SUPER STAR

6年ほど前、
友達がツイートしたYouTubeのリンク
そこで私はこの先も一番好きと言い続けるであろうバンドに出会った。

大阪を拠点に活動する"DENIMS"というバンド。
4ピース編成で、ひとくくりには説明できない音楽を作っている。
私が出会ったのは「わかってるでしょ」という曲。

始まりのハット音、階段状に下がるコード、ジャジーに渋く軽快かつ上品に鳴る楽器、そして愛嬌のある少しざらついた声、流れるようなメロディ。
この順番で私は虜になった。

その頃の私は大学1年生で、北海道の田舎から出て関東でのひとり暮らしを始め時間もありインディーズバンドを漁っていた時期だと思う。
他にもいいな、と思う音楽に出会ってはいたがDENIMSは格別だった。

中学生の頃のSHISHAMOや高校生の時のgo!go!vanillasを初めて聞いた時も似た感覚だったが、DENIMSは他の曲を聞いた時増していくワクワクがえげつなかった。
「これもいい」「これもいい!」「全部いい!」
まだサブスクもなかったので、とにかくMVを見まくっていた。

初めて直接見れたのは
2018年の2月、BAYCAMP
川崎CLUB CITTA'。
どんなノリかもわからなかったけど張り出し舞台からすぐの割と前で見た。
今では大好きな「おたがいさま」も確かやっていたけど、
その時は知らない曲も多くて。
でも衝撃だった。電撃か、落雷か、
当日ライブ直後のツイートはこちら

どうやら一旦召されたらしい。
そのあと物販で「DENIMS」というフルアルバムを買った。
(後日全部買った、有言実行)
当時10代の私にはデニムス兄様方はちょっと怖かったけど
勇気を出してサインを貰った。
話したら優しかった。よかった。
確かVo/Gtのカマチューさんだけいなくて、
そのあとの夜の本気ダンスがライブしてる時に見かけて
サインもらった、今考えたら黙りなさいって感じだけど
若かれし佐藤はライブの最中に「曲どうやって作ってるんですか?」
とか聞いた。なんだそれ、調べろ、記事とかみろ。
すみませんでした。

それがDENIMSとの出会い。

長くなってしまったけど
この好きという気持ちは6年間途絶えずにいる。むしろ増してる。
Apple Musicの年間再生アーティスト5年連続1位なんだから。

私がどれほど好きかは伝わったと思うので、
次は私がデニムス(ス!スですよ皆さん!NOズ)のどこが好きかを語りたい。
今日のテンションだから、明日はまた違うところが好きかもしれないし、もっと好きなところが今後も増えていくとは思うけど。
今日書きたいことを書く、エゴnote。それでいいのだ。
DENIMSご本人達がもしこれを読んだ時に顔を赤らめさせちゃうくらい
愚直に、照れなしに書きたい。
エゴnote。

!第1章 音楽!
バンドで最も大事なのは、もちろん音楽。
DENIMSを私なりに一言で言うと、
笑って泣けて踊らせてくれる。
と言う気持ち。
全く纏まらないので各パートごとに言う!

まずVo/Gtのカマチューさんのギターと作曲部門
なんと言っても好きなのはコード感覚。
好みすぎて自分の曲でもめっちゃ使ってる。
多分癖の中にある音の重なりが
お洒落ではあるんだけど切なくて、
明るいけど少し寂しい。
みたいな、その塩梅が琴線を弾きまくる。
コードを多用していてもコテコテになったりしない、
無理がなくシンプルだけど
ここでそのコードを使うからこそ曲に味わいが出る。
みたいなのが沢山ある。
お出汁が美味すぎる。

そしてギターが上手い、
私も含めギターボーカルって基本リズムギターなので
正直そんなに技術がなくても成り立つのだけど(それじゃダメ)
カマチューさんはリード取れるくらい上手い。
6月に開催されたDENIMS主催イベントODD SAFARIの「たりらりら」のソロ本当に震えた。
AWAYOKUBAと言うDENIMSの前身バンドではギターがカマチューさんだけなのでわかりやすいけれど、10年前からそんなにブルージーなギターを弾けるなんて…
AWAYOKUBAが一昨年サブスクでも公開されて聞いた時、普通にショックだった(当時同い年でリリースしていたので)。
自分の努力の足りなさに喝を入れた瞬間でした。
ちなみに感化されすぎておんなじギターを使ってます。

ボーカルと作詞部門も言います!
カマチューさんの声は他にない、と言うより
聞いたらすぐに分かる!みたいな声をしてる。
歌ったら全部その人の曲になるって言葉があるけど本当にそれ。
どこか優しくて、だけど切ない。
サラッと耳に馴染んでスッと体に入るような声。
どんなに聞いても疲れない。
なんというか、
近すぎない距離感を保ってくれる。
なんとなくあまり外のことを考えずに歌ってるのかなとか思う。
よく見られようとか、かっこよくしたいとか、そういうのが無いような
素直でありのままだから落ち着くのかなと思う。
あとはどこか愛嬌がある。
近所のお兄ちゃんが喋ってるように歌っている。
そんなの落ち着くでしょ?

その声で、ありのままの歌声で
ありのままの歌詞を書く。
すごくそのままなんだろうなと思う。
だからこそどうしてそう思ったのか
どう言う時に思ったのかとか
気になるのがヲタク心ではあるけど、
よくある自分に重なって共感するみたいなものの感度がノンフィクションだからこそ他より強い。自分がバンドやってるからもあるだろうけど。
「大丈夫、もう大丈夫」
カーテンコールと言う曲の歌詞。
そうか、そうだよな。
一人じゃないと言ってもらえてる気がする。

「濡れた眼球でも歌を作る」
Life Is Goodと言う曲の歌詞。
音楽ができなくて自分に失望しながら
泣きながら、なのに歌を歌っていた時
この歌詞が浮かんで救われた。

まだまだ沢山カマチューさんの書く言葉に救われたことがある。
歌詞にマーカーがついているみたい
聞くたびにグッとくるんだ。


続いてGt おかゆさん!
おかゆさんは感性が繊細なのだろうなと思うギターを鳴らす。
レスポールってそんなにうねったり、丸くなったりするの!?と
ギター詳しくないので感覚でしか言えないんですが、
歌ってるギターという感じ。
しかも曲によって性別や年齢が変わる。
一番好きな曲のfoolsは、男性。
ひかりやCry babyは女性っぽい。
逆にそばにいてほしいやI'mは素っぽい。
1リスナーの感覚で申し訳ないけど、
そんな風にエフェクターの音の違いとかだけじゃない
1曲1曲最適なニュアンスで人格が変わっていく感じがする。
だからその曲に合うフレーズが入れれるのかなとか。
そのフレーズも、またいい。
合間のおかずみたいなのが凄くいい。
ちょうど醤油欲しかったんだよね〜。
ちょうど酢が欲しかったんだよね〜。
みたいな有り難さを感じる。
おかゆさん演技とか上手そう(?)

あと好きなポイントが
押し付けがましくないパフォーマンスなところ
ライブだけで見ると結構淡々とギターを弾いて
笑ったりあんまりしないんだけど
それが落ち着く。
リードギターがどっしり構えるバンドって
意外と知らなくて。
フワフワどっか漂ってるイメージなんです。
でもおかゆさんはどちらかというと逆。
ソロも噛み締めるように弾く。
前に出る時も堂々と弾く。
お客さんが一人でも1000人でもきっと同じように弾くんだと思う。
浮ついたりしない安心のギター。
何を思って弾いているんだろう。
人の相談乗るとかもめっちゃうまそう(?)

あとねおかゆさんはソロ活動もしてるし歌声もいい。
凄く落ち着いて、涙が出そうになる。
曲も素敵。
DENIMSのおかゆさん曲はどう生きたらそんな歌詞かけるの?と毎回思ったりする。
ソロはしたことない失恋をした気持ちとかになる
誰かわからないけど、なんか好きだった人とか思い出す気持ちになる。


次はBa ノリトさん!
前任まっつんさんの意志を引き継いだお方!
もう加入から2年くらい?経つんですね。早い。
ベースのことはもっとわからないので感覚ですが、
まっつんさんはなんとなく緩くて、水に入ったような心地よさがあったけれど
ノリトさんはボトムの重みが出たというか
なんとなくバンドサウンドの低音レンジが広くなった感じがした。
それは今のDENIMSにとっても合ってるし
聞いてても凄く気持ちがいい。
一段階大人になった、みたいな感じがした。
あと個人的に推したいポイントは
ライブ中の表情がとても豊か!
顔で弾いてる!
とてもいい!
出てきて欲しい時に出てくる
この支えている感じが堪らない。
一音一音丁寧に弾いているし
上品な音がする(言い方チープだけどほんとに)。
個人的にはどんどんコーラス部分が増えてて
コーラスとしても日々成長なさってるんだなあと
感心しておりました。

柔らかい表情から急に渋い顔になるところ
グッとくるので(多分ふたりとかでみれる)
そこが私のおすすめポイントです。
そして身長高くてスタイルいいので
弾き姿かっこいいですね。
あの高さのベースとても好きです。
でも右手の肘から手首にかけての角度は更に好きです。
これ引かれないかな?
読んだ人は秘密にしておいてください。


最後はDrs えやまさん!
私の推しドラマー!本当に好き!
でもドラムのことは本当に何もわからないので
感覚のみでお話しします。
私の中でえやまさんは職人。
一打一打の気持ちよさというか
音の鳴り方、伸び方が
とにかく私の好み
私の好みを知ってやってると言われてもそうですよね〜というと思うってくらいなんか、そうそうそこそこってなる。
ライブとかめちゃくちゃ集中してドラムだけ見てる!とか
そういう緊張感ってわけじゃないのに
凄く正確で常に最適解を叩き出す(言葉の通り!)
ご飯で言うならお寿司やさん。
シャリの量は手の感覚で覚えているんだけど
ネタによって握り方を変えて(そんなのあるか知らないけど)
そのネタが一番美味しく食べれるようにしてくれるみたいな
すごい細かなこだわりや配慮と積み重ねを感じるのです。
タムなしセッティングも最高。
ハイハットとスネアだけで
上げ下げ浮き沈み、ハネ止めを生み出してる
普通に感動する。
なのでライブではえやまさんを注視しがちですし、
ふたりという曲で歌わせていただいた時は
すぐ後ろでえやまさんが叩いていることも
特に嬉しかったポイントでありました。
いつか私の曲叩いてくれないかな…。
ほんとにいつかお願いしたいいいいい泣

ここまでが音楽?技術に関する
私がDENIMSを好きなポイント
数年ライブに行ったからそういう点を知って徐々に好きになっていったってわけじゃなく、驚くことに最初っからなんです。
第一印象からそこが好き!
ってなって、ずっと好きなんです。
奇跡ですよね。
全パート好きなんて。
ボーカルの名前と顔しかわからないバンドっていっぱいあるけど
全メンバーいいんですよ。

無理や無駄のないアンサンブル
お洒落で心地よい中にも
デニムス節があって熱い。
盛り上がる曲も勢いで持っていくだけでなく
しっかりと曲を演奏してくれる。
だからアガる。
底力みたいなエネルギーを感じる。
そして踊れる。
身を委ねられる船。
乗り込む私たちをどこまでも
デニムスの旅に連れていって欲しい。

寝落ちしてしまった。
書き出すと止まらず
散らばった文になってしまっただろうけど、いいや!

こんばんは!
日が変わりました!
上まで書いて完全に寝ました!
記憶あんまりないけど中々的確に私のことを書いてて
無意識ってすごいな〜と思いました。
ここからは今日の気持ちになります!押忍!

!第2章 ひと!

よく聞くアーティストってたっくさんいる。
物心ついた時にはちょっとピアノを弾いていたし、母親も父親も合唱人だったので割と音楽に触れることは簡単だった。
今もノンジャンルに音楽を聞く方ではあると思う。
でも人まで好きになるの、または気になるのってそんなにない。
簡単に言えばライブ行って物販でメンバーに話しかけたい!
って思うこと。
私はお喋りだけど、意外とそんなに話しかけに行かない。人見知りなので。
大体のメンバーは見かけても「わ〜」で大体終わる。だって音楽好きで、聞いてて、ライブ見て、それでいいもの。
十分だもの。
でもDENIMSは先述したように好きすぎて1回目のライブではなしかけた。
正直超頑張ったと思う。今より周りが怖いし、臆病だったティーン佐藤なのだから。
いつかのライブ後、驚くことがおきた。
2018年の秋頃に帰省がてら実家のピアノで「おたがいさま」を弾き語りカバーしたのだが、それを見てくれたのかなぜか私を認識してくださり、物販で購入しようとした時えやまさんの方から「弾き語りあげてくれてた子やんな?」と声をかけてくれたのだ。
それで一気にボルテージが上がり「これは話しかけてもコイツだと分かってもらえる!」と話しかけやすくなった。
大変ありがたい。
好きと歌うことが好きだったことが、こんなに功を奏すのか…。
そもそも、別に自分から言ったわけでないのに覚えててくれて話しかけてくれるのがあたたかい。
そこから私の好きパワーは、どうにか好きな音楽を作っている人たちの話を吸収しようと出来るだけ声をかけるようになった。

それから徐々に話せるようになり、今年の2月にはゴトウチ・Dという、DENIMSのワンマンツアー各所でリスナーから1人が選ばれ「ふたり feat.アユニ・D」のアユニちゃんパートを歌うというスペシャル企画に選んでいただき、リハから撤収までガン見できる機会を得たりした。
一生忘れない一日!

そんな風に少しずつDENIMSの人柄を知って思ったのは、
近所のお兄ちゃんみたいな人達。ということ。
学校帰りに「ただいま〜」と声をかけていた私にBB弾とバスケを教えてくれた、向かいの家のお兄ちゃんみたいだった。
ステージ上ではガツガツに演奏して、踊らせてくれるミュージシャンが、フロアへ降りるとなんと気さくに話してくれるんだろう。
お茶目で、ちょっと人見知りで、あたたかくて。
全く知らないけどもし4人が同じクラスだったら
教室の隅で、ひそひそと面白い企てをしてそうだな、とか。
そんな景色をイメージできたりする。
変にデレデレしすぎないお互いの距離感もすきだ。
10年同じバンドをやってきて(えやまさんとカマチューさんは中学時代から音楽を一緒にやってるらしい)、内情は知らないけれど私の目に映るのは音楽を通してお互いを思うお互いの姿だ。

いつも自分たちのスタジオに集まって。
自分たちの車で全国ツアーをして。
グッズも自分で作っちゃったりして。
(えやまさんのレザークラフトの新作が早く欲しい)
仲間に囲まれたイベントを作って。
船上ライブや、ジャズクラブでライブして。
野外もライブハウスも超合うし
最高の音楽を作っている。
私のバンド桃源郷にいるのがDENIMS。
最高のバンド。


きちんと足跡をつけてバンドとしての形を作り続けている。
その姿は同じバンドマンから慕われてる姿を見ればわかる。
DENIMS仲間になってくれたファンの人達を見ればわかる。
音楽以外のカルチャーの人との関わり合い方もそうだ。
すごく愛がある。
それはDENIMSが愛をもって音楽をして人と繋がっているから生まれた愛の結晶だと思う。


いい音楽なんて幾千もあり、
凄く簡単に見つけられる時代になった。
フィジカルよりサブスク。
お互い顔もわからず匿名になっていく時代。

昔が良かったとは言わない、私もZ世代の身だ。
そもそもTwitterとYouTubeがなければDENIMSにだって出会ってなかったかもしれない。

ただ、私の好きな"バンド"というものは
DENIMSに詰まっている。
手触りで確かめて、嘘のないステージをして
悲しみや喜びや決意を音楽にして
音楽が大好きで人を大切に思う。
時にはお金もないのにお酒を奢って終電を逃してしまったりするダメな大人で、これは誰かから見たら馬鹿げた遊びかもしれない。
それでも醜く美しい世界を歌う彼らは美しい。

私のスーパースター。
それがDENIMS。


追伸
以上!思いの丈!でした!
まとめるとちょーーーーーーーすき!ってこと。
これからも続いてほしい。
私も少なくともDENIMSと対バンできるまでは
きっと音楽を続けると思う。
夢をくれてありがとう。
沢山の大切な思い出をありがとう。
救ってくれてありがとう。
大好きです。

↑必聴・2023年ベストアルバム


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