歌えるようになりたい」と思う気持ちも、多くの人が持つ気持ちだと思います。

絶対に絶対に大切な、大切にしたい気持ちです。

でも、本当にしっかり歌うためには、その「歌詞にのめり込む気持ち」を封印しなくてはいけない場合もあります。


共感しすぎて泣いてしまっては上手く声が出にくくなるし、一人で熱を入れすぎると聞き手を置いてけぼりにしてしまいただの自己満足になってしまいます。
せっかく思い入れのある大事な曲なのに、その良さを伝えきれないのはもったいないです。


大切な曲で、気持ちを込めやすいからこそ、一旦引いて冷静にしっかり歌うというのも大事なんです。


のうぜんかつら』は、安藤裕子さんのおじいさまとおばあさまのことを歌った歌だそうです。

声を聴かせて
笑顔を見せて
肌を伝えて

歌詞のこの部分、よくよく考えてみたんです。
声は録音しておけばまた聞くことができる。笑顔は写真や映像で残しておけばまた見ることができる。でも、肌だけは、肌から伝わるその人だけの体温だけは、いなくなってしまったら感じることができないんです。

そう考えたらとても叶わなくて、切なくて。

大好きな歌だから歌いたくて練習したいのに、泣いてしまって声が出なくなって練習できずの日々がありました。そんな時間は絶対にもったいないのです。



気持ちが入って泣いてしまうのも美しいけれど、泣かずにそのよさを伝え切るのも歌う者としては大事だと思うのです。
歌いたい大事な歌ほど、少し冷静になって歌ってみるよう心がけてみてくださいね。


まだまだまだまだ暑い日が続きます。
お気をつけて、快適に過ごしてくださいね。

おやすみなさい。

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