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6月15日


お互いに全部理解し合うことはできなくても、
わずかに分かった気がした相手からの優しさやあたたかさや愛情を、信じている限りは見つめ合えるんだと思います。

「好き」の因数分解/最果タヒ



私は光が好きだ。細かくいうと、反射をした光が好きだ。

柔らかい陽の光を受けた綿毛が輝いていたり、建物の隙間から見える夕焼けが、真っ直ぐな光線を描いていたり、街の明かりが、川に反射してゆらゆらと揺れていたり。

生活の中にある、そういう光を見つけるたびに好きになって、もっと近くで見ようと追いかけているうちに太陽が月に変わっていたり、忘れないようにシャッターを切って、なんだか違うものを写してみたりした。

そのまま大人になっても、幻のような日常のような光を追いかけて続けていたら、1年と少し前、ホシくん、君をみたんだった。

ホシくんの光が好きだ。

晴れた空の下で、少し痛んだブロンドの先がきらきらと光って、大きな画面に映る瞳はキリッと伸びて、たくさんの光の中を泳ぐように駆け回る君の光が好きだ。

太陽、月、星。すぐそばにある街灯。車のライトかもしれないし、夜寝る前に気付く誰かの家の明かりかもしれない。

すぐそばにある光のようにあたたかくて、ずっと遠くから見える星のように輝くあなたの唯一無二の光が大好きです。
君のことが分からないから、知らないから、あなたが追いかける光の先を見たいです。
それがずっと先でも、ゆっくりでも、あなたの瞳に映る光が続く限り、私はあなたを照らす光でいたいです。
お互いに続いていく生活の中で、たまに見つめ合って応援し合おうね。

ホシくん、お誕生日おめでとうございます。

1年前と同じ言葉を最後に。
어떤 당신이라도 그대가 선택하고 나아갈 길이 모두 빛나길.

美味しいご飯をいっぱい食べて、ぐっすり寝て、たくさんの愛の中で、ホシくんが幸せな1年を過ごせますように。

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