タイムトラベラー

1週間ぶりの羽田空港に帰ってきた
そもそも、どちらが“帰ってきた”になるのかも曖昧になるほど現在地・東京にも馴染んだのかもしれない。

空港を、少しフラフラとした。
出発フロアに立ち寄った。
1週間前と何も変わらない。

お土産の分だけ重くなったキャリーケース以外
何も変わらなかった。

もしかしたら何処にも行っていないのかもしれない
北海道の時間は夢だったのかもしれない
本気で思った。

きっと帰ってきたのではなく、今から向かうんだ。
ああ良かった。そう思った。

東京が嫌いなわけではない、楽しみが多い場所だ。
ただ人がやたら多いだけ、
日本の首都なだけ、
物が多いだけ、
人が暮らしていて時間は同じように過ぎる。
だから私も生きている。

帯広空港に着いて
すぐに向かったウエモンズハートで
トリプルとダブルの2個ぐいをして
欲張りの腹下しをしたこと。

祖父と蕎麦をお昼に食べに行ったこと
運転を褒めてくれたこと。

小学生の時に通っていたピアノの先生の家に行って
綺麗な名月の満月を見たこと
友達に教えてもらった美味しいご飯を食べて
私はスタバのカスタムを教えたこと。

3時間だけの弾丸札幌旅をして
少しずつ静かになっていく憧れの街を歩いて
帰りの特急で鹿と衝突し圏外で20分遅延した事。

やっと今の私のはじまりと成長の音楽を
大切な人たちに聞いてもらったこと。

念願の競馬がばんえいだった事、当てれたし
高校時代のバイト先でお昼をたべて
高校時代に当たり前だった遊び場の見納めをした事
初めて帯広の居酒屋が知り合いのお店だった事。

空港で割高な豚丼を食べて
前後友達という状態で東京へ向かったこと。

全部、私の人生の話。
夢じゃなくって。

今回の帰省はとても短かったけれど
久しぶりに会えた人が沢山で、
みんな変わりなく暖かくて
ああ、思い出はちゃんと息をしてると感じた。
嬉しい、嬉しいよ。嬉しいんだ。

あの頃は良かった
は、簡単な言葉だ。

今が輝いていて欲しい。
大切な人にはいつだって幸せでいてほしい。

明日0時
あと数時間後に新しく組んだ音楽ユニット
“烏兎”の初音源がでます。

大切な時間を同じ北海道で過ごした
ひかりと一緒に作った音楽。
やっぱり私はふるさとが大好きだ。

「こころの生き物」という曲です。

聞いてくれたら嬉しいです。


今回の記録を綴っていたら
宣伝になってしまいましたが、本当に聞いて欲しい
歌詞を読んでくれたらさらに嬉しい。

私には帰れる場所がある。
その場所を守ってくれている人たちに
心からの感謝と愛を。
ありがとう、愛しています。

東京はすっかり秋になりました。

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