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新しい時代の音楽

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LIVEの感想・音楽について
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#角野隼斗

時代に消費される音楽の終結~藤井風という表現者~

 日本の音楽業界は、人々の生活に常に寄り添い、一緒に成長してきた。 かつては演歌・歌謡曲というジャンルで、歌手は商品としてプロデュースされ、疲弊していた。 70年代、「ニューミュージック」という新しいジャンルができ、今では当たり前となった、「シンガーソングライター」という言葉ができた。商業ベースにのせられる芸能界から離れたところで、自分たちの音楽を作る!という気概を持ち、テレビには出ない、というアーティストも出てきた。  でも、その分離はそれほど長くは続かない。作詞家の松本

第40回『サントリー1万人の第九』

1983年より大阪城ホール誕生記念として開催され、今年で40回目になった『サントリー1万人の第九』。 かつて山本 直純さんの指揮だった時代に、一度だけ舞台上のオーケストラの後ろで、合唱団の一員として参加させていただいたことがあった。 その他大勢であっても、巨大なホールでの拍手の嵐はとても気持ちの良いものだった。 今年は2,000人だけ、合唱団の募集をしていたのを発見した。 一緒に歌って合わせなければならない合同練習を考えると、開催側は今年もかなり悩まれたに違いない。 仕

宮川彬良×Osaka Shion Wind Orchestra×かてぃん

3月13日、桜を忘れて季節が通り過ぎてしまった?と感じるほどのポカポカ陽気の日に、すばるホール(大阪府富田林市)に向かった。 大阪市内から電車で小一時間、市内からも少しばかり遠い~と感じる距離。 (東京からはるばる来てくださることに、感謝!) 近くで見ると圧倒される巨大な『PLタワー』が、富田林市に来たことを教えてくれる。 今回は、2003年から放送されていたNHKの子供音楽番組『クインテット』を見てから、すっかりファンになった宮川彬良さんのコンサート。 その頃から、ク

◇ライブな時間◇角野隼斗ツアー2022

久しぶりのピアノソロコンサート! でも会場の空気は、今までのクラシックコンサートとは、全く違っていた。 角野隼斗さんのソロコンサートは、今回が初めて。 かなり過去の記憶をたどると、ブーニンなどショパンコンクール入賞者の演奏会を中心に聴きに行っていた。 その中でも、音色の美しさで一番記憶に残っているのは、タン・ダイソン。 (今回のショパンコンクールにも審査員として参加、教え子は1位と6位に入賞するなど、今では有名な指導者になっている。) 今回の生演奏を聴いたことで、私の一

再生

【魂が震える音楽♪のご紹介☆】かてぃんさん

最後まで観ると笑っちゃうスゴさの、「きらきら星」をどうぞ☆ これからのピアノ音楽界を牽引してくれる才能、 かてぃん(角野隼斗) さんは、とにかくすごい人!! 高校まで音大受験コースに片足を入れていた、私の常識を破ってくれた。 開成→東大理学部→大学院(情報理工学系研究科創造情報学専攻)在学中に東大総長賞をもらって2020年3月に卒業。 ジブリの公認編曲家、ゲーム音楽・ジャズ等なんでも弾きこなす。 コロナ前に見た時は数万人の登録者数だったのに、いつの間にか70万人! 「ピアニスト」のカテゴリーでは、かてぃんさんと藤井風さんが、私の中では『神』だけれど、お二人のYouTube登録者数が同じペースで増えているのが、なんだか不思議。 かてぃんさんは、少し前までひとりで活動していたとは思えない快進撃…! 才能+環境+頭脳に恵まれているだけではないのは、つぶつぶキラキラの“音”が証明してる♬ こんなに自由にピアノを弾いているのに、ショパンコンクールにも挑戦予定の正統派クラシックピアニスト。 『題名のない音楽会』にも初出演、これからますます活躍が期待できそう! 時々リクエストを受付ながら、YouTubeで生ライブ配信をしてくれるので幸せな気分に♡ 【かてぃんさんに関する、このあとの記事はこちら】 https://note.com/_8_8_/n/n6c61de820a2d https://note.com/_8_8_/n/nd5fa2110de89