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お返事

気合いがはいってしまったのか溜め込んだお題箱のお返事が長文になってしまったので、お一人だけですがnoteにてお返事させて頂きます。

無断で載せちゃってごめんね


🔽 以下お返事

こんばんは。寒いね、ちゃんと冬だね。鬱々としたさいあくのお手紙なんてとんでもない。私にお話してくれてありがとう。アイドルが大好きな、アイドルのオタクのあなたへオタクの私から私の好きな西尾維新先生の物語シリーズ、恋物語から一説。



「千石、俺は金が好きだ。なぜかと言えば金はすべての代わりになるからだ 物も買える、命も買える、人も買える、心も買える、幸せも買える、夢も買える。 とても大切なもので、そしてそのうえでかけがえのないものでないから好きだ。逆にいうと俺はなかけがえのないものが嫌いだ。これがなきゃ生きていけないとか、あれだけが生きる理由だとか、それこそは自分の生まれてきた目的だとか。そういう希少価値に腹が立って仕方がない、 阿良々木にふられたら、お前に価値はなくなるのか。おまえのやりたいことはそれだけだったのか。おまえの人生はそれだけだったのか。なあ千石、おまえにとって阿良々木以外のことはどうでもいいくだらないことだったのか? お前の中の優先順位で、阿良々木以外は全部ゴミか 。ならばどうしてだ、どうして阿良々木だけが特別扱いになる あいつはおまえの分身か何かなのか。お前のことはお前しかしらないんだから だからお前のことはお前しか大切にできないんだぜ」

せっかくのご相談を借り物の言葉で返すのはナンセンスでしょうが、それでもあなたにとって、アイドル以外はいい、なければ生きれないと、ゴミ同然とは思えないのでこの言葉を贈ります。言葉の一つ一つ、顔一つ知らない私の表情をうかがうように、顔を覗き込むようにして選べるあなたの視界の先に広がる世界がそんな悲しいものとは思えないからです。私は読書が好きです、映画も好きです。お洋服もご飯も大好き。恋愛的に好きな人もいます。それはもうめちゃくちゃに好きです。糧です。好きな理由はわかりませんが、好きなところならいくらでもあげられます。でもそれだけじゃないんです。それだけではないはずです。私が知らないだけで、経験をしていないだけで、世界には私がもっと夢中になれることに溢れています。

今のあなたにとって、アイドルは命かもしれない。その気持ちは否定しません、誇張とも思いません。きっとそうなのでしょう、救いなのでしょう。でもそれは今のあなたが知る世界の話であって、もっと色々あるんです。そんなのわかっちゃいるとは思うのですけれど、でもそうなんです。だから好奇心です。面倒でも何でも見つかるまでは走るしかありません。救いは、あなたの命綱は、意外と近くにあるかもしれないし、一向に見つからないかもしれない。でも救いにはならなくても、趣味と呼べる、あなたの気休めになるものなら見つかるのではないでしょうか。気休めという言葉に対してあまりいいイメージは抱けないでしょうが、気持ちは休ませるべきです。一緒に探してみようよ、私は最近逆張りを緩めてアンナチュラルを観たり(これに関してはタイミングを逃していただけ)ポケモンを知ったり、どうぶつの森をはじめようとしているよ。好きになるかはわからないけれど、人の影響だけれど、パモにお熱だよ。

そして自己肯定と自己愛は別の場所に存在すると私は思っています。自分のことが好きじゃなくても、痛いのって辛いのって嫌じゃない?私はブロッコリーが嫌いだけれど(苦手ではなく意思を持って嫌いです)それはそれとして他人が食べることや、存在に関しては何とも思わないの。嫌いな人に対しても、自分に対しても同じ考えです。自分のことは嫌いだけど、それはそれとして存在してはいけない理由にはならないの。私は私が嫌いだけれど、大嫌いだけれど、気分が最悪なのは嫌だし、人にぞんざいに扱われるのは好き嫌いの以前に不快だから、楽しいことをして自分を幸せにしてくれる人たちを友人と呼びます。ごめんね、長くなっちゃったね。なにより求めていた回答じゃなかったかも。ずっと見ていてくれたらしい子からのメッセージだったから張り切っちゃったかも。許してね。

最後に私が好きを一つ教えるね。自分がしんどくってふらふらして、真っ暗な中でも「あたたくしてお過ごしください」と言えるような、あなたのような優しい人のことが好きです。それだけは確かに言えます。

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