1130

忘れたくない。覚えておかなくちゃ。
終演直後、ツイッターに殴り書きした自分の言葉を何回も繰り返し読んで、頭の中で映像を流す。
まだ、微かな温度と鮮やかな色が付いている。
忘れたくない。抱きしめているのに隙間から少しずつ、こぼれ落ちてしまう。

SEVENTEENが、居たなあ。
用意された待ち合わせ場所には、眩しくて目を細めるほどの光の中に、その眩しさを遥かに超える大好きな人たちがいた。
ステージの上の君たちはパチパチと弾けるようなキラキラを纏っているね。

必死に思い出したものを文字にしてしまうと、なんだか君たちの一挙手一投足、全てに意味をつけてしまうようで少し申し訳ない。
とか言いながら、今ここに書いているのはスラスラと話すことができない感情が多すぎるからで、文字にすることでしか言葉にならないものが多すぎるからだ。

言葉は思い出すための鍵だ。
ここに記すことは、私が私の中で思い出す映像の鍵。だから誰にも伝わらないかもしれないし、真実かと言われたらそうじゃない。でもちゃんと本当で、嘘じゃない、私だけの思い出。

11/30名古屋ドーム
一塁側ステサイ、前ブロックの1番後ろ
ドーム前のイオンのトイレに並んでいたら、思ったより時間がなくなってしまって、席に辿り着いたときには既に開演15分前だった。
お姉ちゃんと並んで腰を下ろす。
ステージサイドなので、メインステージは全く見えず、見えるのはメインステージの横に伸びた通路の1番角、人1人分の場所のみ。目の前にモニターがひとつ。遠くに見える花道に人がいるのは分かるけど、誰なのかすぐには認識できないほどの距離。

双眼鏡のピントを合わせて、家で準備したのに何故か接続が切れたカラット棒を慌てて接続し直す。

開演前のソノゴンが流れる。
後ろのブロックからお姉さんの本気の掛け声が聞こえる。背筋が伸びる。MAMA大賞翌日なのもあっただろうけど、一塁ステサイ、ずっと〝本気〟で本当に良かったし、心強かった。全員まとめて抱きしめたかった。

幕が上がる。

ソノゴン
最後、ウジさんの「엔딩송이다」と合わさって聞こえたホシくんの既に全てを出し切るかのような声。
前に〝ホシくんが舞台の上でただその声を轟かせるとき、ここが世界の真ん中だと意味もなく思う〟と話したことがあるけど、あの日の世界はここにあった。ホシくん、その声を聞くのが私のひとつの夢だったんだよ、ありがとね。

ホシくんの声と共にボルテージが上がる瞬間が好きだ。ホシくんの中に迸る情熱が外に出て周りをも飲み込んで温度を上げる。アクセル全開のホシくんを止められるのはホシくんだけでいい。パクスのサビでホシくんがセンターに来るとき、振りに勢いが加速してそのままどうにかなってしまうんじゃないかといつも思う。良くないけど「行け…!そのまま全部ぶっ壊せ…!」とも思ってしまう。できるだけ多くそんな君を見ていたい。

挨拶
髪の毛を切ったハオちゃんが可愛くて「本当〜に!可愛いです!」とほっぺを触るドギョムさん、お化粧が崩れたか心配して、そのあとすぐ撫で撫でしていたのが可愛かった。やっぱり97ってハオちゃん可愛い同好会ですよね。ハオちゃんもにこにこで私もおんなじ顔になっちゃった。
スングァンちゃんの番になってモニターに映ったとき、左側からウォヌの手が伸びてきてスングァンちゃんのほっぺにハートを作っていた。何?????可愛いすぎるだろ?????それに気付いて「お?」とお顔のパーツが全てまんまるになるスングァンちゃん…可愛い…
ジョンハンさんはなんだかいつもの5倍くらいゆるゆるで「今日も一緒に遊ぼぅ!」で可愛い〜!と思っていたら隣からちっちゃく「すんぐぁん!」って聞こえてきて、ちょっと笑いながら「遊ぼぅすんぐぁん!」してあげてて優しかった。

FOLLOW FOLLOWの挨拶をしに私の席から唯一見える角まできてくれたウジさん、「誰だ…?」じゃなくて「ウジさんだ…!」として見える距離に来てくれたことが嬉しくて、ウジさんが手をひらひらと振るたびにステサイ全体で大きく手を振っていた。首をこてんとして端の方まで確認してくれるウジさんがめちゃくちゃ優しくて「見えてるよ」と必死に手を振った。

ウルシパのピアノの音がポロポロ良く聞こえるところがめちゃくちゃ好きで泣きそうになる。胸がぐっと苦しくなるくらい綺麗な音。ウルシパのオルゴールが欲しい。

パランケビでウジさんが立つステージが高く上がるとき、遠くに見えるウジさんが優しい光に包まれていて嬉しかった。表情も何にも見えていないけど、すごく美しかったんだよな。

HIGHLIGHTで4人が花道を駆けるとき、青春の香りがするのは何でなんだろう。あの瞬間だけ、少し時が戻る。
実は自分の2列前?くらいのお姉さんがめちゃくちゃ高身長で(いやどちらかというと靴…)頼りのモニターが左1/3しか見えていなくてほぼ顔が見えず、挨拶や映像で座っているとき以外は、バクステ側のモニターを双眼鏡で覗くか、センステの背中を双眼鏡で見るかをしていたのでfireまであんまり記憶がない。途中でお姉ちゃんに席を変わってもらってどうにかなったけどidubiluは見ようとすればするほど手が震えてしまって、双眼鏡が全く使い物にならなかった。

「CARATちゃんは〜?」「beautiful!」って絶対何か魔法のような成分が含まれていると思う。目の前の彩度が上がる。最近読んだ漫画に「誰かを推すその気持ちをほんの少し、自分にも向けられたらもっと良い」という台詞があったけれど、beautifulはまさにそれで、私が君たちに向ける「beautiful」が私に向けてでもあるという幸せを私はもう知っている。こんなに有難いことはないね。

「大事にしたいのは僕らの今だ」と叫ぶように円陣に入っていくホシくんが好きだ。指揮を振るように踊るホシくんが好きだ。イマセカの爽やかさってお祭りの屋台で買うラムネみたいで、ちょっと切ない。じゅんぴの〝大事にしたいのは僕らの今〟はパチパチと小さな光が飛んでいるけど、ミンギュは穏やかな力強さがあって、ジョンハンさんは優しく全てを包み込む柔らかさがある。最後のジョンハンさんの声に重なるCARATたちの〝今〟が聞こえたとき、美しすぎて終わってほしくなくて、まるで花火を見ているときみたいだった。

kidult
私が今回のツアーで1番聴きたかった曲。セトリ変更の噂が流れていたときは本当に消えてしまわないか気が気でなかった。
大人の私も子供の私も、僕たちは本当によく似ているから一緒にいよう。何回も何回も抱きしめる。大丈夫、どの言葉よりも大丈夫だと思える。一緒に歌わせてくれてありがとう。この時の光が青とターコイズで海みたいで本当に綺麗だった。

ウジさんが「次の曲は…あついと…セクシー?」とヒントを出してくれた後の突然のホシくんのシャカリキHIT、ドギョムさんが隣で笑っているだけで他はみんな「なんかやってるな…」くらいに眺めていたのめちゃくちゃ面白かったな…

本国FOLLOWをオンラインで観た時からディノちゃんのブチ上げHOTが大好きで、しかも2回もあるという贅沢を楽しみにしていたんだけど、いざ生で観るとディノちゃんの両脇に踊り狂うホシくんとバーノンちゃんがいて、そこの真ん中で王者のような顔で踊るディノちゃんに開いた口が塞がらなかった。いや、カッコ良すぎるだろ…待って?もう一回?待って待って待って…ヮ〜…になってた。ディノちゃんが踊りながら、ニカっと余裕たっぷりに笑う顔が好きだ。少しだけ片方の口角が上がっている顔。

本編が終わってアンコールが始まったとき、近くの黒幕が上がって光だけ見えたんだけど、そこから前の人たちと周りの人のうちわ以外何にも見えなくなっちゃったんだよね〜…モニターも見えなくて結構お手上げ状態で。ステサイの人たちにとっては、このトロッコが1番近いから、見てもらいたい気持ちは分かるけど、それはあなたの後ろもおんなじ気持ちだからね、でもね〜…これはどれだけ言っても分からない人には分からないからさ、私がもしホシくんに見つけてもらうときはカッコいい姿で見つけてもらお〜っと。
まあそのあとすぐ、だいぶ過ぎ去ったトロッコでスヌーピーのホシくんを見つけて全ての機嫌を取り戻し、ウジさんとお揃いなことに気付き、アワアワしていたら96がスヌーピーオソロにされていることを知って世界ごと抱きしめていたので全然問題なし。
96、ありがとう。そのまま修学旅行に行こう。

run to youのウジさんの「でら好き!」が、なんだか無邪気でと〜っても可愛くて仕方なかった。あそこのウジさんのアドリブ、毎度、胸に真っ直ぐ届く愛の告白で普通に心臓に悪いけど、いつも幸せそうで大好きだ。
ソヨンドリでウォヌさんにぐるんって回されていたホシくん、お耳も一緒にくるんってなっていて本当に本当に本当〜〜に!可愛かった!!!

コルコルアジュナのことを私は勝手に無限コースと呼んでいるんだけど、ブソクスンで踊っていることに気付いたホシくんが、2人の肩ポンポンって叩いて(ファイティンヘヤジしよう!)と提案したスピードと他2人の飲み込みの速さが凄すぎたし、ファイティンヘヤジコルコル、バカみたいに元気出た。コルコルのブッチギリ感+ブソクスンのエネルギーでこちらがもらえるパワーが二乗。訳がわからなくて本当にありがたかった。

無気力ズの間に入って、ジョンハンさんとハオちゃんと腕組んで飛び始めたミンギュ、波動で3人全員を巻き込んでいて良かった。元気ちゃん。

私の記憶だとエニワンあたりから既に音響がおかしくてギーってなったりジジッみたいな音が曲の合間に聞こえてた気がして、本編終わってアンコまでに持ち直すかと思ったけど直らなくて、アジュナで一回完全に音が止まったとき、結構冷や汗かいた。SEVENTEENたちの耳がめちゃくちゃ心配だったよ。
すぐアカペラでアジュナ歌い直してくれたり、ディノちゃんがあれ聴きたいです!って色々言ってくれて、そこからメドレーになったり。
トラブルが起こることは決して良いこととは言えないけど、ホシくんの「今日の公演は忘れないと思います。」が嬉しくて、LOVEのメントでわざわざ舞花の掛け声をおかわりしてくれてたのを覚えているから、私たちとSEVENTEENだけの声が響く空間で、ホシくんにちゃんと声を届けられたの、本当に良かった。
舞花で掛け声と両立してめちゃくちゃ忙しくなっているカラットちゃんの声が聞こえたの、可愛かったな…
ひとりじゃないを歌ったとき、〝いつもそばにいてくれたね 涙なんていらない だってひとりじゃない〟の部分だったの、たまたまだろうけど本当に本当にあったかくて幸せだった。聴くたびに今日を思い出して、思い出が重なってもっと好きになる。

自然に出て大きくなっていった「はんぼんど!」に応えてくれたSEVENTEENたち、ホシくんの「アジュ〜!ナ〜イス!」でもう一回始まったアジュナで信じられないほどのスピードで花道を駆けていったホシくん、流れ星みたいでピカピカだった。
ステサイの角にも本当によく来てくれて、ホシくんがどこを走っているのか全く分からなかったけど、気付いたらホシくんがそこにいて飛び跳ねていて、君が楽しそうで、私は本当に嬉しかった。

順番がめちゃくちゃになってしまったけど、ホシくんがウォヌから耳打ちされて「カラットちゃんも、夢!포기하지 마세요!」と言ってくれたの、本当にありがたくて、家に帰ってから何回も思い出して、ちょっと泣いた。
実はこの日が転職の履歴書を出した翌日で、転職をしようと思ったきっかけが、ざっくり言うと、私にしか出来ないことがやりたいから。で、2年前、ボロボロになってからずっと、仕事をセーブして好きなものを取り戻す旅をしていたんだけど、やっと、もう一度仕事で頑張ろうと思えたタイミングでホシくんが「夢を諦めないで」と言ってくれたからさ…
ホシくん、君に出会ってから私の転機にいつも君がいるよ。本当にありがとうね。

9/19のweverseで
カラットちゃんの「私は私たちの出会いのために努力している!」にホシくんが「僕たちもそうだ!」と返信しているのが大好きで、よく見返すんだけれど、私も胸を張ってホシくんが好きだと言える人でいられるように頑張るよ。

終演後、私の憧れカラットちゃんにお会いできて、嬉しかったのと、公演が楽しくて幸せで、もうその子の顔を見た時点で私の感情のキャパが超えていて、全然何を話したか覚えていないし、自分がちゃんとした顔だったかも全然覚えていない。めちゃくちゃ滑稽だったかも…。本当に少しの時間だったけど外からでも強い芯が見えてミンギュみたいだった。なんというか、みんなに会う度にそれぞれにその人の好きな人が見えるの、大好きなの。当たり前なんだけど「わ〜みんなカラットちゃんだ…」と思う。会ってくれて本当にありがとうね。会えなかった子もいつか会える日を楽しみにしています。

福岡とまとめて書こうと思ったんだけど、既に5000字を超えてしまったので、とりあえずここまで。SEVENTEEN、MAMA大賞本当におめでとうね。
これからもSEVENTEENの手を握っているよ。




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