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行って良かった旅・神社仏閣

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公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
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#役行者

【宮津・天橋立周遊】豊受大神と真名井御前

ずっと行ってみたかった眞名井神社。 ご祭神は伊勢神宮 外宮に鎮座する豊受大神なので、元伊勢としても有名。 丹後国一の宮・籠神社の奥宮となります。 今回はいつもより盛りだくさん、引用を含めて長文になったので、興味のないところは読み飛ばしてください。 公式HPによると外宮ができたのは、倭姫さまが伊勢に天照大神を遷宮してから500年も!あとのことだったんですね。 元伊勢の側面とは別に、空海さんファンとしては、空海さんにとって大きな存在だったと想像される真名井御前のご実家(海部

熊野滞在日記③~シャクナゲ満開の玉置神社

新宮に1泊、熊野本宮に2泊滞在した後、大阪へ戻る最終日の記録です。 『よみがえりの地』でリセット、締めくくりはちょっと覚悟がいりそうな?玉置神社へ。 といってもバスに乗せてもらうので、時間制限はあるけど簡単にたどりつけます。 紀元前37年創建の玉置神社は、標高1,076mの玉置山の山頂近くにあり、神武天皇東征の伝承があるそうです。 ご祭神は最近お名前を聞くことが増えた、国常立尊(くにとこたちのみこと)。 本宮大社から朝一番の大和八木行きのバスを、十津川温泉で降りて乗り換

【奈良・笠山荒神社】役行者と弘法大師ゆかりの神奈備・鷲峯山

ずっと行ってみたかった笠山荒神社。 日本三大荒神の一つ、と知られているようなのですが実は『荒神発祥の地』として、山岳信仰や修験道の霊場とされてきたそうです。 奈良・桜井駅から例大祭のある時だけ、臨時バスが出ていることを知っていましたが、なかなか都合が合わずのびのびになっていました。 今回もいつもお世話になっている、奈良交通さん! ゴールデンウィークだったからか、行きも帰りも満席。 バスは桜井駅北口から大神神社の大鳥居に向かって、国道169号を走っていました。 道の両脇は箸

【奈良生駒・宝山寺】役行者と空海が修行した神奈備山

今まで歴史として検証できる書物は古事記と日本書紀、勝者の記録しかなかったので、日本の古代史はこれまで謎だらけでした。 最近では時代が変わり、隠されてきた口伝での歴史が公開されてきています。 いろんな方がyoutubeでも出していて、調べると簡単に情報を得られるようになりました。 どの人の言っていることが正しいのか、というよりはいろんな角度から、立体的に歴史を眺められる時代になってきている気がします。 奈良を歩くうちに古代史に興味を持ち始めましたが、まだまだ明らかになっていく

神武天皇ゆかりの神域『神津嶽』と枚岡神社

このところ奈良ばかり歩いていたのですが、今回はめずらしく大阪。 いつも人で賑わっている石切神社と同じ東大阪にある、枚岡神社へ。 初めての参拝なのですが行ってみてびっくり、創祀は初代天皇・神武天皇即位の3年前(紀元前657年)、ということは2680年超え!の歴史がある古社でした。 大阪に長く住んでいるのに、『河内国 一之宮』だったことも知らず、快速電車で通りすぎていました。 ◆枚岡神社神武天皇の勅命で国土平定を祈願するため、天児屋根命、その后神の比売御神の二柱を、本宮がある

奈良🍁當麻寺と『ふたかみやま』

當麻寺(当麻寺)は、奈良・平安時代よりもさらに古い、白鳳・天平様式の貴重な国宝が現存している貴重なお寺。 役行者の最初の修行地で、弘法大師ゆかりの寺院なので、古代大和から見て太陽が沈む『西』を守るお寺だったのかもしれません。 ここは奈良市街から離れていて、ついでに寄るには少し難しい場所。 なのでこの辺りをゆっくり散策しようと、ずっと行きたかった二上山の麓を歩けて道の駅もある、近鉄・二上神社口駅で降りてみることにしました。(最寄りは隣の当麻寺駅。) いつも遠く大阪側から眺め

路線バスで行く【龍神の瀧・夢淵】丹生川上神社中社

ずっと行ってみたかった、丹生川上神社中社。 奈良県吉野山にあり、『X』の形に交差して流れる瀧が有名です。 山奥なので普通なら車で行く場所ですが、平日に運行している地元のコミュニティバスに乗れば、車なしでも行けるらしい・・。 でも本当にたどり着けるのか、行きのバスでは不安でいっぱいになっていました! ◆路線バスでの行き方まず近鉄・榛原駅で降りて、奈良交通バスに乗り終点・東吉野村役場で下車。 コミュニティバスの情報があまりなかったので不安でしたが、ワゴン車で時間通り来てくれま

【世界遺産 吉野】日本史の迷宮・𠮷水神社

奈良県吉野山にある𠮷水(よしみず)神社は、天武天皇(673-686年在位)の時代に、役行者によって創建された、吉水院という修験のお寺だったそうです。 明治時代の神仏分離政策で、南朝・後醍醐天皇の皇居とした時期があったことから神社に。 𠮷水神社は、飛鳥時代から近代にわたる歴史上の人物の所持品が残されている、博物館のようでした。 桜を見るためだけではなく、今でいうパワースポットのような場所だったのかもしれません。 (今回は金峯山寺の行事に参加してから、𠮷水神社へ。ここまでの

【世界遺産 吉野】金峯山寺と脳天大神 龍王院

『吉野』というと、山いっぱいの桜が有名です。 先日、ブラタモリ「奈良・吉野〜なぜ桜といえば吉野なのか?〜」でも紹介されていました。 かなり前に観光バスでお花見に行きましたが、『桜の名所』の印象が強すぎて神社仏閣の記憶がありません。 吉野に行きたいと思ったきっかけは、弘法大師・空海より前に現れる役行者(えんのぎょうじゃ)が開山、修験道の聖地という側面を知ったから。 吉野に桜が植えられていったのも、役行者が桜をご神木として信仰したから、でした。 子どもの頃から高野山にご縁が

石切剣箭神社上ノ社~役行者と弘法大師・空海

大阪で人気の神社といえば、“石切(いしきり)さん”と親しみをこめて呼ばれる『石切劔箭(いしきりつるぎや)神社』。 奈良との県境、生駒山の麓にあります。 神社までの参道は大阪版“プチおかげ横丁”のような雰囲気で、食べもの屋さんや占いのお店などが立ち並び、多くの人で賑わっています。 いしきりさんには今まで3回ほど参拝していますが、『上ノ社』があることは先日境内の案内で知りました。 気になりながら、どのくらい歩くのか不安なので、そのまま帰ってしまいました。 お寺でいうと『奥の院

路線バスで行く『龍神のまち』 室生龍穴神社と室生寺

奈良県宇陀市室生(うだし むろう)には、『日本三大龍穴』の1つといわれている室生龍穴神社があります。 見える能力がないので、数年前からの『龍ブーム』には乗っかれず、『龍』という存在がよくわからないままでした。 前回の大神神社と山の辺の道の記事を書いてから、なぜか本家?に行かなければいけない気がして、調べてみました。 龍穴は車でないと行けない、“秘境”の思いこみがあったのですが、近鉄・室生口大野駅から室生龍穴神社前まで、路線バスが通っているとのこと。 今回も熊野や玉置神社の

路線バスで行く世界遺産・玉置神社

熊野三山の奥宮・修験道の聖地として知られる『玉置神社』は、奈良県十津川村の山奥にあるため、呼ばれないとたどり着けないと言われています。 でも奈良交通さんが小型バスを運行しているので、簡単に行けることを知り今回は2度目の参拝になります。 ※土日祝のみ、電話にて事前予約要 熊野本宮に滞在していたので、本宮大社前7時15分発の奈良交通・大和八木行きに乗り、十津川温泉までは1時間ほど。 帰りも十津川温泉からこの路線に乗れば、奈良市内や大阪まで戻れます。 新宮までの『日本一距離の

路線バスでまわる世界遺産・熊野三山~熊野本宮滞在記

紀伊山地周辺が大好きで、時間があれば高野山・熊野・伊勢神宮などを訪れています。 このあたり一帯が世界遺産なので、最近は日本人より外国の方に、素晴らしさを発見されているようです。 今回も観光客の半数くらいが、白人の方だった印象でした。 その中でも、ゆっくり数泊滞在したいのは熊野本宮。 山に囲まれているのでお店も少なく、便利な場所ではないですが、ゲストハウスで暮らすように滞在できます。 昨年から訪れるようになったのに、『ただいま!』という気持ちになります。 今回はゴールデン